長屋 正隆

1996年生まれ、京都から東京。 | 京都・歴史・日々の暮らしを軸とした原稿用紙2枚分…

長屋 正隆

1996年生まれ、京都から東京。 | 京都・歴史・日々の暮らしを軸とした原稿用紙2枚分(800文字)のエッセイを書いています。 | 木造住宅が大好きなので、普段は建築の仕事をしています。 | ご連絡は、ma.nagaya1043@gmail.comまでお願いします。

マガジン

  • 読んだり、書いたり。

    読書やnoteなどをとおして、読むことや書くことについて綴った記事を集めています。

  • 日々の暮らしを愛する。

    働くこと、丁寧に暮らすこと、お金や投資について。「心地よく生きるために」をテーマとして綴った記事を集めています。

  • 京都・歴史を愉しむ。

    京都のことや、歴史のこと。「学ぶって愉しい」をテーマとして綴った記事を集めています。

  • ベスト・エッセイ 

    毎月のなかでよく読まれている、そして、僕のお気に入りの記事を集めています。

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  • 固定された記事

profile | 長屋 正隆

どうも、長屋ともうします。 はじめましての方は、ご覧いただきありがとうございます。いつも読んでくださっている方は、あらためてよろしくお願いします。 本記事は、固定用プロフィールです。 (2024年 9月13日更新) − ⚫︎ 名前長屋 正隆 Masataka Nagaya 本名ではなく、いわゆるペンネームです。由来は、日本の古代史にでてくる「|長屋王」から。小学生ぐらいの歴史の授業で彼の邸宅跡の写真をみてから、歴史に興味をもちました。そのことが、僕が歴史や本を好き

    • 【800文字エッセイ】読まざるして書くは難し

      noteを再び習慣にしたい、と自らの胸に語りかけながらもう半年ほどが経つ。半年前頃まではほぼ毎日のようにnoteに文章を書いていた。書こうと思って書いていた。でもそれ以上に、「書く」という目線でつねに世の中を見ていたため、「この思いを文章にして残したい」その熱量で毎日手を動かしていたように思う。 なぜnoteを書けなくなってしまったのか。 書きたいという思いはあるし、800文字程度の文字を紡ぐ時間がないほど忙しいわけでもない。 この理由を考えたときに、書けないこと以上に

      • 朝のマクドナルドが至高、という話

        お盆休みは家にいても暇なので、朝からよく近所のマクドナルドに通っている。現在、実家に住んでいるため、子どもの頃から何度も訪れたことがある店だ。どうでもいい話なのだが、少なくとも20年以上も前から見たことがある顔のスタッフさん(絶対に同一人物)がいまだにいて驚いている。 朝の「マクドナルド」(関東育ちだが5年以上も京都にいたので、マックとマクドで呼び方にいつも戸惑う)のいいところはいくつかある。 まずは当たり前だが、人がまだ少ないことがあげられる。近所の店舗は朝7時からやっ

        • 僕が、Kindle(電子書籍)をやめた理由

          電子がいい。紙の本は重いし、嵩張る。世間はあきらかに電子派に寄っている。僕も数週間前まではそうだった。 ふと時間ができたときに歩いて行ける書店を見つけては、立ち読みをしていた。しかし、いざ買うとなれば、まずはアマゾンで検索をして、持っていた本を棚にもどしたかと思えば、すぐさまポチッと購入していた。書店から見れば、迷惑以外のなにものでもない。 でも僕は、これから書くできごとがなければ、今後も一生そうだったのかもしれないと思う。 − もともと図書館には日頃から足を運んでい

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        profile | 長屋 正隆

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        記事

          言葉にはしないが、僕が実家で暮らしていて思うこと

          京都から千葉の実家に居を移してから、約2か月が経った。それまでもラインや電話などでときどき両親とは話していたのだけれど、当然いまのほうが話す機会は多い。 学生のときに暮らしていたときには気がつかなかったことがある。大人になって初めてわかった。 「この家は本当に物が多い...」 どこの家庭でもそうなのだろうか。千葉の田舎に住む祖父はもっと物持ちだ。過去の新聞すらも捨てられずに取っておいている。そんなの取っておいてどうすんねん、って思うけれど本人にとっては大切な物らしい。

