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その職務履歴では「何を依頼できるか?わからない」&「書ける具体的な実績が無い時にやる事」

初めましての方、そうでない方、こんにちは。
ウェルネスドア合同会社の狩野です。

当社は法人向けの健康指導サービスを提供しておりますが、業務の多くをフリーランスの方達に依頼をしております。健康産業(フィットネス系・管理栄養士・産業医など)は他の産業に比べて個人事業主や独立事業者の割合が高く、また高度な専門知識や技術が必要な業務の場合フリーランスの方々の力をプロジェクト毎にお借りする方が良いケースがあります。

当社には健康分野の専門家の登録制度を用意しているのですが、現在までに150名以上のフリーランスの職務履歴書を見てきました。その中には大体3つに分けて「好印象」「何も印象がない(可もなく不可もなく)」「悪い」と感じる人がいます。

それぞれの特徴と傾向に関して解説します。
また、フリーランスで最も悩む点としては、活動履歴が浅かったり、特質すべき業務実績が無い場合、職務履歴書に「保有資格」くらいしか書けるものが無いという場合があると思います。

その時に・・・
「こんな準備や取り組みをしておいてくれると助かる」
「実績が無くても仕事を頼んでみようかな?」

と感じる、印象を変える方法をご紹介します。

即戦力だ!と感じる好印象な職務履歴書

まず、当社の専門家登録はHPの申請フォームに必要事項を入力し送信していただく方法をとっています。最初にフォームで確認している事として・・・

①氏名
②職業/保有資格
③活動エリア
④パソコン所有の有無
⑤活動が確認できるSNSやHPアドレス
⑥具体的な活動実績

初期に上記程度の最低限の情報をご提供いただき、当社からの返信メールにプロフィール写真の提出や、希望する業務内容や企画をヒアリングしています。

この段階で、大体仕事を・・・

①「お願いしたい人」
②「次回の案件の候補者にしたい人」
③「仕事をお願いしたいと思えない人」

に分かれてきます。

①「お願いしたい人」
と直ぐに感じる人はどういうタイプかと言えば、フリーランスとして保有している資格の希少価値が高い「医師」「保健師」の医療系となります。健康指導サービスの中でも、医療や保健、病気に関しての解説や知見をを提供する場合には、知識があったとしても、運動指導士や管理栄養士よりもこれらの資格保有者の方が権威性があり、テーマに対しての適正が高いので有利です。

その他の要素としては、個人HPを運営していて活動歴やコラムを定期的に更新していて、その専門性や文章力が確認できる人

既に、講演実績や、執筆歴が豊富な場合、抱えている案件でキャスティングが滞っているものがあれば、直ぐにでも候補者として相談という場合があります。

案件次第で仕事をお願いしようと感じる人

これは、資格も社会人としての活動歴もあるが、フリーランスとしての仕事のきっかけに恵まれず実績が乏しいという場合です。

仕事の経験ときっかけさえあれば、ちゃんと仕事出来きるだけのスキルとやる気は持っていると感じる人です。

※⑥具体的な活動実績が乏しく、活動歴くらいしか書く事が無くとも、がんばって自分の事を伝えようとたくさん内容を送ってくるなど

例えば、企業の健康セミナー講師や、タイアップをいきなり依頼するには、まだ信用と実績が不安なので、自社の「健康コラム」を執筆してもらい、その文章力や構成力、業務依頼の間でのやりとり(返信の速さや正確性、こちらの要望や意図を正しく正確に読み取れるか?など)を通じて専門家、フリーランスとしての適性を時間をかけて判断してみよう

といった感じで関係を築いていく場合があります。その印象によって監修や講師といった報酬やキャリア形成に魅力的な案件の候補者としてキャスティングといった流れを踏みます。

この人には大切な仕事は頼めないな・・・

これは、印象が悪いケースですね。初めの登録フォーム申請の段階でどうしてこうなるのだろう・・・と感じる事もあります。

実例をご紹介しながら解説しましょう。

①氏名 ②職業/保有資格 ③活動エリア
④パソコン所有の有無 ⑤活動が確認できるSNSやHPアドレス

ここまでの入力ではどうやっても印象が悪い事は無いのですが
問題は⑥具体的な活動実績の部分です。ここに・・・

「〇〇系企業〇年勤務」
「管理栄養士歴10年」

など、たったの1行これだけ送ってくるケースが少なくありません。これは、実績がなく書くものが無いのかもしれませんが、読む側がこの情報から

「この人にはどんなスキルがあるか?」
「この人にはどんな経験があるか?」

をどう理解・想像すれば良いのかわからないです。

「その企業に〇年勤めていた時に、どんな部署で、どんな仕事のなんの役割をこなしていたのか?」

「管理栄養士歴10年というのは、何が出来る人なのか?」

この辺りがわからなければ、仕事の相談を仕様がありません。
そもそも、その会社に職務履歴を送ってくるのですから、会社のHPから、どのような事業を行っているのかを確認したのち、自分の活動歴・社会人歴ならどのような業務案件を担当・貢献できるのか?くらいは表現できなければダメです。

