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【イベントレポート】11/20『お金ブロックが強かった私が、フリーランスになるまでの道のり』

本記事は、11月20日に開催したTwitterスペース『お金ブロックが強かった私が、フリーランスになるまでの道のり』についてのイベントレポートです。


こんにちは!しおりと申します。
先日開催された、みえだ舞子さんのTwitterスペースについてまとめました。
アーカイブは下記ツイートにてご確認ください。※視聴期限あり

アーカイブ

当日の様子

ほろ酔い気分で始まった舞子さんのスペース(笑)。前回の配信を経て「スペースの録音って、こんなにみんな聞いてくれるんだ!」と気づいたそう。

◆自己紹介

みえだ舞子さん(Twitter@Maiko_m921

・普段は複業フリーランス:
 キャリアコーチング、カメラマン、インタビューライターとして活動中。
・いま(スペース配信日)は名古屋へ撮影出張中。1週間滞在し、現地のお客さまを撮影。
・年3回ほど不定期でフリーランスカレッジを開催。2ヶ月でインプット・アウトプットをしていく講座。11月末で2期生が卒業するところ。

【働き方の特徴】
・1日の中でも仕事を複数やっていることが多いのは珍しいかも?
出張中も撮影以外の時間で、キャリアコーチングやフリーランスカレッジなど別の仕事をして両立=中期的な滞在ができている。
・オンラインの仕事とオフラインの仕事を両立できているから、この暮らしができている。働く場所が決まっている仕事の場合は両立は難しい。

◆大学時代

日大の芸術学部・放送学科に所属。TV番組を作りたかったが、サークルのミュージカルにドはまり。舞台をずっと制作している大学生活だった。演劇を見るのはもちろん、つくるのが面白かった。

◆社会人

就活せず、先輩が立ち上げた劇団に大学3年生から所属し、舞台制作の仕事を継続。周りが就活している時期に、劇団に所属。年3回くらい舞台制作に携わり、バイトしながら稽古しながらの生活。卒業後もバイトしながらやっていけばいいかなと思っていた。
ただ、演劇はお金になりづらい。大学卒業後も2年くらい所属し演劇活動を継続。

◆人のご縁で、演劇関係の会社に営業職で入社

フリーランスで舞台制作も続ける、二足のわらじ状態。平日は1日8時間勤務。平日夜や土日は稽古場へ行く生活。演劇関係の会社だから、本番中は演劇のために有休を取れた。好きだから続けられた。大学生は学校・バイト・サークルと活動するが、バイトと学校が一緒になったイメージ。

1年半くらいこの生活を継続。最終的にやめた理由は、ドライな言い方をすると「好きなことをお金にするのが難しかったから」

ミュージカルは経費が掛かるが、社会人の基礎を知らないまま舞台制作の仕事をしていて「お金になる」ことの難しさを痛感。赤字続きだった。劇団員でお金を負担し、次の公演で巻き返そうとするギャンブルのような活動。

「好きなことを仕事にする」という判断軸で、進路を選んできたがこの時に初めて挫折を経験。最後の半年ほどは演劇を見にも行かず、会社を続ける理由もなくなり退職。好きだけではダメなのだと、よくも悪くも原体験になった。

◆キャリアアドバイザーへ転職

自分に強さ・力が欲しい、レベル上げをしたいと思った。ビジネスを回す三大要素「ヒト・モノ・カネ」の「ヒト」にアプローチしたく、転職エージェントに入社。

◆フリーランスになった理由

会社員という肩書・型にはめられている感覚に息苦しさを感じていたが、お金ブロックで会社員をやめられなかった。好きなことを生業にできないといけないと思っていた。
フリーランスになったのは去年の10月。そこまでに行き着くのにお金に関するハードル・ブロックを感じていた。

◆お金ブロックをどういう所で感じる?

・会社を辞めたら路頭に迷うんじゃないか?
・劇団のお金を劇団員だけでやりくりしていた経験がフラッシュバックする
・実家を出て1人暮らしをする、外食するなどしたかったが、経済的にできなかった。シェアハウスに住んだが、みんなでご飯を食べに行く流れになってもお金がなく、親に借りて給料が入ったら返すこともある生活。ハーゲンダッツやスタバも買えなかった…。

日々の積み重ねが細かい傷となり心に残っていて、総じてそれを「お金ブロック」というのかと認識。その傷が癒えるまで時間がかかった。会社員に戻れないんじゃないか、食べるものに困るんじゃないか、生きていけなくなるんじゃないか…という恐怖と常に隣り合わせで過ごしていた。

◆どうやってフリーランスになったか?

