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動物園水族館めぐり*アメリカ一人旅(前編)

生きてるうちに絶対行きたい水族館が2つあった。
1つはモントレー湾水族館、水族館好きの人たちの話を聞いて。
もう1つはスタインハルト水族館、ツイッターでたまたま写真を見かけて。

どちらもアメリカにある。サンフランシスコ周辺。せっかく行くなら近くにある動物園と別の水族館も見よう!とあれこれ旅程を考えては眠らせ、休みが取れたタイミングでついに行けた。そのときの旅行記。長くなるのでこれが前編。

ちなみに海外一人旅は3度目だが、その前の2度はリゾート地(ジープ島)だったので、電車やバスにちゃんと乗れるか、現地の人と会話ができるか結構不安だった。結果、なんとかなったが「絶対ここに行きたい!」の気持ちがなかったら無理だったなと今は思う。

サンフランシスコ動物園

2016年12月、成田空港からサンフランシスコ行きの飛行機に乗った。出発は夕方17時過ぎ。日付変更線を越えるので、到着したのは同じ日の朝9時。時が戻った。眠い。飛行機がめっちゃ揺れて安眠どころではなかった。眠いけどまずはホテルに荷物を置いて動物園へ。

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SFO空港からホテルのある中心部までBARTという地下鉄で移動。確か切符はチャージ方式だったと思う。

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サンフランシスコ動物園。中心部からはmuniメトロで40分くらい。終点の駅にあるので乗り過ごしがないのが安心だった(が、このmuniメトロの乗り場が分からなくてちょっと焦った)。

園内は広い。とにかく歩く。坂道がないのでその点は楽。半日あればまわりきれる規模だったので、昼頃に着いて閉園時間の16時まででちょうどいい感じ。しかし到着してすぐで眠かったせいかあんまり記憶がない。なので撮った写真を紹介していく。

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カナダカワウソ
この地域でカワウソと言えばこの種。このあと別の水族館でも展示されていたが、個体数の減少が問題視されていた。むちむちボディ。

CAT KINGDOMでは、なんとアムールトラとスマトラトラを隣接する展示場で見ることができた。

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トラ好きな私、大興奮。隣接していることで2種をすぐに見比べることができ、体の大きさや模様の色合いなど同じように見えて違う種であることがハッキリ感じ取れる展示だった。あとどっちも見たい私にとっては最高の展示場だった。動物園好きあるある、お目当てが何種もいると移動が大変。

昆虫館もきれいでよかった。一番よかった展示はコックローチ。ゴキブリだ。なので苦手な人は2枚目の写真にご注意……。

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ミニチュア模型を使ったこのコックローチの展示、最高だと思う。担当者さんセンスあるわ~!とニコニコしながら写真を撮った。動物園好きの友達に見せたら好評だったので、たぶん好きな人には通じるいい展示なんだと思う。

サンフランシスコ動物園で印象的だったのは
・個体の名前が全く紹介されていないこと
・平日でも人によるガイドがしっかりされていること
・展示場、園路ともに植栽が多いこと(多いのでたまに動物が見えないことも)
あと野生のリスがそこらへん走り回ってる。気になったのは最初だけでそのうち慣れた。

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動物園のすぐ隣が海岸。太平洋を東側から見るのは初めてだった。寒流域なので海から吹く風が冷たかった。きれいな夕焼け空だった。

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メトロで中心部へ戻る。女一人旅なので明るいところと人通りの多いところ以外は絶対行かないように気をつけて(ここヤバイと言われるエリアだけは最初にちゃんと調べておいた)、ちょっとだけ散歩。クリスマス前でイルミネーションがきれいだった。

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モントレー湾水族館

翌日、到着を水族館の開館時間に合わせるために、まだ暗いうちにホテルを出発。SFO空港まで地下鉄で30分、事前に予約していた高速バスを待ち、乗ること2時間半。モントレーという港町に到着する。

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さらに歩いて30分。キャナリーロウという元々工場だった建物が並んでいる観光地を通り、ホテルから片道4時間かけて念願のモントレー湾水族館へたどり着いた。

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開館は10時。高速バスがなぜか予定より早い時間に到着し、まだ開いてない。なので水族園の前に広がるモントレー湾を眺めることに。

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英語が苦手な私でも分かる。ここ、野生のラッコがいる!
両目裸眼視力1.5の私、本気になって探す。ケルプがたくさんあって微妙に探しづらい。ようやく目が慣れてきたころに1頭見つけた。