          言葉にはしないが、僕が実家で暮らしていて思うこと

          書くことで、「幸せ」の形を取り戻していく

          つい先日、1級建築施工管理技術検定の試験が終わった。何度かこのnoteでも受けるまでの動機や過程については書いた。 合格発表日はまだなので確定はしていないのだけれど、自己採点で基準点より10点以上も多くとれていたので大丈夫だと思う。 ところでこの数ヶ月間、通勤の行き帰りの時間は、ほぼ必ずといっていいほど勉強に費やしてきた。往復で約2時間。休日はだいたい3〜4時間ぐらいは勉強してきた。 − こうして無事に試験が終わり、いざ会社に向かおうとする平日の朝、リュックの中が軽す

          書くことで、「幸せ」の形を取り戻していく

          『夜と霧』を読んで、変わったこと

          結婚について考えていたら、「幸せ」について考えざるをえなくなった。 結婚をすればかならず幸せになれるのか、と聞かれれば、否だろうと思う。結婚をしていても当然、不満はあるだろうし、むしろ結婚をするからこそ付き合っていた頃には見えていなかった相手のイヤなところが見えてきたりもするだろうと思うからだ。 じゃあ幸せになりたいから結婚をするのか、と聞かれたら、それはそうかもしれないし、そうとも言えないともいえる。ようは時と場合に、もっといえば結婚相手や置かれた環境にもよるはずだろう

          『夜と霧』を読んで、変わったこと

          好きなことを見つけるのではなく、今やっていることを好きになる

          僕もまだいま試行錯誤中ではあるのだけれど、「好きなことを探すこと」はあまり意味がないなと感じている。もちろんまったくやる意味がないとは言わない。実際に僕も、これまでに数えきれないほどの自己啓発書などを読んできた。 だが、「好き」というのは当然、「外部」にあるのではなく、自身の心の「内部」にしかない。いくら著名な人が書いていることを真似したところで、僕はその人とおなじ人間ではない。 そういうたぐいの本のなかには、「心のなかを探るワーク」のようなものもある。 「これまでの人

          好きなことを見つけるのではなく、今やっていることを好きになる

          【現状報告】「結婚はむずかしい」と言われている理由と、これからについて語る

          何度かこのnoteでも書いてはきたが、僕には約2年以上、お付き合いをしている女性がいる。僕も彼女もあと数年で30歳だ。当然、「結婚」というゴールを見据えてはいるが、そこまで一歩踏み出したくてもふみだせない理由がいまはある。 − まず前提として、僕は、千葉県の生まれで東京の大学を卒業している。しかし、学生時代からずっと京都に憧れがあり、新卒で会社に入社するとどうじに京都でひとり暮らしをはじめた。社会人生活が4年ほど経った頃、アプリをつうじて僕たちは出会うようになった。 そ

          【現状報告】「結婚はむずかしい」と言われている理由と、これからについて語る

          建築を学ぶことは、「人の暮らし」を学ぶということ

          とても久し振りにnoteをひらいた。最後に投稿をしたのが、6月8日ということなので、じつに3週間ぶりの執筆になる。 だれも気にしていた人はいないだろうが、「その間」に僕がなにをしていたのか、ということについて書いてみたい。 それは、大きく3つにわけられる。 まずひとつめが、引越し&実家暮らしに慣れること。5月頃に転職先がきまり、生活の拠点が大きく変わった。住居は実家ときめていたので、その点は楽であった。 ふたつめは、もちろん仕事だ。「ワークライフバランスを確保できる建