自分で成功体験を積んできたのが大きかった。結果的にいい流れに乗った。

◆1つ目の仕事(キャリアコーチング)

退職を考えた際、キャリアコーチの副業にお声がけいただいた。キャリアアドバイザーは転職させる必要があるが、コーチングは相手を転職させなくていい、フリーランスになりたい子を全力で応援していいのだと思えた。

2021年1月から始めた、この副業がターニングポイント。実際にお金を稼いだ成功体験となった。毎月副業で稼ぐお金は変動するが、月5万円稼いだら年収は60万円上がる。会社員で基本給5万・年収60万円UPするのは大変。独立するまでの9ヶ月間、平日は会社員として働き、平日夜や土日に副業をしていた。

副業をやることで稼げる金額は、目に見える成果。稼げることが幸せとは思わないが、幸せになるためにはある程度稼げる力があったほうがいいと思っている。実態で感じることにより、フリーランスになれるかもしれないと思ったのが2021年4月頃。

◆2つ目の仕事(カメラマン)

副業で得た現金をおろして、箱に入れて貯めていった。自分の力で稼いだお金が物理的にたまっていくのに感動!
このお金で買ったのがカメラ。複業フリーランスを想定したときに、舞台の人の写真を撮るのが好きだったので、仕事にしようと思って20万円のカメラを購入。自分に対して投資をする余裕ができた。

モニターさんを募集すると7人くらい集まった。モニター価格を投げ銭制で「納品してから1~3万円」としたら、7人中5人が3万円を払ってくれた!自分の価値観が変動していく感覚を覚えている。自分でも撮影に対し3万円払うのは高いと思ったのに、好きでやっていることに対して対価を払ってくれる人がこんなにいるんだ!という事実に感動。好きなことで自由に生きていいよと言われた気がした。2021年の夏前あたり。

こうして自分の成功体験を積んでいった。「好きなことで稼ぐ」「責任を果たす」の積み重ねがあり、お金ブロックの傷が癒えていった。今も消えていないかもしれないけど、うまく付き合えるようになった。

◆大切なのは「3つの収入ラインを明確にすること」

1.死なないための収入
→切り詰めて何とか生活していける収入。実家に帰る・配偶者の扶養に入るなどの選択肢もあり。家賃・光熱費・食費などの支出も明確にする。
2.フリーランスになった時に今の生活水準を維持するための収入
→会社員時代の額面の1.5倍(リアルな話は1.3倍くらい?)。ここを副業で稼げるまで辞めないと決めていた。
3.希望の金額

ポイント)
上記1~3の合計金額を何で稼ぐかを考える。舞子さんは「2」を目指して内訳を検討。
・収入源の数や、業務委託or個人での集客でも変わってくる。脳内でなくExcelで書き出し、業務委託なら時給換算で最低ラインを出すなど工夫。

計算し考えることにより、漠然とした不安や「仕事なくなったらどうしよう」という気持ちが「会社で使っている1日8時間×5日を今のペースで自分の仕事に転換出来たらいける」という考えに変わった。いくらならいける、と思えるまでやって辞めたのが一番大きかった。具体的な数字とにらめっこし、そこが不安材料だったのが「辞めます」と言える安心材料になった。フリーに見えるくらいの行動量をしていた。

◆今後の展望

来年、フリーランスカレッジをリニューアルしようと思っている。自分自身の幸せを最優先に、「いいよ」と許可できる人を増やしていきたい。稼げることが幸せと思ってはいないが、貧困生活のままだったら新幹線代・ホテル代・飲食代など気になってしまう。フットワークの軽さは大事。

「こういうホテルに泊まってみたい」など、自分で自分のご機嫌を取るために投資することを自分の中で咎めたくないな自分の幸せや満たされる選択をできる人が増えたらいいなと思っている。一度は営業支援をメインにすることを辞めようかと思った。その手前で許可を出せるためのサービスをつくろうかと思ったが、自主アンケート結果でも、時間・場所に対する不自由さよりお金に対する不自由さが強い人が多いと感じた。

救ってあげたい・自分が価値提供できると思うのはその部分。「自分が得意なことで感謝される人生があるんだぜ!」と伝えたい。お仕事獲得の支援・営業をし、自分で稼ぐ成功体験を積んでほしいな、という原点に回帰して今の働き方を続けている。

・需要の無い所にお金(経済)は生まれない。安く撮ってくれるカメラマンもいる中で、舞子さんは33,000円を頂いているが、記念撮影ではなく撮影費用が経費になる経営者・フリーランス・複業している方などがメインターゲット。娯楽ではなく、そこからビジネスにつなげるためにお金を払える人がお客様になっている。マーケットを移動する考え方は大事

・大切なのは、自分の強みを発揮してお金にする成功体験を積むこと。何処をターゲットとして何のサービスを提供するか。分からなければ、分かる人に相談して教えてもらうのが早い。