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本当にラッコがいる~~!!!と、まだ水族館に入ってもいないのにテンションが上がる(朝9時半くらい)。このあと全部で5頭くらい見つけることができた。望遠レンズ、持ってきてよかった。

開館時間になったのでいざ館内へ。元々缶詰工場だった建物なのでその歴史を紹介している。

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ラッコの展示。さっき外で見たのでもう満足してしまった。展示水槽は水中と水面(陸地)のどちらからも見られる2階式。ケルプはフェイクだったが、魚が同居していた。日本の水族館で魚との同居展示は見たことがないので新鮮だった。

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The Open Sea(外洋)エリア。入口では天井でイワシがぐるぐる回っている。どういう仕組みなんだ…?

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続いてクラゲエリア。クラゲ好きの私には天国。ここに住みたい。

ただクラゲを展示しているだけではない。面白い仕掛けの水槽があった。

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このスイッチを押すと水槽のライトが消えて、半透明なクラゲがいかに見えにくくなるかが分かる。本当だ~~!!!すご~~!!!楽しい~~!!!と一人なのに声に出して感動していた。こういう展示が好きだ。

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外洋の生き物が展示されている、この館で一番大きな水槽。ライティングが絶妙で、奥の壁が見えない。本当に障害物のない広い海のように見える。すごい。イワシやマグロ、ウミガメが泳いでいた。

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大水槽の下半分は漁業をテーマにした展示になっていた。

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とにかく「学び」を意識しているのを感じる。水族館ではなく博物館と表現したほうが日本人の私にはしっくりくる。最初のエリアからそれをひしひしと感じた。

モントレー湾水族館には順路がなく、エリアで展示テーマが分かれている。見たいエリアを選んで見る。固定導線がないのでいわゆる「メイン水槽」みたいなものは意識していないのかなと思う。最初のThe Open Seaの大水槽もすごかったが、私にとってのモントレー湾水族館のメイン水槽はこれだ。

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Kelp Forest、ジャイアントケルプの展示。

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これが見たくてアメリカまで来た。圧巻だった。来てよかった。

他にも違うテーマのエリアが色々があるが、上の2エリアでもう満足状態なので駆け足で残りの印象的だったところを紹介する。

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ミズダコの水槽では一瞬ドキッとする。

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砂地の展示エリアにあるサンドダラー。刺さってる。

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海藻?ヤギ?と見せかけて全部クモヒトデ。

当時やっていた特設展は2つ。頭足類(イカタコ)とバハカリフォルニア。見るところが多い…!

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これは漂流ゴミでつくったアートの展示。訴えるものが多い。

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ケルプに触れるコーナーもあった。

他にも子ども向けや淡水、岩場や埠頭など、本当にたくさんの展示があった。日本の水族館に慣れている私にはガッツリすぎるくらい充実した内容で、これ以上うまく紹介できない。紹介しきれないくらいの大ボリュームだった。途中でも書いたが、水族館というより博物館だ。ぜひ行ってみてほしい。

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名残惜しいが帰り道も時間がかかるので水族館を出た。12月は日暮れが早い。

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予約している高速バスの時間まで少しある。寄り道した港で野生のアザラシとペリカンを見つけた。

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と、ここでアクシデント発生。高速バスの乗り場にたどり着かない。地図を見ながら歩いていたはずだが、どこかで道を間違えたようだ。バス停は街中のはずなのに迷い込んだのは住宅地。全然人がいない。ここがどこだか分からない。そして頼りのポケットwifiが繋がらない。このバスを逃すわけにはいかない。やばすぎる。

とりあえず来た道を戻りながら人を探す作戦。ひとりめ、バス停の位置が分からず。ふたりめ、バス停の位置と今いる位置を地図を見ながら丁寧に教えてくれる。この道まっすぐ行って、大通りから1ブロックいった交差点で右に曲がってね!

もちろん全部英語だが、私の聞き方があまりにも拙かったからか、ゆっくり分かるように話してくれた。ありがとう通りがかりのお兄さん。無事バスに間に合ってサンフランシスコに戻れたのはお兄さんのおかげです。


翌日にスタインハルト水族館、翌々日にアクアリウムオブベイへ。
サンフランシスコ観光の話もあって長くなるので後編に続きます!


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