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【ライブ感想】FM802リクステ2024

さて、気が向いたので記憶の遠くならないうちに、4/29に行ったライブイベントのことを自分の備忘録も兼ねて残しておきたい。

イベント名は「FM802 SPECIAL LIVE 紀陽銀行 presents REQUESTAGE 2024」

その名にある通り、ラジオが起点になっているライブイベントだった。何をおいても、本当に楽しくて刺激的な時間だった…!

聞き流す感じではあるが、日頃テレビよりもラジオの近い生活を送っている今の私にとって、見知った名前の多いアーティストが出るイベントだった。

運試し気分のノリで申し込んだら、めちゃくちゃ幸運なことにチケットをゲットできた。

内容諸々に関しては、出演順に書いて行きたい。


PEOPLE 1
無知な私にとっては、始めましてのバンド。2019年結成のバンドで、帰宅後調べたらYouTube界隈がスタートのようだった。最近多いよね、自分の才能を上手に自分で磨いて世の中に出てくる人たち。すごいなあ。「ネットの世界からきた」みたいな発言があったのは、そのせいだったかと知る。コミカルなドラマーが印象的だった。
一曲目から「スマホのライトを点けて」と言われ、おぉいきなりだなと思いつつ聴き入る。無音というか空白、いわゆる休符を聴くような綺麗な楽曲。「常夜燈」という曲だった。

YouTubeの登録者30万、そこに光る1035万再生。すごい。知らなかったな、いい出会いをした気分だった。時間にして45分ほどだっただろうか、8曲やってガッツリと会場を温めてくれた。


FANTASTICS
日比谷の野外音楽堂にてあったYAONフェス(参照記事)でもお見かけした、LDHのボーイズグループ。バンドだらけのイベントかと思ったけれど、メンバーがFM802で番組をしているのね。なるほど、いろんな関わりがあるんだな。

さすが、出てきた瞬間の黄色い声援はすごかった。ボーカル二人、パフォーマーと呼ばれるダンサー六人の八人組。
途中、ボーカルだけの楽曲やパフォーマーだけのダンストラックがあって、バンドとはまた異なる魅せ方だなと観ていて面白かった。

わかりやすいメッセージの乗った歌は、真っ直ぐ音楽を楽しむ人によく届く。Choo Choo TRAINとかVICTORYはあまりに有名で盛り上がったなあ!
見ていて楽しい、全10曲の迫力あるパフォーマンスだった。


THE ORAL CIGARETTES
さて、今回いい出会いをしたな!となったのがこのバンド。本当に無知なもので、彼らのことを初めて知ったんですよね、私。
いや、正確に言うと曲自体は聴いたことがあったり、「オーラル」という名前は耳にしたことがあったのだけど、それらと彼らが初めてしっかり結びついたというか。
ベーシストの服装がえらく眩しくて、「お、さすがベーシストは変な人なんだな!」という見た目だけの第一印象を、毎秒好転させていくド迫力のステージだった。

メンバーが出てきたときの歓声の大きさや、聴衆とのコミュニケーションの取り方、空気の掴み方がもう最高に上手くて、私ももれなく一瞬で彼らの「陣地」に引き込まれた。軽快な関西のノリ、やっぱり最高だ!

ラジオにまつわるイベントということを、思い出させてくれるような「リスナーのリクエストメッセージを添えながら」の曲紹介もとても良かった。

彼らの音楽に救われた人はきっとたくさんいると思う。何も知らなかった私ですら、ちょっと励まされた気がしたもんな。
あたたかくて楽しいMCを挟んだ、アツい全6曲を確かに受け取った。


ASIAN KUNG-FU GENERATION
安心安定のアジカン。激しいオーラルのステージ後だからこそ、水が流れるように空気が入れ替わるように、スッと始まる感じが心地よかった。
学生から社会人になる頃に、よく聞いた曲がたくさんあった。ソラニンはもうイントロで泣きそうになった。隣の知らないお姉さんが、涙を拭いながら手を上げて楽しむ姿にも胸を打たれた。彼らの音楽も人の心によく沁みる。

オーラルのステージが花火のような派手さで魅せるとするなら、アジカンのステージは焚き火のような静かな激情で胸を揺さぶる。彼らは彼らのやり方で、真っ直ぐ聴衆に火をつけてまわる。

「俺らはかかってこいや!みたいな感じじゃないから…」みたいなニュアンスのことを、ボーカルのゴッチは言っていたけれど、そんなこと気にするまでもない本当に良いステージだった。
たっぷり時間を使って、しっかり6曲聴かせてくれた。


Vaundy
そして今回の大本命。
生歌を聴いてみたくてたまらなかった、Vaundyのステージ。

もう本当に大迫力で、「お見事!」の一言に尽きる。兎にも角にも、歌がうますぎる。音源を流してるんか?んなわけないわ!の自問自答。

他のパフォーマンスをメインに見にきている人も、あっという間に巻き込んでいく。
全員をガサッと捉えて、本当に「ホール全体を音楽のるつぼに叩き込む」ようなパワーがあった。

セトリが良過ぎたので、今後(?)の為にメモ。

Audio 007
恋風邪にのせて
不可幸力
灯火
タイムパラドックス
しわあわせ
CHAINSAW BLOOD
逆光
怪獣の花唄

REQ2024 Vaundyセトリ

たった一人の二十三歳の若者が、あの会場全体を掌握して、みるみるうちに自分の世界に塗り替える様を観た。
格好良過ぎた。素晴らしかった。
MCでちょくちょく笑いも挟みながら、空気全てを味方に変えて、嵐のように去っていった。本当にあっという間だった。

一番胸に刺さったのは、いつか好きだと書いた「しわあわせ」という曲。
しんとしたステージの上で静かに歌い、サビに入った途端にパン!と照明が当たり、もうその瞬間に鳥肌が止まらなかった。

あまりに良かった。繊細でそれでいて優しいのに強い、大きな風のようなあまりに圧倒的な「音楽の圧」を見た。

あまり言葉を並べたら陳腐になるから、これ以上は差し控えるけれど、もう本当に本当に、終始心の底から感動した。


音楽って、すごい。

今までだって何度となく思ってきたことだけれど、改めてそんなことを思った良いイベントだった。

スタンド前方、全体を見渡せる良い席だった…!

スタンドから見ると、アリーナの様子がよく見える。

老若男女問わず、音楽を楽しむ人たちを俯瞰で見て、視覚的に「音楽のちから」を目の当たりにした。

思い思いに手をあげて、体を揺らし、アーティストたちの煽りに乗って声を出す。
本当にたくさんの人たちが「音楽を楽しむためにここにいるのだ」と、イベントそのものをたまに客観視しながら満喫した。

そういう意味でも、いい席に座ることができたと思う。

ああこれだけの人の心を動かす、エンタメのパワーはすごい。

音楽のパワーは、やっぱりすごい。

行くことができて、本当に本当に良かった。楽しかった…!

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