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半導体最大手TSMCから学ぶ経営の本質(日本経済新聞 中山淳史氏/モーサテ20230831)
TSMCの創業者である張氏は、台湾ではなく中国で生まれ、1985年に台湾の総統府からの依頼で産業振興を手伝い、1987年に設立した。
現在、92歳であり、亡くなられたインテルの創業者 ゴードンムーアさんと同世代である。そして驚くのが、現在も経営者として最前線の舞台に立っている。
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経営者として、黒子として支えてきた張さんは、最近表舞台に出てきており、その理由とは?
仮に中国が台湾へ侵攻し、周辺海域を閉鎖した場合を考え、世界の半導体工場と言われる台湾にとって、供給網が途絶える可能性があることから、地政学リスクを考え、世界の主要都市で、工場誘致を行なった。
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張さんの経営者として、評価される点として、
水平分業型モデルを採用したこと。
つまり、それぞれの企業が得意分野を活かして、協力し合うということ。これは、TSMCが生みの親と言われている。
例えば、スティーブ・ジョブズを例に挙げると、PCやスマホに取り入れたのは、1990-2000年代と言われている程であるため、張さんは時代の先駆者である。
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そして、水平分業型モデルを用いて、顧客基盤を大きくしたことが最も大きいだろう。
時価総額ランキングを見ると、Appleのスマホに組み込まれているプロセッサー、エヌディビアのAIに搭載されているGPU、この2つを量産しているのはTSMCである。つまり、3社の関係がなければ、現在のデジタル産業はなかった。
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2007年からAppleとTSMCの売上を見ていくと、15年間で16倍、7.7倍と両社がシナジー効果を出した結果だと言える。
日本の半導体市場は、1980年年代は王者と言われ、衰退してしまった。その理由として、エレクトロニクスと言われた産業の閉鎖的な環境から脱却出来なかったことから長い低迷期となり、グローバル化に遅れたことが考えられる。
何よりも、マーケットを見て、自分よがりではなく、お互いに大きくなっていこうという考えが大きかったと考えられる。
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