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自作ゲームのプレスリリースを送って掲載された話

■はじめに

 こんにちは、花倉みだれです。
 本記事は「自作ゲームのプレスリリースを送ってみたら掲載されました! 自分でも載るなんてすごい! やってみるといいんじゃないでしょうか!」といった内容のggると結構たくさん出てくる記事を概ね踏襲した記事となる予定です。

 とはいえ、ゲームの規模感や内容、実際送ったものの内容、時間や時期等は微妙に違うわけで、だから投稿する意義がないということはないと思いますし、何より自分の記憶が濃いうちに色々やっていこうという気持ちです。では参ります。

■作ったゲームについて

こちらです。

ざっくりした紹介としては以下のようになるでしょうか。
・Androidアプリ(=iOSはない)
・価格は¥100
・ジャンルはトランプのミニゲーム(1種)
・規模感としてはとても小さいゲーム(ワンプレイ1~3分程度)
・公式HPは一応有り
・PVあり

 こうなったのには自分なりの色々があるのですが本記事ではそこは棚上げしつつ、サンプルの条件として列挙しました。

■プレスリリースを作成する際に参考にしたもの

 何はなくともこれですね。ゲームキャスト様のプレスリリースのテンプレート。
 また、それに合わせて実演で作成する放送もありそれも拝見し参考にさせていただきました。

 ゲームキャスト様の記事を見る前に見ていたホーリー様のこちらの記事も大いに参考にさせていただきました。

 ValuePress! のテンプレートを紹介してくださっており、実際に最初はこちらの穴埋めで私も作ってみていました。[今後の展望][団体について]の項目があるのが特徴ですかね。

 ほか、先述のゲームキャスト様の生配信で作成されていた『魔王もの語り』の実際の記事も参考にして見ていました。

面白そう……! カードのデザインがM:tgライクなのが個人的にはツボです。

 そんなこんなで今回は、ゲームキャスト様のテンプレートをベースに[今後の展望][団体について]の項目を書き足したものを作成してみました。


 実際に作ったものがこちら。

noteの方はURLでちょっとレイアウトが変になったかもしれませんが、内容は同じです。

■送付する際に参考にしたもの(送り先・メール文面)

 メール文面は、Gunzee2様のこの記事を参考にさせていただきました。

【ニュースリリース】気軽に遊べるトランプゲーム『 HIGH&LOW ~めざせ ! 26 連勝 ! 5000 兆円への道~』 を2021年3月30日より配信開始【※件名】

○○【※メディア名】
ニュースリリースご担当者様

突然のご連絡失礼致します。

サークル「ほんわかふわふわ」代表「花倉みだれ」名義でゲーム開発をしております、☓☓【※本名】と申します。

この度、ほんわかふわふわは、2021年3月30日より、Android向けゲーム『 HIGH&LOW ~めざせ ! 26 連勝 ! 5000 兆円への道~』の配信を開始しました。

『 HIGH&LOW ~めざせ ! 26 連勝 ! 5000 兆円への道~』は、
ゲーマーなら誰しも一度はやったことがあるであろうトランプゲーム『HIGH&LOW』の楽しい部分だけを楽しめるゲームです。
1勝するごとに賞金は倍増し、1デッキ(1山=52枚・26組)使い切るまで勝ち続けることで「5000兆円」獲得できるという世界観です。
自分の「5000兆円欲しさに対する気づき」、カードゲームにおける「カウンティングの重要性に対する気づき」、「勝利数のランキングやTwitter共有機能によるコミュニケーションのトリガー」、などの点が類似ゲームとの差異となりうる体験かと考えております。

つきましては、添付ファイルにてニュースリリース文章(PDF,Word,txt)と画像資料を送付致しますので、記事掲載のご検討をお願い申し上げます。

以上、よろしくお願い申し上げます。

--------------------------------------------------------
ほんわかふわふわ
Webページ https://duckplanning.wixsite.com/mysite
『 HIGH&LOW ~めざせ ! 26 連勝 ! 5000 兆円への道~』特設ページ:https://duckplanning.wixsite.com/mysite/highandlow
『 HIGH&LOW ~めざせ ! 26 連勝 ! 5000 兆円への道~』PV:https://www.youtube.com/watch?v=Vmu_kioDrfk
Twitter https://twitter.com/M_hanakura
note https://note.com/m_hanakura

