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味覚と触覚で楽しむ、ゴハン


アルバイト終わり、お腹空いたを通り越して、もう「普通」にまでなっていた。

けれど、昨日の春巻きがお昼ご飯として残してあったのを見て、瞬時に脳が「お腹空いた」モードに変わる。

今日のお昼はバナナと春巻き、そしてキャベツだ。

姉がリモート授業をしていたので、私は極力音を出さないように食べる。けれどなんだか、一人黙って食べるのは物寂しい。

そこで、私は寝不足なのにコンタクトを付けていつも以上に疲れた目を癒すため(※)、目をつぶった。

(※寝不足だと目が十分に潤っておらず、そこにコンタクトをつけると目のショボショボ感が増すのだ。)

そして私は目を閉じたまま、食べかけのバナナをまた一口食べる。

味を感じるところ、舌にある味蕾|《みらい》に全神経を研ぎ澄ませて、バナナを味わった。

すると、バナナ特有のもったり感は変わらずそこにあるのだが、コンマ数秒後にやってくる酸味のようなものを初めて感じた。

その酸味は、例えるならグレープフルーツのような。

ああ、バナナってこんな味も秘めているんだなと味わうことができた。


そのあと私は、いよいよメインの春巻きを食べる。

そこには歪な形をした春巻きと、綺麗な形をしている二つがあった。

確かあの歪なやつは納豆入りだから…と、私は綺麗な形の方をとる。

が、しかしその綺麗な方は納豆入りだった。
別に納豆は嫌いじゃない、むしろ大好きなくらいだが、納豆じゃない方のチーズを期待していたので少しがっくり。

それでも美味しくその一口を楽しむ。

一度、春巻きのコッテリをなんとかしてくれと口内が言ってきたので、わたしは白米を口に入れる。

いつの間にかまた目を開けていたのだが、再び閉じて、じっくり味わうことにした。

いつもはなんでもないと思っていた白米も、舌を意識すると一粒一粒が形を主張してくるのを感じる。
その感覚が、白米をもっと美味しいと思わせてくれる。

春巻きの油と、少し硬めの白米が混ざって、これはまるでチャーハンの触感だ、と感じた。

いや待てよ、この油っぽい感じは春巻きの衣だけじゃなくて、納豆の粘り気がそれを助長してるんじゃないのか。

そんなことを考えているうちに、私は春巻きをペロリと完食した。


皆さんも目をつぶって食べるご飯、是非一度やってみてね。何か新しい一面が分かるかもしれません。

では!

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