【感想】音楽フェスに行った話
昨日、縁あってとある音楽フェスに行った。
フェスとは言っても、座席指定のある、比較的初心者向きのもの。
天気が良かったことにも背を押され、不安もなく音楽に導かれるまま、すっと行くことができた。
このフェスは、日比谷野外音楽堂で行われた、100周年記念事業の一環のイベント。
実行委員長が、亀田誠治さんでゆかりのあるアーティストさんに声を掛けて実施されたらしい。
素敵なアーティストさんの音楽に触れて胸がいっぱいになった。
迷ったのだけれど、一夜明けても楽しかったなあという余韻が消えないので残しておこうと思う。
書いてみたらめちゃくちゃ長くなったので、お時間のある時に…。
では、いざ。
少し早めに着いたので、時間潰しも兼ねてぐるりと園内を散歩してみる。
途中、野外フェスあるあるのリハの音が聞こえてきて、木々の中で聞く、翼をくださいに胸がドキドキした。
へえ、合唱曲も聴けるのか!と、そこからもう嬉しくなった。
日比谷野外音楽堂(野音)の100周年記念ということで、各アーティストさんの楽曲と、野音に何かしらの関係がある楽曲のカバーとを楽しむスタイルで、それがまた最高によかった。
約3000席の会場はほぼ満員。
出演するアーティストさんそれぞれのファンが、音楽を楽しみに来ていた。
もうほぼ日の暮れた夜の入り口。
17時45分頃、開演。以降、ざっくり各アーティストさんの感想をば。
ちょっと流れは曖昧なので、間違いがあったらごめんなさい。
豊島丘女子学園高等学校コーラス部さん
アイナ・ジ・エンドさん
想像してほしい。
すっかり暗くなった野外のステージ。
寒色のライトが、静かに舞台を照らす中に響く「翼をください」。
女子高校生たちの真っ直ぐな女声コーラスで始まる厳かな、それでいて重苦しくはない、年相応の爽やかさのある空気感──。
どう考えても最高。
マイクを通し、多数でハモりのバランスを考えて歌うというのは、なかなか難しいことなのだけど、すごく丁寧に歌っていて素敵だった。
一番が終わったあたりで、アイナ・ジ・エンドさんがステージ袖より参加。朗々と、あの特徴のある声で翼をくださいの続きを歌う。
名前は知っていたけれど、しっかりと彼女の歌を聴いたのは初めてだった。
独特の世界観。個性のある声。
めちゃくちゃに歌が上手かった。カッコ良すぎた。
miwaさん
その後、コーラス隊はそのままにアーティストがバトンタッチ。miwaさんが出てきた。
流れるように次の曲が始まる。「結」という楽曲。
何でこの曲と思ったら、Nコンの課題曲だったのね!
女子高生たちがしっかり積んだ和音の上を流れる、澄んだmiwaさんの主旋律。
あの小さな体のどこにそんなパワーがあるのか?!と思わされるような、力強さと格好よさ。
本当に本当に、すごかった。めちゃくちゃに感動した。
これを聴けただけで、行った価値あると思えるくらいよかった。
その後、コーラス部の子たちの紹介を経て(Nコン金賞おめでとう!)、miwaさんのあまりに有名な楽曲「ヒカリへ」。
歌い終えると、亀田さんのMCを挟みつつバトンタッチ。
アイナ・ジ・エンドさん
野音に関係のある曲ということで、キャンディーズの「年下の男の子」。
彼女の色気のある声の魅力はすごくて、格好良いのに可愛くて、不思議な人だなあと聴き入った!
キャンディーズの解散発表はここでされたんですよ、みたいなお話を聞いてびっくり。そうだったんだ…!
その後、彼女の楽曲。
この曲を提供した、石崎ひゅーいさんと「アイコトバ」。これもよかった…。
歌い終えたアイナさんははけて、ひゅーいさんのステージへ。
石崎ひゅーいさん
菅田将暉さんに楽曲提供した「さよならエレジー」を、ゴリゴリに歌われる。
ひゅーいさんもパフォーマンスは初めましてだったのだけど、歌うま…!
ここの照明台から尾崎豊さんが飛んで、足を骨折して…みたいな逸話を、亀田さんが挟んでくれる。
そのまま尾崎豊さんの「15の夜」のカバー。
歌い終えて、川崎鷹也さんをステージに呼び次の曲へ。二人で井上陽水さん「夢の中へ」を歌い、バトンタッチ。
川崎鷹也さん
彼の楽曲「魔法の絨毯」を。
めちゃくちゃ雰囲気のある歌い方をする人だ。もちろん声も良いし、当たり前に歌が上手い。
そんな感じなのに、MCになるとファンの掛け声に「恥ずかしいからやめてー」なんて言って笑いをとっちゃう。好き好き、そういうの!