☓☓【※本名】
△△【※プライベートアドレス】
xxx-xxxx-xxxx【※プライベートTEL番】
--------------------------------------------------------

 部分的に自分用に書き換えてこんな感じにして、送るごとにメディア担当者様~を書き換えたり、メール添付できない場合はgoogleドライブの場所を指定する文面に変えたり微調整しつつ使っていました。

 送り先については、これまたゲームキャスト寺島様のTwitterのこのエントリーを参考にさせていただきました。

 このリスト33メディアから、重複や明らかなジャンル違い(女性向け等)を回避した25社+自身で追加した1社を対象に送付しました。
 このうち2つはメーラーエラーで未達となってしまったので、結果的には24メディアに送付したことになりますね。

 実際に送る前にそれぞれのメディアも一つ一つ確認させていただいたので、そういう意味で視野も広がった部分があるなと思いました。
 ゲームメディア、色々ありますね。結構見ているつもりですが、正直初見だというところもなくはありませんでした。
 ということは、自力で探しても見つからなかった可能性もあったということだと思うので、リストとして公開してくださっているのは本当にありがたいことだな、と思います。

■送った時間

0:00~5:00の間です。
0:00にストア公開を押して、そこから数分待って公開を確認して、URLをコピペしてwordに保存して、そこから一通一通送っていた感じで、最後の所で多分5:00頃になっていたかと思います。
始業時間前に届けばいいな、と思いながらやっていたので一応目的は達成しました。
ただ「始業時間に見る」ものというのは多くのメールの中の一通ということにもなるわけで、やはりベストではないのかなとも思います。

■送ったファイル

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 画像も込みのwordファイル、同じ内容のpdf、画像抜きの文章のみのテキストファイル、参考になるかなと思った画像ファイルです。
 画像についてはロゴ、キャラクターの画像、バナー、アプリアイコン、煽り画像、トランプの画像、gifアニメなどを軽量化して入れてみていました。

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■掲載されたメディア

 今回送付したものは、ゲーム本体そのものの欠点(有料アプリであることや、iOS非対応であること、よく調べてしまうとAndroid以外はリリース済みであることなど)や、送付するタイミング(発売日当日)の問題もありました。また、文面等ももっともっと工夫できる余地はあります。
 基本的には無料アプリでiOS、もっと余裕を持ったタイミングで送付するのが望ましいのかな、と実際にそれぞれのメディアを見ていて思ったりしました。
 なので、送付しきった段階で、正直総スカンも想定内でした。実際に1回やってみてそういった問題点への体感ができただけでも、実際に作ってみて送付しただけでも価値があるだろう……そう言い聞かせていました。
 実際掲載の判断に至らなかった各メディア様をどうこう思ったり言ったりする気持ちなども微塵もありません。

 そんな中、実際に掲載していただいたメディアが5つもありました!
 望外の成果です。本当にありがとうございます!
 感謝の気持ちと、記録を残したい気持ちでそれぞれ紹介させていただきます。

●4Gamer.net様

 ネットゲームメディアとして知名度抜群4Gamer様!
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ」が好きで個人的にもよく見ているメディアです。
 
 まさか掲載していただけるとは思っていませんでした。
 お送りした内容を本当にそのまま掲載していただけています。
「4Gamerに記事のあるゲームをリリースした」
 という言い方ができるようになり、相手を選べば結構な盛り要素になる気がしますね。
 4Gamer様の記事を積極的にツイートしているTwitterアカウントなどもあり、検索して引っかかる数はここをフックにいくつか増えました。
 本当にありがとうございます!

●SQOOL.NET様

 SQOOL.NET様は開発者向けプレスリリースの記事が豊富にあり、こちらも今回色々目を通させていただきました。

 幅広い情報を取り扱われていて、見ていて楽しいところという印象です。
 取り上げられていただき本当に感謝です……!

