懐かしの曲を取り上げるテレビ番組で、慎吾ちゃんの『涙のtake a chance』が紹介されていました。テレビ朝日の番組では必ず取り上げられる映像で、モノトーンのつなぎの衣装でちょっぴり険しい表情で踊るテイク。
今回はわりと長めに扱ってもらえました。ヨハネさんの優雅で鋭いウインドミルや慎吾ちゃんの滑らかムーンウォークもしっかり映ったし。
80年代をリアルタイムで生きていた人にしか分からないことのひとつに、慎吾ちゃんがダンサーとして登場した時の衝撃があります。
本当に、それまで見たこともないようなものを突き付けられた感じだったもんねえ。映画では外国人が踊る作品があったり、テレビでも散発的に紹介されたりすることはあったんだろうけど、世の中のほとんどの人は慎吾ちゃんの踊りを目の当たりにすることでブレイクダンスというものを知ったわけだから。
1985年の大ブームとなり、日本のすみずみにまで浸透させました。
そして、ただ踊りを見せるのではなく、若者が行動するよう背中を押すパフォーマンスをしてくれた唯一の人でした。
昭和の少年たちは彼のようになりたくて、勇気を出して一歩踏み出したのです。