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評価制度などが導入されると、

当たり前だけど、
評価しなくちゃいけなくなるわけです。

ここで問題が起きる。
さて、どうやって面談ってやるんだ??

ほとんどの人が面談なんて、
教わったことが無い。

面談を導入するフェーズで、
たまに上司の方が言う。

面談って、必要ある?
っていうか、何を話したらいいか分からん。

うん。確かに。
それ本音だよね。

もっというと、
だって、俺ね、面談されたこと無いっすよ。

うん。わかる。
ひとりで頑張ってきたんだね。
ほんとにそう思うんです。
僕もそうでしたから。

さて。
僕は今、
毎月60人近くの方々の面談をしています。
単発での面談を合わせると、
年間1000名超え。
当たり前ですが、
面談のプロです。

一応触れておくと、
部下の面談は、
そもそも上司の仕事です。

でも、
社内だからこそ言えないこともある。
現に僕は人事責任者でしたが、
相談はなかなか挙がってきませんでした。
社内においては守秘義務なんて無いしね。

これだけやってて、
心から思うのは、
あくまで想定の範囲ではあったけど、

みんな、
ほんとに、
色々抱えている。

面談をすると、
色々なことを引っ張り出してしまうから、
不満とか愚痴とかを拾ってしまうから、
やりたく無いんです。
怖いんですよ。

そんな風に、
特にコロナ禍で、
社員とのコミュニケーションからむしろ避けたくなる。
そんな気持ちにもなることは、
僕も組織にいたわけで、よく分かります。

ただ、人には心があるんです。

特にこのパンデミックによって、
不安は増幅された。

これまで安泰だった世界が脅かされた。
身の安全そのものが危機にさらされた時、
人は殻に閉じこもる。
これは真理です。

個人でいうと、
貯金残高がヤバいくらい少なくなった時とか、

会社でいうと、
同じく現預金が底をつきそうな時と、
人が想像以上に辞めていっている時の、
あの状態だ。

怖くて何も出来なくなる。
チャレンジなんてとんでもない。
そんな心境。

会社が大変だ。
そんな時は全員で頑張ろう。

そんな風に真っ直ぐに思えていたのは、
実は過去の話かもしれない。

会社が大変、という【事象】
頑張る、という【行動】

【事象】から【行動】の間には、
【思考】というものがあります。

うん、確かに頑張った方が身のためだ、
とか、
うん、確かに頑張らないと未来が無いな、
とか、

【事象】と【行動】の間には、
なんらかの【思考】があるのです。
計算式のようなもの。

その【思考】に、
色々な変化が起きるのです。
組織が大きくなり、
いわゆるマネジメント不全症候群は必ず起きるわけで、

誰がどこで何をしてるかは分かるけど、
誰がどこでどんな気持ちになってるかは、
ほとんど分からなくなる。

転職した人は分かることですが、
もう辞めるんだ!と決意した時に、
上司に止められる面談って、
マジきついわけです。
全てが嘘に聞こえるし、
笑顔なんかでしゃべられると、
相手が詐欺師に見える時すらある。

退社を決めた思考、
つまりその行動へと至った思考、
そこへフォーカスすることなく、
辞めたいと言った行動に対して、
ああだこうだ言ってしまう。
卑怯者だなんて言ってしまえば、
殻どころか檻に入る。

あの感覚と同じく、
心が変化してしまうと、
伝えていることもズレて伝わる。

仕組みや制度、
評価や報酬、
そういった部分を強化すればするほど、
人の心は冷めていくこともある。

面談には、
うまくやるテクニックが必要です。
それはたくさん書いていこうと思ってますが、

なんで必要なのかを理解しないと、
本質は見えてこない。

人の心に起きていることに興味関心を持つこと。
心にどんな計算式が隠されているのかを、
把握しようと努めること。

これを、
僕は【本気の傾聴】と言っています。





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