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Photo by
akane_umecyan
雪の降る日に
ドアを開けたら一面真っ白だった。
絶望。
すごい積もってる…。
歩けないほどの積雪ではないものの、滑りそうで足を進めるのにも気を使う。
あ〜…電車動いてるかな?
憂鬱な気分で駅へと歩く。
ふと保育園の横を通りがかると、子どもたちのにぎやかな声が聞こえた。
雪が積もった園庭でキャーキャーはしゃいで遊んでいる。
みんなすごく嬉しそう。
そして楽しそう。
そういえば子どものころは雪が降るとわくわくしたな。
玄関あけて一面真っ白だと「わぁぁ!」って嬉しくて。
雪だるまとか作ったりして。
いつもと同じ家の周りが、通学路が、雪が降っただけで遊園地かのように楽しい場所に思えた。
それが数十年経つとどうだろう。
ドアを開けた瞬間のあのガッカリ感。
電車大丈夫?!とか、仕事に支障が…とか。
感動するどころか絶望。
保育園の子どもたちに目を戻すと、相変わらずキラキラした顔で思い思いに雪を楽しんでいる。
大人になると気づけなくなってしまうだけで、本当は日常のすぐそこにわくわくや感動は隠れているのかもしれない。
空からは、まだはらはらと雪が降りてくる。
いつもと同じ道だけど、真っ白に色づいた景色はいつもよりちょっとキレイかも?
さっきまで憂鬱だった雪が、少し楽しく思えた。
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