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転機2021「そとがわ」

自身の内側を見つめた2020年。

を 踏まえて、2021年はこれからどうしていくか、外側を見据える1年になりました。

いろいろやってみる、の1年でした。
上手くいかないことが多くても素敵な出会いがたくさんあり、ほんとうに実りの多い1年でした。

すべての物事はタイミングだと思っています。

このあとに書くイベント『THE CNCS』を知ったのも、インスタのおすすめユーザーに上がってきたとか、そういう"タイミング"だったんですが、わたしも、おそらく出店されている側のみなさんも予想していないくらい本当に強く、強く印象に残った、その後の繋がりを大きく拡げた、わたしを大きく動かしたイベントです。

(■いいことあるちょっと前のやなこと)

春に復職をしたら、なんだか席に座らせるだけでろくに仕事をさせてもらえなくなりました。
事務方になったため自分の頑張りだけでは給料は上がらず、いろいろ積極的に会社の古いシステムとかワークフローとかの改善に動いてみたりしました。が、それが特に評価に加わることもなく、状況を訴えるも変わらず、まったく歯車として機能している感じがしなくて、

惨めだなあ、とおもいました。

もともとやりたい仕事のために選んで入った会社だったけど、やりたいことはひとつもできなかった。
「やれるよ」とは言われたけど「できる環境があるよ」とは言ってないぞ、ということなんだろうなあ。
やるべきことはやってたのに、「いらない」と言われているようでした。

■THE CNCSで見た「理想」

そんな会社に 夏頃見切りをつけて、これからどうするかを考えつつ まずは私生活を充実させよう、と思いました。

ちょうど、前回話した お付き合いしていた人に振られたのが春頃で、「もう他人のために時間を作らなくていいんだ!」というド失礼な開放感でいっぱいでした。なんでもやってみちゃおうのモチベーション頃、名古屋で『THE CNCS (コンコース)』というイベント…イベント?が催されました。
名古屋で著名な3つのショップが合同でスペースを開き、食・音楽・酒・ファッション・コーヒー・お菓子などなどを楽しめるスペースを1ヶ月設置する といったものでした。

何回も行ったのに全景撮ってなかった。ほんまに?

もともと音楽やファッション、空間などのカルチャーはすきだったけれど、加えてちょうど健康(食)に興味を持ち始めた頃だったので、じゃあ行ってみようということで足を運びました。

わたしはプロフェッショナルなデザインや建築ができないので ここが〇〇だった、という感想を語るのは野暮かなあという気持ちで、
ひとつ語るとするなら、どれかひとつではなく、立ち替わり訪れるお客さんも含めた「すべての要素」がそこにある ことに意味があるのかなあ、と感じました。

完全にダウンする寸前に痛感したのは、「衣食住は、どれがひとつが乱れると残りふたつも崩れていく」ということです。
部屋が散らかる、メイクやコーディネートが雑になる、バランスや回数を考えず食事をする、何か一つ出来なくなると「出来ていない」という劣等感で他のこともどんどん疎かになっていく(人によるかも)

そんなことを思いながら訪れたTHE CNCSは、わたしにとって「居たい場所」でした。
当時の自分の状況は酷いものだったけれど、それらを全部置き去って身を置ける心地よい空間だった。
たぶん、先程ちらちら書いたような「衣食住」と「(人間を含む)カルチャー」が不自然なくそこにあったからだと思います。

美術館は好きだけれどあまりにも洗練されていて そこに何十時間も居るのは落ち着かないし、飲食店ではひとたび入ったら何か注文して食べないと、座っているだけでは違和感があります。
そうではなくて、すべてが調和していて、そこに居ることが「普通」の状態に感じる……生意気ですがそんな感じ。

と言いつつ、もちろん食事もしました。
トドスターラーメンがお気に入りで、
帰ってからデュカをつくってみたりした

(余談)
健康意識からスパイスに凝ってたときだったので、カレーとかスパイスの料理が置いてあったのは、偶然だったけれどそれもまたひとつ関心を高めるきっかけになりました。今でもたまにチャイとか作っている

そんなコンコースにすっかり心打たれてたびたび足を運ぶうち、「その空間にいる人」→「その空間に見合う人」→「その空間をつくる人」を目指したいという気持ちが強くなりました。
直接運営の会社を知ることはもちろん、その空間を作れるだけの感性や審美眼を身につけること、ビジョンを共有できる人と関わることに深く興味を持ちました。

■(休憩)いろんなことやっちゃおう期

 直接的な転機とは違いますが、いろいろなものをインプットする時期として 夏頃はなんだかあれこれ好き勝手やっていました。思い出を少し。

□京都に弾丸旅行したよ

まずは3日間、ひとりでふらりと京都に出かけました。久々にビアバー巡りとか、高校の友人や後輩が会ってくれたり。

『居様(IZAMA KYOTO)』
バー『半地下』
nomcraft beerのサムライラガー、
マイベストラガー。
高校の部活 唯一の同期と、河原でコーヒー。
店内も素敵な『Wife & Husband』
植物園。
関心のあったスパイス系の樹と、
高山植物にも興味が湧きました

