「答え」は過去 「疑問」は未来

最近は東大生のクイズ番組が人気だったり、学生もすぐに答えを欲しがると聞きます。

学校に入って以降、答えがあるテストを繰り返し、その結果で評価され続けるのだから、当然だと思います。

大人になる頃には脳内報酬系も素早く効率良く「答え」を出す事に最適化しているでしょう。

ただ、そうして「答え」として覚える事は既にこれまでに分かっている事です。

そうでなければ正解も無く、評価できないのだから当然です。

問題なのは、早く効率良く「答え」を出す訓練が、「疑問」を捨てる過程になりがちな事です。

子供の頃は誰しもが素朴で素晴らしい疑問を持っているのが、大人になる頃には全てに既に「答え」があるように錯覚する。

アインシュタインは下記のように言いました。

常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクションである。

https://dictionary.goo.ne.jp/quote/1/2/

知識偏重の中で、学校に入って以降「そんな事も知らないのか」と言う圧力の中で、疑問を持たないようになって行く。

そうして常識の量を自慢し合い、大人になっても既にそこら辺に落ちているはずの「答え」を求め、web3等のバズワードに踊らされるようになる。

でも、「答え」は古代より人類が「なぜ星は動くのだろう?」とか「物は何からできているのだろう?」と言った「疑問」を持ち、それを検証して来た結果です。

「答え」を覚える人ばかりで「疑問」を持つ人が居なくなったら、次の「答え」が生まれない。

科学革命の欧米は子供の頃から疑問を科学的に検証する科学的方法を教えています。疑問に対して仮説を立て、実験で検証する方法です。下記本のkindleで試し読める部分に工学の基本と共に書いてあります。

「アメリカの中学生が学んでいる14歳からの科学」https://a.co/g7g3K3J

そうして科学的研究から電気を生み、電波を生み、コンピュータを生み、インターネットを生み、検索エンジンやスマホを生んだりしています。

翻って日本はタイムマシン経営やバズワードに踊る事はできても新しい物は生めず、未来が、つまり30年失われています。

「疑問」が未来を作る。今後は疑問を大事にして行く事が大事だと思います。

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