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自作ゲームのPVのナレーションをココナラで依頼してみた話

■はじめに

 こんにちは、花倉みだれです。
 直近一ヶ月くらい、unity1weekで作ったゲームの話ばかりしてますが、今回もそれ絡みです。
 色々思い至って、自作ゲームのPV↓を作ってみて、そのために声の依頼をしたのでそのことについて記事にしようかなと思います。

PV
ゲームはこちら

 いつなんで作ろうと思ったか、どうやって頼んだか、費用感、その後の感想……といった構成になるかなと思います。

■いつなんでPV作ろうと思ったのか

 評価期間終了後、せっかくなのでAndroid版作ってGooglePlayストアで配信してみたいな~。転職活動的にも多少なりとも箔もつくだろうし~と思い作業を始めました。
 そこでGooglePlayストア登録して色々準備していく中で必要となったのがスクリーンショットです。

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こういうやつですね。画像は『ウマ娘』より

 なにはなくとも、スピード重視、とりあえず作ってみよう! と作ってみました。
 それがこちら。

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 今見るとまぁ色々もっといい感じにもできるだろうとか思わないではないですが、最低限「それっぽい」感じにはなったのかなと自己評価しています。
 ゲームは一分弱で概ね遊びきれる程度のボリュームのトランプのミニゲームなので、その中で訴求できる要素としてはほぼほぼ抜き出したのではないかと思います(触れてない要素はランキング・SNS共有だけかなと思います)。
 逆に要素多いゲームのほうがこういうの抜き出して作るの難しいのかもしれませんね。

 これを一通り作ってみて思ったのが、この画像にプレイ動画を混ぜればPVになるんじゃないか……? ということでした。
 思い立ったがラッキーデイ、作ってみました。

 結構それっぽい! だけど!

 ……物足りない。声が欲しい……!

■声を求めて(どうやって手に入れるか?)

 声を入れてPVを作ろう、というところまではもう決めました。こうなったらやれることは一回やってみようという心持ちです。
 選択肢はこの時点ではいくつかありました。

①自分で喋って録音
②VOICEROIDを使う
③知り合いのつてをたどる
④正攻法で声優に依頼する
⑤CtoCサービス経由で依頼する

①自分で喋って録音
→一応演劇部出身の滑舌で魅せてやるぜぇ……!! というのも本心では楽しそうだな、という気持ちはあったのですが、まぁ自分の声自分で聴くの耐えられないだろうとかそもそも今まともに喋れるのか……? あまりにデジタルタトゥーすぎないか……? そもそも女の子推しのゲームなんだから男声はないだろう……とか色々考えた末に却下。
 尊敬するゲームクリエイターである「野田クリスタル」さんは自声素材を有効に使われているので、いつかは挑戦してみたい気持ちもあったりはします。(まぁ野田先生はそれはそれで発声もプロなわけですが……)

②VOICEROIDを使う

 Unityで遊び始めた頃から声素材についてはちょっと自由に気軽に欲しいな~という気持ちがあったので「VOICEROID2東北イタコ」を買って持っていたりします。
 こういう時にこそ使い時! という気持ちもあったのですが、無償利用の範囲なのか? 有償利用だとして申請とかする労力を吐くべきか……? という点での葛藤がありました。
 買った時は全然知らなかったのですが、VOICEROIDの各キャラクターは結構それぞれのイメージが良くも悪くもしっかりしていることに段々気づいてきて「他のキャラのてい」で喋らせる用途で使うことに対しての界隈の印象がどうなのかとかがちょっと不安で日和った部分もあったりします。ビビらない時はビビらないんですけどね。
 そんなこんなで、細かい懸念点の積み重ねで却下。

③知り合いのつてをたどる
 特に「絶対〇〇さんがいい」というわけではなかったので、「声優志望の知り合い」みたいなのがいれば一番手っ取り早いのは間違い有りません。
 数年前くらいなら心当たる人もいたのですが、残念ながら今は連絡手段がありません(二年前くらいに仕事で頼もうと声をかけたものの反応がなかった)。
 あるいは「とにかく露出を求めている声優志望の知り合いに心当たる知り合い」とかがいればそれもアリだなと思ったのですが、それもまた数人に声をかけて特にいないとのことだったので断念。
 残念ですが却下です。学生の頃は、いつかゲーム作った時は声あててよ~いいよ~みたいな話してたんですけどねぇ。その頃が来た時に連絡が取れないというのもまた青春でしょうか……。

④正攻法で声優に依頼する
 一瞬だけ思い浮かびましたが、仕事でチラッと見た時の単価を思い出し即断念。思いつきでPV作ってそれに声を当てて欲しい、レベルでは支払えません。

⑤CtoCサービスで依頼する

 以前とぶさんがnoteで、声素材CtoCのPFで頼んだ記事書いてたな~ということを思い出したのでこれに決定です。

■CtoCサービスで誰に依頼するか決めるまで

 結論からすると使ったサービスは「ココナラ」です。

 先述のとぶさんは「SKIMA」で頼まれていたのですが、ココナラ使えばイイんじゃない? という記述があったのと、既にアカウント持ってること、知名度ある安心感などからココナラに決定です。

SKIMAを使用しましたが、応募する声優さんにアカウント作成などの負担を強いてしまったのは反省点です。ネット声優さんへの依頼は直接交渉か、ココナラというサイトを利用するのが良いかもしれません。(とぶさん『unity1weekのゲームで初めて声優さんに声のお仕事を依頼した話』より)

