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本の声を、聴いてみる

こういうのは、いちばん嫌いなはずだった。
このnoteでも読書は、「結局、紙の本がいい」と何度も書いてきた。

何で始めたんだっけ、オーディブル。
最初に知ったのは、ことばと広告さんのnoteから。
「こんなんあるんや。」
そう思っていたけど、僕には関係のないものだと思ってた。
なぜかここ最近、「オーディブル」という名前を聞くことが多かったのもあるし、音楽を聴くことに飽きて好きなラジオもなかなか配信されないという理由もある。
とりあえずやってみようかな、軽い気持ちで導入してみた。

まずアプリをインストールしてログインしてみた。
すると既に退会した形跡があった。
一回始めてやめているのか、過去の自分。
人は話し方が9
これを既に買っていた。
何でやめたのか、過去の僕に問いたいところだが、大方Kindleと同じで、「頭に残りにくい」とかそんなところだろう。

だが、今回の僕はひと味違う。
まずオーディブルを導入するにあたって、ルールを決めた。

①小説は聴かない。

僕の中で小説とは、話の結末以上に雰囲気を楽しむものだ。
プロの声優さんが小説を朗読してくれるなんてなかなか胸アツなサービスだが、僕はやっぱり紙がいい。
あれ?と思ったら数ページ戻って確認して理解してから次に進みたい。
会話や比喩表現から、情景や気持ちを考えたい。
オーディブルで聴いていると、蛇口を締め忘れた水道のように、情報がとめどなく流れ続ける。

断言する。
小説は、Kindleでもオーディブルでもなく、紙一択だ。

②移動時間は積極的に使う。

僕が今までの人生の中で、物事をやめた理由として多いのが、「飽き」である。
Kindle oasisを使わなくなったのも、あまりにも生活の動線上にKindleを使うということがなかったからだ。
それは、オーディブルにも言える。
せっかく月1500円払うんだから習慣にしたい。
(3ヶ月無料体験期間中に入ったので実際はまだ払ってないが)

移動時間はもちろん、家の中でも「あ、今いけるな」そう思ったら意識して使ってみようと思う。
使ううちに、耳で聞く読書が習慣になる日が来るかもしれない。
お盆に新幹線で帰省する時とか、通勤電車の中とか、長時間文字を読むことがしんどい場所ではきっと僕の味方になってくれるはずだ。

③倍速で聴いて、つまらなかったら次にいく。

世の中には、おもしろい本で溢れてる。
本屋に行けば大抵1冊や2冊はこれ読みたいと思う本が見つかる。
併読不可の単純な頭しか持たない僕にとって、つまらない本を読むことほど無駄な時間はない。
どうせ標準速度で聴いても、すべての意味がわかることはないし、どうしても音声を漢字に変換するのに時間がかかって追いつけないことがある。
それなら1.7倍(慣れたら2倍にしたい)でざーっと概要だけ流し聴きして、興味を持ったら紙の本で読んでみるのがいい流れだと思ってる。

ーーー

「本を聴く」という行為を身につけようとしてるのは、僕たちが人類史上初めてであろう。
10年後の読書スタイルがどうなっているのか、僕が好きな本屋という場所はこれからどうなるのか、図書館で働くという夢は果たして叶うのか。
それは今日の僕たちの「読書」によって決まるのだと思う。

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