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【読書記録】インプット大全、読了。

精神科医の樺沢紫苑著のインプット大全、読了。

インプット、アウトプットという言葉はよく使っていたけど、その大切さをあまり理解せず使ってきたのだと、この本を読んだ後だからすごく思う。それってすごくもったいない。その大切さにもっと早く気づいていたら、、、!もしかしたら、もっと早く自分の夢に出会えていたかもしれないし、もっと自己理解が深まって感情的になったり自暴自棄にならなかったかもしれない。思わず、たらればを言ってしまうほど、私はこの本の内容に心底感動している。

まず、前提としてインプットとアウトプットは一緒に行わないといけないとこの本では何度も解いている。確かに、小学生の頃、ビジネス書を読み漁っていた時期があったけど、何を読んだのかなんてまったく覚えていないし、役に立った記憶もない。あの頃はただ読むだけで、それをしっかりアウトプットをしたことはなかった。
でも、と思う。あのとき、はまっていたもしドラの内容やハリポタの内容はなぜかはっきりと思い出せる。アウトプットした覚えはないのに、ハリポタの呪文も不死鳥の騎士団冒頭のハリーの憤りも、ありありと鮮明に思い出すことができる。この違いは何か、それは感動したかどうかである。いつもの1日はこまかく思い出せないのに、旅行の1日は鮮明に思い出すことができる。普段の食事は思い出せないのに、美味しかったあのお店の味はすぐに思い出すことができる。心が動いた瞬間を人はしっかり記憶するそうだ。
なので、記憶するためには、インプットとアウトプットを3:7の比率で行うことと、たくさん心を動かすことが肝心ということである。
これを読んで、私は衝動的に、インプットしたことをブログに書き、東京に旅行に行った。なんとも影響を受けやすい性分である。で、思った。たしかに、感想を書いた本の内容は今でも説明できるほど覚えているし、東京に行った日のことは鮮明に思い出すことができる、と。知識を経験で裏付けることができるのは、大変に面白い。

この本では、インプットのコツをたくさん紹介しているのだが、大事なのは目的をしっかり定めること、なのだそうだ。なんの情報が欲しいのかを明確にすること、気にしたことなんてなかった発想で面白い。SNSを見ていてもなんとなくで見てしまう。アニメも最近はあまり頭を使わない内容をよく選んでいた。昔に比べて、小説にもアニメにも心が躍る瞬間が少なくなってきたとは思っていたけど、まさか自分の情報の選び方に原因があったとは。驚きである。自分がどんな情報を求めていて、何に向かって進んでいくのか。わかるだけでも、人生が輝きそうである。

この本の著者は精神科医である。だからか、心理学という根拠に裏付けられた知識が多く出てくるのだが、面白い内容が多い。仲間を見つける、メンターを見つける、自己洞察力を上げる、コミュニティに参加する、運動のすすめ、休息の取り方、美術鑑賞のすすめなどである。
自己を知る重要性はよく言われるが、具体的には何をしたらいいかわからないと頭を抱えていたが、簡単に書かれていた。心を揺さぶる小説や映画を見ること。自己洞察した内容を文章化して客観的に読むこと、日記をつけること。なんてわかりやすい。なんだかインプットの本だったはずなのに、自分の精神状態を良好にする方法も書かれていて、意味がわからない。本当に多方面で学びになる本である。

何度も読み返すことで、学びの効率はあがるそうなので、折を見てこの本は何度も読み返そうと思う。自分の人生に必要な本に出会えて本当に嬉しい。

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