          建築を学ぶことは、「人の暮らし」を学ぶということ

          気づいたら、子どものままで

          「海やん…」 過去にいちど比叡山を登ったとき、山頂から坂本の駅まで下る道から、琵琶湖をのぞんでこう思った。そのときは遠くにかすんだ水面を、木々の隙間から眺めただけだった。だから、東京へ行く前にいちどちかくまで行ってみたかったのだ。 先日、滋賀の山奥にある、彼女の祖父母の家をおとずれた。そこは、草津駅を経由してさらに電車を乗り継いでいく「忍者で有名なまち」だった。 そのまちは、照りつける初夏の日差しと、周囲をとりかこむ山々の緑が、いいぐあいに僕たちの移住欲をかきたててきた

          気づいたら、子どものままで

          実用的か、鑑賞的か、それを決めるのは

          司馬遼太郎氏の『夏草の賦』という小説を読んだ。 土佐(いまの高知県)から四国全土をたいらげた、長曾我部 元親という戦国武将をえがいた作品だ。僕は、学生時代にこの作品をはじめて読んだ。それから約8年。今回、当時は気がつかなかった発見があったので記事にしたい。 序盤に、こんな一節がある。のちに元親の正妻になる菜々という女性と、その乳母との会話だ。 菜々とお里のうまれは異なる。現代でも、地域によって呼び方が異なる植物は多い。 僕は最近、紙で本を買うことが増えた。電子書籍で買

          実用的か、鑑賞的か、それを決めるのは

          【祝・内定】会社を使い倒すつもりで

          3週間とちょっとぶりに、京都に帰ってきている。振り返れば、今年の2月から転職活動をしていた。「いた」と過去形で書いたことからご想像していただけるかもしれないが、つぎ働く会社がぶじに決まった。なので、初回勤務日までのあいだ、つかのまの京都を愉しんでいる。ちなみに、つぎの会社は、東京23区内にある「狭小住宅」を専門とした、「木造メインのハウスメーカー」だ。 仕事はずっと京阪で探していたのだけれど、4月頃に家庭の事情で実家がある千葉・東京に帰らなければならなくなり、方針を変えた。

          【祝・内定】会社を使い倒すつもりで

          原稿用紙が2枚あれば、それで充分

          昨日のつづきから書き始めたい。 この記事では、なにも制限がない状況よりも、ある程度「縛り」があったほうがうまくいきやすい、ということを書いた。書きながら薄々感じていたのだけれど、これはnoteでもおなじだと思った。 noteを書くことにおいて、簡単に取り入れられる縛りは、やはり「文字数」だ。つい先日までの僕は、1記事約千文字で書くことにこだわっていた。区切りもいいし、なにより1つのテーマを書きつくすのに不満がない文字数だと実感していた。ただ、まぁ。「約」なので、超えてもい

          原稿用紙が2枚あれば、それで充分

          「縛り」が豊かに生きるコツ

          京都に住んでいた頃から、いまでもTVerを使って観ている関西のローカル番組がある。全国のさまざまな「家」を紹介する30分の番組だ。 とある回では、大阪府内に2千万円ぐらいの家を買ったのだけれど、コストを抑えるためにいろいろなことを我慢した結果、夫のほうにかなり不満がのこる家になった、という家族がでてきた。その後、夫の単身赴任をきっかけに「たまに帰る家を、もっと『暖かくて』『遊び心のある』家にしたい」という動機ではじめたDIYがうまくいき、そのおかげで家族みんなが豊かな生活を

          「縛り」が豊かに生きるコツ

          「知る」ことで失われていくもの

          以前にあげた、この記事の続きを書こうと思う。読んだのは、こちら。僕はこの本をいたく気に入り、Kindleで購入したのだけれど、いつか紙でも書い直したいなと思っているほどだ。なかでもとくに印象的だった、この一文を紹介したい。 そのためには、「知る」入り口を狭くするということが大切。『映画を早送りで観る人たち』という本も話題になった。現代は、「より多くを知りたい」という欲求で溢れている。しかし、なんでもかんでもインプットするということは、静かに頭をはたらかせる時間を失っていると

          「知る」ことで失われていくもの