 カテゴリに「ナレーション・読み上げ」があるのでそこから探します。

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『ココナラ』より

 頼もうと思って見てみると、とにかく出品している方が多い! なかなか競争の激しいジャンルであるということがよくわかります。

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 絵師と比較して大変そうだな、と思ったのが「サンプルを聴くまでのハードルが高い」ことですね。
 絵師はサムネである程度アタリがつけられますが、声は最低限クリックしなければサンプルを聞けません。
 この「サンプルを聴かせる」まで努力を、多くの方があの手この手でやられているのだなぁ……と実感しました。
 「実績多数」「プロ」みたいな文言はやはり目についてしまいますね。好みのアニメ絵もなんだかんだ目に止まります。
 その上でサンプルがしっかりしていたり取引履歴があったりすると安心感も増してグッと惹き込まれます。
 アマチュアのやり取りが真髄というていのCtoCプラットフォームでプロっぽいプロフィールに目が行きがちなのは何やら無常を感じつつ、下積み的な実績の大事さみたいなものを痛感したりしました。
 逆に、★の数はあまり気になりません。CtoCならではだと思うのですが、面と向かってやりとりした相手に満点以外の評価ってなかなかつけられないものだと思います。ざっと見回してもそういう補正はいくらかかかってそうでそういう前提で見てしまうので、逆に多少低くても「面倒な客引いたのかな」くらいに見てしまっていました。

 そんなこんなで私が頼ませていただいたのが「和泉沙依」様です、

 しっかりしてそうなソシャゲのサムネ×実績多数の文言(詳細プロフ見てみてそれを裏付けられてそのソシャゲのサンプルも聞けていい感じだった)、価格の安さ(¥1000~)しっかりやり取りできそうな安心感のあるプロフやサービス内容等の記述、このあたりが決め手でした。

■依頼して届くまで

 これはもう、声の大きい一部の方に感化されているだけかもしれませんが「変な素人発注はすぐ白ハゲにしてネタとして晒される」みたいな偏見が正直多少ありました。怖い。だからこそ実績とかに目がいってしまったり知り合いの伝手をなるべくたぐろうとしてしまうんでしょうね……。
 和泉様はその辺りも大丈夫そうだろう……ということで選ばせていただいたわけですが、それでも最低限誠意を見せてリスクを減らせるよう、スピード感重視なりに即送れるような資料を作ってから購入し、即資料を投げました。
 「この情報を教えてほしい」と言われていたことをベースに、自分が確認したいこと、利用用途などを付記したものです。

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上手くコピペできなかったのでスクショで……。こんなwordファイルを添付して依頼しました。繰り返し頼むことになったら、もっといい感じにしていきたいところです。

 タイトルコール+スクショ画像で使っていた文言+「待ってるよ」の9ワードを依頼することにしました。
 10ファイルまでの分割オプションがあったので、頼めるなら頼もうということでそれをつけて、そのワード数に収めた感じですね。

 そんなこんなで依頼させていただいたわけですが、当初の懸念はどこふくかぜ、ものすごく社会人的なしっかりとしたやりとりを経て、スピード感持って納品してくださいました。
 お届日数「2日(予定)」となっているので、それでも早いなぁすごいなぁとか思っていたのですが、たまたまいいタイミングだったのか即日(その日の夜)に届いてえらく驚きました。

 誠意を見せようとして作った書類に結構ひどいミス(よりによって一番読みに揺れのある「K」「A」にルビが振ってない)があったものの、機転の効いた対応をしていただいた上に文句も言わず……しかもクオリティも文句ない……。
 本当にありがとうございました!
 ルビは本当に以後気をつけようと思いました。

 「使わずビビリ」でしたが、これは結構クセになってしまうかもしれませんね……。専用素材が気軽に頼めてしまうというのはヤバイですよ。

■終わりに

 試してみてよかったな、というのが一番です。

 タイトルコールはゲームにも導入しましたが、あるのとないのとだと「ゲームっぽさ」が段違いです。
 PVも画像や映像の編集が正直アレな中、かなり「それっぽい」感じにグッと引き寄せられていると感じます。声の力偉大。
 画像やテキストの依頼はPBWのユーザーとしての経験はありましたが、声の依頼というのはやったことがなく、とりあえず「依頼してみた」経験ができたのも今後に繋がるかなと思っています。
 今回は評価期間後に自分は依頼して実装しているので評価に反映はされていませんが、早々に企画固められて、早めの納品ができる方を見つけられたならゲームジャムの「サウンド」評価を底上げする効果なんかも期待できるのかもしれません。次の機会に挑戦するかはともかく、選択肢に入った、というのがいいことなのかなと思います。

 今回かかった費用は3k(基本2k+オプション1k)と非常にお値打ちですが、売る気があるわけじゃないゲームのPVにお金かけるとはどういうことだ? と言われたらその通りで、無条件に他人に勧める行動ではないのかなとも思います。
 このあたりは、そんくらいのアセットもあるよね~一回飲み会行ったくらいのもんだよね~みたいな感じの納得感だったり自己満足にどれくらい予算かけられるかみたいな問題ですね。
 「ゲームの素材」がメインで、ついでにPV用の文言も録ってもらう、とかだとロスがなくていい感じなのかもしれませんね。なかなか、制作の段階で頭回らなそうですが……。
 そんなわけで無条件にオススメというわけではないのですが、なかなか楽しい体験だったので、やりたい方は一回やってみたらいいと思います。軽率に。

 本当に、思ったよりワンオフの素材が届く感動は大きくて、何やらの予感がしていますよ。怖い。

 なにはともあれ、自作の何かに声つけたいな~ココナラとかどうなのかな~みたいな人がggりまくってたどり着いた時に参考の一つになればいいなぁと思います。

 
 

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