◆幸せになるためには

抽象的だけど「自分の機嫌は自分でとる」こと。自分を幸せにしてあげる力を得るためには自分で稼ぐ必要があるし、好きなことで金銭が発生することはいい循環だなと思っている。お金を頂くことに申し訳なさ・苦手を感じる方も一定数いると思うが、考え方の話。得意なことを価値提供することで頂いたお金は、私が自由に私らしく好きなことで働いていくことへの応援メッセージだと思っている。

お客さんからいただく報酬は「健やかに生きていってほしいです」のメッセージだとありがたく受け取っている。そこへの価値より「ありがとう」が上回る努力をしようという、いい循環。

◆フリーランスになるまで

・100%自分でお客さんを集客して収入を得なくてもいい。たとえば駆け出しのころは週3日の業務委託をして、ここで死なない収入を得られる・保険とまではいわないけど頼れる場所としておく。生活のための収入+α(挑戦のためにやる、そこから先の投資のために仕事をする)。

今の自分にライスワークはない。一番好きなのはカメラ。お客さんの魅力を切り取る、知らなかった一面を写真に残すのが仕事じゃなくても一番好き。自己完結型の欲求。でもカメラだけやっていると飽きてしまうし、それだけで生きていくのはプレッシャー。カメラマンを好きでいるために他の仕事をしてるのかも。

春と秋は季節柄撮影しやすいので、カメラマンの繁忙期。そのときは撮影をガッツリやる。そのバランスをどんどん変えていけるのがいい。自分のサービスをターゲットにどうやってアピールできるか。時間も場所も収入も一定コントロールできるのが複業フリーランスの良さ。

◆質疑応答

・単価の安い人が忙しくなる「薄利多売」の状況はどこにでもある。同じ土俵で戦っていると抜け出すことはできないのではないか。どういう人にサービスを届けたいか?どういうことに困っていて、お客さんをどういう所に連れていきたいか?大手企業のような単価の安い所と戦うと不利。マーケティングの基盤をしっかり作ることがポイント。

・「生きるためにはお金が必要」の概念すら疑ってもいいのでは?東京や神奈川のゲストハウスで食事・宿泊費無料で働くなど、リゾートバイトや住み込みなどの形もある。家族がいれば一人では出来ないかもしれないけど…。どういう理想かによる。

・業務委託の2社目が決まらない
→ボトルネックになってるのは何か。面談までいけるなら技術的に落とされている?一定の稼働時間が欲しいという採用基準になっている可能性もあるので、答えてもらえるかは分からないが、聞いてみるのもいいかも。2社目を持つのは、リスクヘッジ・他のコミュニティに属せるメリットがある。

8月頭コロナになり2週間療養。7・8月はオンラインの仕事だけだったので体調が復活したら復帰できたが、オフラインの仕事が入ってて飛んだら怖いなと思った。働けなくなった時に備える保険もあるので自己対策はできると思う。会社員で副業がバランスいいとは思う。

・「実務経験1年以上」なら未経験でも応募してもいいかも。基本ツールの使い方を教えてください、というレベルの人を寄せ付けないための条件であることが多いので、特に業務委託は、自分でキャッチアップできるアピールができればOK。ポートフォリオを見て判断してもらえればいい。

・「扶養に入ってお金を使う罪悪感」
旦那さんに許可を取らなければいけない、相談しないとお金が使えないという不自由さを感じてる人はアンケートでも多かった。舞子さんは専業主婦はできない、仕事の自由を奪われたら元気をなくす(笑)。自分で稼いで自立していることで自尊心を保てるタイプ。ただ、悩みになるというのはわかるところ。

◆自分の強み=当たり前にやってること

喋ることは当たり前だと思ってた。イベント登壇もできる。喋ることに対してのハードルが低い。これを強みとして自覚したのは自分の仕事をし始めてから。強みが分からなければコンサルやコーチングなど第三者の目をいれるといい。仕事にしたい種を持っていると精神衛生上いい。

◆フリーランスとしての悩みがない

先日のスペースで聞かれたが、全く出てこなかったのは人生初のことで驚いた。自分でも意外!もともと悩まないタイプという訳ではない。リスクを考えてしまうし、こうなったらどうしようと舞子さんも思っている。

特にこの1年、リスタートとリセットをし続けてきた。自分の中で違和感を感じたらそれをリスタート・リセットできるのがフリーランスのメリット。
大きな悩みになる前に「あ、やだな」(ざわっ)という小さいことをスルーしなくなった。逆に会社員のときは痛みに鈍感すぎた。違和感に気づいていないと、たまりにたまって悩みになったり、自分の中で爆発したりするのでは?

1ヶ月単位でリセット・リスタートを繰り返し、悩みになる前につぶしている(諦めたりトライしたり)。「これが私なりの自由さ、余白を持つということ」!

おわりに

舞子さんの半生から今の生き方に至るまで。1時間15分、聴き応えのあるスペースでした。複業フリーランスの生き方にますます興味が湧いてきます…!


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