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バックナンバーです。

書きたいことが膨大にあるので、整理しながら。

更新する毎に追加します。

【面談編】vol.1 本気の傾聴
【面談編】vol.2 敵なのか味方なのか
【面接編】vol.3 共感の本当の意味
【面談編】vol.4 観察

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【面接編】

ついに書いてしまいます。

私は人事として15年間。
その中での採用の話。

私は常にテーマを持ってやっていました。
それは、

たとえ応募者の方が、
『他社内定を5社持っていても、引っこ抜く』

というものです。

だから、
『他社内定を持っています』
という人材が来てくれたら、
小躍りするくらい大好物な時間でした。

なぜならば、
高確率で採用できる技術を持っていたからです。

これは、言い過ぎではありません。

それくらい熾烈な戦いの中で、
成果を出し続けるには、
それくらいのレベルでやらなければならないという、

覚悟です。

最初にお伝えしておきますが、
本質さえ見誤らなければ、
再現性は低くはありません。


さて、本題。

『後悔させない』

結論から考えてみましょう。

あなたが面接を受けた帰り道、
その時に感じる後悔があるとしたら、
何ですか?

私が言うには、

『あぁ、、、全然言いたいことが言えなかった、、、』
『あぁ、、、全然言いたいことを聞いてくれなかった、、、』

この2点に集約されると思います。

今の時代、
面接官が上から目線でやるなんて、
終わりを告げています。

相手がシュールな場で、
どれだけ明確に語れるかを試してやろうなんて、
それはたまに面接を担当する程度の、
相当ズレてる人の成す技でしかありません。

でも、
いまだにそういう面接をしている方が居てくれるから、

戦略家の面接官の方に、
結果が出てしまうのです。


話を戻します。

その後悔を無くすのです。

つまり、
最初に、

『今日、絶対に伝えたいな~とか、
 絶対に聞きたいな~とか、
 あります??』

言い回しはアレンジをして下さい。

ようは、
相手が後悔しない時間にすることに、

話を全て集中させるのです。

今の時代は、
昔では考えられないほどに、

『前職で労務が酷かったので、、、そこ聞きたいです』

とか、

『キャリアですね、、、家庭もあるし、
 本当にキャリアが上がっていくのか、
 知りたいです、、、』

とか。


当然ですが、
ここからほんの少しだけテクニックが必要です。

ただ、
テクニックなんかよりも、

相手が望む面接の時間になるかどうかが、
最重要ポイントです。


相手が望む答えに対して、
明確かつ十分な議論が展開された時、

それは満足を超え、
そして感動が生まれる。


聞く時間を増やそうとか、
話す時間を増やそうとか、
そもそも問題はそこじゃない。


さらにもう一つ。

相手にとって、
今日の時間が本当に素敵な時間になったのか。

成果指標が必要です。


終了間際にこう切り出します。

『本音でいうと、ウチに対する志望度って、
 10段階でいうと何点?』

特に荷物を持ったり、
コートを着たりする、

あの瞬間は心に隙が生まれています。

つまり、
本音がポロリする時間です。

補足ですが、

『今日は良かった?』

と聞くと、


『はい!』しか返ってきません。

感情へのアプローチになるから、
思ってても言わんとこ、ってなります。

10段階で聞くことで、
感情ではなく事実へのアプローチとなり、
結果どうなるかというと、

『7~8点です』

という答えが大体返ってきます。

低くね?と思った方、
本題はそこじゃありません。

こう言われた際の切り返しマニュアルは、

『ありがとう!結構点数が高いね!』

どんなに心が折れそうになっていても、
笑顔でそう答えて下さい。

なぜならば、
ここからが本当の勝負だからです。

『でさ、残りの2~3点って何?』

出口まで一緒に歩きながら聞くのです。

すると、

『実は他社内定が出ていて、
 今週末までに返答しないといけなくて、、、』

『実は他社の方が、
 給料が2万高いんです、、、』

『実はまだ、
 妻に相談していないんです、、、』

といったことが出てきます。

出口から帰ってしまう前に、
これらの懸念事項を、

見事なまでに解決する、

もしくは、

解決までの道のりをサポートする、

そうすることで、
冒頭の後悔、

『あぁ、、、全然言いたいことが言えなかった、、、』
『あぁ、、、全然言いたいことを聞いてくれなかった、、、』

これらが無くなり、
結果、
他社面接よりも好印象で終わり、
帰り道で空を見上げながらため息を付く、
あのシーンが無くなるというわけです。


まとめると、

最初に論点をロックオン。

最後に本音ベースでの志望度を操作する。


『ウチに来てくれたらいいなあ、、、』
なんて、
結果を星に祈っている間に、

まるで蟻地獄のような
面接スキルがある人に遭遇されたら、
とても恐ろしいことです。

人を思う気持ちも、
人を育てる制度設計も、

そもそも人が入って来なければ始まらない。

人を採るスキルを、
まるでエクスカリバーの如くに磨くことは、
私が言うには常識です。

それでも成果が出ない時もある。
世の人事担当者は、
夜も眠れないほどの責任と向き合い、
時にTOPや現場が計り知れないほどの苦労がある。

その気持ちが分かるからこそ、
その気持ちにリスペクトがあるからこそ、

書いていこうと思うんです。


ちなみに、

今日の内容は【面接編】の序章です。

が、真似してくださった顧問先3社で、
すぐに結果が出ています。
素直って素敵です。

また、
真面目な疑問質問をしてくれる方が、
最近増えてきました。

色々深くお知りになりたい方は、
遠慮なくメッセージ下さい。
(メッセンジャーにて)




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