正直、この時点で専門家として以前に、社会人としてこの人を信用する事は難しい、大事な仕事を依頼して何かあったときにクライアントに迷惑がかかる。と感じて、他の登録者を優先する事になります。

単純な資料集めや要約といった業務ですら、依頼しようとは思いません。

自分の専門家歴や社会人歴について、フリーランス(個人事業主)として「たったの1行」でしか表現できない人というのは問題があります。

前述した、案件次第で仕事をお願いしたい人の様な、きっかけを与えて成長の機会を与えようとも全く思いません。もっと可能性がありやる気のある人に仕事を優先します。

本来、仕事の依頼を受ける為に、少しでも自分の事を魅力的に感じてもらうために「⑥具体的な活動実績」というのは振り絞ってあれやこれやと書こうとするものです。

相手に何を経験してきて、何が出来るか伝わらない短文を送ってくる(送れてしまう)時点でやる気も、将来性も、期待も、信用もできないというのが正直な感想です。

活動実績が乏しい(無い)ならこういう事をしておこう

当社の場合は、健康分野の専門業務(講演・指導・執筆・監修)が主な仕事になりますのでその前提をもってお読みください。

会社員を経験したのちフリーランスになった場合、その会社員時代の業務経験などをフリーランスで生かす、売りにする事は出来ますが、それでもフリーランスとして仕事を受け持った経験が無かったり

そもそも、資格取得後すぐに独立して、自分の仕事の経験、実績としてアピールできるものがない。という人もいるでしょう。

これは、しょうがない事です。誰もがはじめは実績など無いところから、やる気と希望のみを持ち、わずかなチャンスから仕事の実績を積んでいくものです。

ただ、会社員と違い、フリーランスへの仕事の依頼というのは、基本的に案件に対して「出来る人を探す」というのがキャスティングの基本ですので

「実績の無い人」VS「実績の有る人」

で、採用競争で負ける確率は当然高くなります。

ただ、企業案件というのは、常に同じ人達ばかりに仕事をお願いするわけではなく、「たまには」とか「そろそろ」違う人にもお願いしてみよう。という動きが定期的にあります。これは同じ人のキャスティングでは同一テーマの仕事でも、変化がなく「慣れ」「飽き」「新しい層へのアピール」への対策や、常にこの人なら信頼できる!という人を発掘し続けていないと人材が足りなくなるという事が起きます。

皆様も考えてみてほしいのですが、「ダイエット」や「食事・栄養」「トレーニング」など健康に関しての専門家としてメディアで活躍する人で、ずーーっと同じ人が同一テーマで出続けているという記憶はないとおもいます。

一定の期間を経て、次の新しい人への移り変わっていると思います。これは、その人が専門家としてダメなったという事ではなく、顧客への「変化」の提供をしなければ、同じ人では、どうしても同じ客層、イメージ・固定された表現などに偏ってくるので、違いを出さなければならなくなるのです。

このタイミングであれば
「実績の無い人」VS「実績の有る人」
の戦いで勝てる見込みがや可能性が、通常時よりも高くなります。

しかし、いつがそのタイミングなのかは当事者側からはわからないので、常に準備が出来ていますよ!というアピールを伝えておかなければならないのです。

自分自身で「仮想業務」を作ってこなして、蓄積しておく

例えば、まさにこの #note に専門家としての勉強の記録を健康コラムとして書き続けておくとか、世の中のトレンドや社会現象に対して、専門家としての立場から解説や、NG事項や、対策などをまとめた文章や要約を、記事にしたり、無料のデザインフリーソフト(Canva)でチラシ画像データにしてHPに掲載するなど

その他には、自分でテーマを決めて短編の講演映像などをスマホで撮影してyoutubeにアップするのも良いでしょう。そこで話方が上手かったり、企画構成が魅力的だったりすれば、それも売りとして伝わります。

その作業自体が、お金になっているわけではないが、活動の記録として提出したり(掲載先のURLを送る)など・・・

「私にはこんな知識があります」
「こんな文章が書けます」
「資料の要約を誰もが見やすいように画像デザインできます」

などポートフォリオとして蓄積していくのです。

とにかく、自分自身で「仮想業務」を作って、まるで仕事を依頼されているかの様に行っていく

この積み重ねがあれば、仕事の実績は乏しい(無い)けど、この人ならこの仕事をお願いできそうだな?

という期待値を自然と高める事になります。当然内容のクオリティも充実してなければなりませんが。

多くのフリーランスの方が、職務履歴を会社に送り登録した後は「何もせずに仕事の連絡が来るのを待つ」人ばかりです。

これでは、会社に「あなた」の存在が忘れられてしまします。

正しく、専門家として最適にアピールはしなければなりません。

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