良い雰囲気の中、エレファントカシマシさん「悲しみの果て」を歌い、次にバトンタッチ。
SARUKANIさん
ヒューマンビートボックスの大会で優勝されたのだとか。もう人が出す音じゃない…の連続で、終始驚きの連続…。
曲名はごめんなさい、聞き取れなかったのでとりあえず、公式さんの動画を…。
そして次にバトンタッチ。
Tani Yuukiさん
彼の楽曲「W / X / Y」。おお、聴いたことあるぞ…!となる。
曲と歌っている人がなかなか一致しないので、こういう瞬間がまた楽しい。
ご本人が茅ヶ崎出身ということで、サザンオールスターズの「涙のキッス」を歌って、次にバトンタッチ。
夜の空気もあって、エモかった…。
めちゃくちゃ良かった。もうそればっかり!笑
FANTASTICSさん
彼らが出てきた途端、空気が一変し、エモさより元気さ明るさいっぱいのステージへ。
そんな中、彼らの楽曲「PANORAMA JET」を。
そんなに広くないステージで、歌って踊って華やかだったー!
続けて、ゴダイゴさんの「銀河鉄道999」。
パフォーマーの人たちがバチバチに踊っていて、盛り上がりがすごかった。
「銀河鉄道999」は、私にとってなかなか思い入れのある曲。バンドテイストで、ダンサーがついたらこんな感じなのかと楽しませてもらった!
その流れで、次の方へ。
卓真(10-FEET)さん
10-FEETさんの「第ゼロ感」。
バックバンドを除くとフロントでパフォーマンスをしているのは一人だけなのに、ものすごい迫力だった…!かっこよかった!!
歌い終えて、しばらく漫談のような関西のノリの小話を、全力の関西弁でしてくれてめちゃくちゃに笑った。
面白かった…!
と思ったら、そのままゴリゴリの感じでTHE HIGH-LOWSさんの「日曜日よりの使者」。
ライブ慣れしてて、客の煽りが上手い。笑いも交えて、雰囲気が一気にアットホームになる。
♪シャララ〜の部分を、観客みんなで歌ったのめちゃくちゃ楽しかったなあ!
カバーしている本人の声が、バッチリ楽曲と合っていて、もうめちゃくちゃに上手かった!
全員歌唱
最後は、出演アーティストさんが総出で、キャロルさんの「ファンキー・モンキー・ベイビー」と、忌野清志郎さんの「雨上がりの夜空に」を。
これがまた、本当に良かった…!
2曲をボーカリストたちが、順番に歌い継いで行く。
みんなものすごく楽しそうで、笑い合って目を見合って、体を揺らして、書いて字のごとく「音」を「楽」しんでいる様子が見えた。
老若男女問わず、楽しんでいる雰囲気にたまらない気持ちになった。
そうそう、わかるその感じ。
音楽って本当に楽しい!最高だ!!
本当にどのアーティストさんも、めちゃくちゃに歌が上手くて本当にずっと感動しっぱなしだった。
何度だって言う。本当に本当に最高だった!!
いろんなアーティストさんのいろんな楽曲に触れられたことも良かったし、こういうフェスの場じゃないと聴けないカバー曲の数々もたまらなかった…!
そして何より、このフェスは完全バックバンド仕様だったのがまた最高だった。
生バンド演奏に加えて、コーラスも2〜3人いて華やかで…。
バンドの演奏技術は、もう言わずもがな一流。亀田誠治さん自身がベース参加してるし、はちゃめちゃに上手。バンドだけで十分楽しめるレベル。
最高としか言いようがなかった。
思い出すだけでドキドキする空間を、思いっきり堪能できた一日だった。
昨日一日で、改めて「音楽が好きだな」と噛み締めた。
こういうとき、公式にお金を落としたくなるのが私。記念にトートバッグを買って、ホクホクして帰ってきた。
ああ、音楽は良い…!
単純な私は、あまりに心を奪われすぎて、今日一日ずっと「雨上がりの夜空に」を聴きまくっていた。
最後になったけれど、日比谷野外音楽堂、100周年おめでとうございます!
素敵な時間をありがとうございました!
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