「全部やった」みたいな感じの京都でした。

□服屋のスタッフに応募したよ

鬱々としていた時期は人と会うのも億劫でしたが、やっちゃおう期にかこつけて、大好きなブランド『foufou』の試着会にスタッフとして参加しました。

THE DRESSたち

ここもやっぱり熱量の場所。
しかし試着会なのでお客さんとの距離もより近く、スタッフ側もわたしと同じ初参加の方もいて、共通の好きなものを持つたくさんの人と関われてたのしかったです。ウルトラ疲労でしたが良い疲労。密な2日間でした。

近年稀に見るにっこり柊

■MAISONETTEInc. で見た「将来」

その後 鬼バイタリティが冷めやらぬうちに、コンコースを運営していた会社のひとつであるメゾネットさんに連絡を取り、直接職場を見学させて頂きました。
具体的な内容は機密事項もあるので割愛しますが、性質上激務が多い中でも強制されることなく みなさんが各々の仕事に誇りを持っていることが初対面でもわかるのが眩しかった。
いちばん自分の中でピンとくる表現は、「毎日文化祭の準備してる人達」。

わたしがずっとやりたかったことは、こういうことだったんだよなあ…と思い返しました。
「趣味を仕事にしないほうがいい」とよく聞きますが、だからといってやりたくないことを渋々やるような日々は……と思っていました。
でもここで見たのは「趣味を仕事にしている」人々ではなく「仕事を生活にしている」人々です。
生活するうえでの全てがこれからの仕事に活きるし、仕事で得たもの、給料以外のことが、自身の生活を豊かにする、そういうことが出来る人達。

いろいろお話をするなかで、じゃあそこで働かせてもらうかといえばそうはならなかったのですが、
いま思えば、あの場で働きます!働いてください!となっていたら、自分の無力さを必死に誤魔化しつつ、期待されたら謙遜するような、情けなく苦しいことになっていた…かもしれない。それ以上に素敵な場所なので、がむしゃらになんとかやってのけていたかもしれませんが。

そんなことを経て。

■大学を目指します

目指します。

わたしは四大を出てから社会人をやっていたのですが、本当にやりたいこと、これからのために、もう一度四大に入ろう、と思い至りました。

今から別の会社に「数年後に辞めるけど働かせてください!」というのも心象が悪いので、しばらくフリーター。
何年かかるかわかりませんが、2,3年~4年程度を目処にお金を貯めて、行きたいところに行けたらなと思います。

これからのこと、2~3年…できれば遅くとも4年ほどフリーターでお金を貯めて、ふたつめの四年制大学に行こうと思っています。
いままで半端にしてきた 本当にやりたいことにきちんと向き合いたいです。

やりたいことはデザインや芸術と、生活とのかかわり。自分が経験した衣食住や"健康"とカルチャーの関係や、「善く生きる」ための場所づくり、学問に裏付けされた審美眼磨き。

これまでの経験から強く関心を得たことや、ずっと興味があったことを学び直して、スキルや自信をととのえるために大学に行きます。
個人でデザインの仕事はいくつか経験がありますが、「たぶんこんな感じ……」と根拠のない感覚(やさしい人には「センス」と言ってもらえます)でやってきたので、きちんと自分がつくるものに自信を持ちたい。

四大のいい所はいろんな分野に広く触れられて、関心の裾野を広げられるところ。
デザインや芸術自体が元々突き詰めたかったけれど諦めていた分野なので、何かひとつ極めたいことを探しつつ、ついでに興味のあることをめいっぱいあれこれつまみ食いしちゃおうと楽しみです。


ふう。

これが宣言したくて、長々と前後編で書いてきました。
ここに辿り着くまでの2年間でした。

いまから働いて大学に行って、出る頃にはきっと30を超えますが、同世代がどんなにあせっても 自分の中では全然まだまだ。
前職の30過ぎのおとなたちを見てみれば、まだまだなんだか自由に好き勝手やっています。だからみんなまだまだ。焦らなくて大丈夫です。

もうお分かりの通り、普通の生き方がなかなか難しい難儀な人間です。なんだかうまく生きられません。
正社員から出世して結婚出産円満退社、そんなライフステージからはすっかり外れてしまいました。
でも代わりに、外れたからこそ、人が躊躇うイレギュラーな道でも自由に踏み込んでいけます。人と違う速度でも楽しくやっていけたらと思います

できる分だけがんばりますね。
あなたもどうか自由に。

THE CNCSのファンアート

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