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夢の実現に向かって、一歩踏み出せる自分になるためには?(刀 森岡毅さん/モーサテ森岡塾20230908)

Q) 日々のセールス、オペレーションで明け暮れ、経営者として、自分自身がどうエネルギーを持ち続けられるかが重要と考えている。森岡さんは忙しい中、本の執筆など有り余るエネルギーでお仕事されているが、自己無能感にとらわれ、やる気が喪失し、足が止まりそうなことはあるか?

A) 経営者はものすごい孤独であり、全てのことを打ち明けられる相手は、地球上僕の中ではいない。一方、新入社員は、彼彼女らならではのストレスを感じている。みんなそれぞれ、実力に応じて限界のところにいると思う。物事がうまく行かないのは当たり前と思って、肩の力を抜いた方が良い。

では、成し遂げる人と成し遂げられない人では何が違うのか?
それは、ペシャンコになって潰れても、立ち上がれる力があるかどうかだと思う。その力は、成し遂げたい目的への執着力、欲の強さ(達成欲)に比例する。

欲が強い代表的な経営者はソフトバンクの孫さん。
考えられないエネルギーを彼中心に発散しているが、そんな孫さんも、ローラーコースターみたいに、色んなところにぶつかっている。でも、彼自身はそんな人生を楽しんでいるように感じる。

私は、物事を成し遂げていく人の共通項は異様に達成欲が強い、そして本気であり、その本気が仲間たちを伝播させる仕組みと考えている。

欲が強いことが社会を前進させる??

自分の頭の中で考え、これは世の中を良くすると思いついたら、それを投げずに人生は終われない。
沖縄にパークを建てることを今から10年前以上に発案し、かつてUSJでトライしたが、会社の資本が変わり、達成できなかった。今思うと、あの時諦めてたら、そこで終わっていたと感じる。

沖縄の北部に持続可能なハイクオリティなパークが出来たら、あの場所で数千人単位で誇りを持って働ける人が増える。そして、鉄軌道や高速道路の拡充ができ、南北が一体で動くようになる。そうなると、日本で最も低いと言われる沖縄(その中で北部は最も低い)の平均所得は、上昇すると考えている。私は、そういうきっかけが作り、世の中の役に立てたかなと思えれば、私はそれだけで幸せを感じられる。

我々は、ぶち上げたら、叩かれられる日本という社会で育ってきて、その窮屈な閉塞感が30年の彷徨いの要因としてある。
それを壊すためには、欲を解放するというのが大事で、特に世の中で自分がプラスな影響を与えたいという欲を思い切り発散させることが大事と考えている。

自分は淡白な人間だから、欲の強さは少ないという人は、欲を大きく出来るのか?

リスクの大きさに拮抗する欲の強さがないと挑戦はできない。欲がリスクを少しでも上回れば行動は出来る。じゃあ、欲をどう大きく育てていくか?それは、成功失敗経験をしても大丈夫だったという体験をすると、脳は大きなリスクを許容できるようになる。

今私は、沖縄のパークを作るために、刀が中心となり、700-800億円という資金調達をした。ふつう、こういうリスクをいきなり取れたかと言うと、絶対に取れない。私は、子供の時から今に至るまで、リスクと欲のバランスの綱引きで、体験を積み重ねてきたから、出来たと考えている。

こういう体験は身近なところから始められる。
例えば、上司に対して、言いたいけど言えないという日々が積み重なっている人は、ちょっとだけ言ってみる、言い方を気をつけて言ってみることから始めてみると良い。

言ってみた結果、案外大丈夫だなと思うと、もうちょっと言いたいことが言える。こういう経験を意図的に1日5-6回繰り返していくと、大丈夫体験が増え、欲が大きくなる。

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