 掲載された内容も、メールの文面と送付した画像を編集している様子が見て取れて、一手間かけていただいたのだな、と思いました。

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 ツイステ・モンハンの流れに自分のゲームの記事があるのなんかすごい体験ですね……!
 掲載した、という連絡をメールでいただけたのも非常にありがたかったです。
 本当にありがとうございました!

●Game8様

 8=ハチ=蜂ということなのか、アイコンの蜂のアイコンが印象に残るGame8様。
 個人的には攻略サイトとしてよく見る機会が多いです。お世話になっています……! 
 ほぼ原文通りに掲載いただきました。

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 Game8様『気軽に遊べるトランプゲーム『HIGH&LOW ~めざせ! 26 連勝! 5000 兆円への道~』を配信開始』記事より

 その中でもタグを使って段落で表示していただいていて、非常に見やすい記事になっているのが印象的でした。一手間かけていただいてありがたい限りです……!

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 ウマ娘と上下に並ぶとかすごい気分……! キタサンちゃん可愛い。

 本当にありがとうございました……!

●GameAppliInfo様

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 ヘッダーに「プレスリリース」「プレスリリース募集」の項目があるのがもう親切ですね。

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 中村憲剛の隣に自分の記事が掲載されるメディアが出てくるとは、夢にも思ってませんでした。
 

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 見出しがステッチ風なのが可愛いですね。

 ありがとうございました!!

●ゲームライターコミュニティ様

出したものを概ね踏襲して掲載していただけていました! ありがとうございます!

穴埋め式~のプレスリリーステンプレをゲームライターコミュニティ様も記事にされているので、こちらも参考にできると今後よさそうだなぁと思いました。

ありがとうございました!!

■反省点色々

思いつく度加筆していこうかなと思います。

●情報を事前にお送りしたかった

 可能であれば「情報解禁日」などを設定して、体験版に類するものの情報も含めて発売日の数日前にお渡しするのが望ましいのかな、と思います。
 今回発売日当日に送付することになったのは「実際に公開しないとストアのURLがわからなかった」からです。ストアのURLが未定の状態で情報お送りできないですからね。
 自分の勉強不足とリサーチ不足からこうなったところではありますが、実際に公開される前からURLを想像する方法が(少なくともGooglePlayストアなら)わかったので、次の機会には克服できているといいなぁ……と思います(ズレたらシャレにならないので次の機会にはこの辺り意識してちゃんと調べ直したいな、と思います)
 事前登録~解禁の流れも本当は試してみたかったのですが、これは今回やろうと思ってうまくできなかったことなので、純粋にちゃんとできるように色々調べたいところです。
 事前登録情報なら登録できる、というサイトもあるようなのでやり得なことだろうとは思います。 

 また、今回「思いつく限りの多くのプラットフォームで公開してみる」という方針だったので色々手当り次第登録していました。
 これもできれば同日公開にして、こことこことここで配信開始! みたいな形でプレスリリースをお送りできるのが理想だな、と思います。自分もそうしたい気持ちがないわけではなかったのですが、ざっくり登録していたら公開されてた! みたいなパターンでなし崩しになってしまうことが多かったです。
 プラットフォームごとにこのあたりは微妙にクセがあることがわかった(ざっくり登録だけしたつもりがいきなり購入可能になっていたり、審査通ったらいきなり公開される設定がデフォだったり)ので「同日公開することを数日前に予告する」ことを意識するならそれぞれもっとちゃんと調べてコントロールしてやってみたいところですね。
 結構難しいことなんだなぁ、とやってみて思いました。やってる人たちすごい。

●メールフォームでファイルを送付することに不慣れだった

 画像やWordのファイルをメールに添付してお送りするのが基本ですが、メディアによってはメールフォームからのみ受け付けている場合がありました。
 Googleドライブにファイルを置いて限定URLを添付して……というやり方で今回はやってみたのですが、もっとうまいやり方もあったのかなと思っています。
 特に、zipにしたのは失敗だったなぁ、と思ってます。リンク開いて、zipファイルの中身を見ようとするとファイル名が壊れて表示されるんですよね。ちょっと怖い(DLしてから開けば大丈夫なのですが……)。
 Googleドライブにするにしてもそれぞれのファイルの中身をそこからざっくり見れるような形にすると親切だったなぁと思っています。

●iOSで出せなかった

 日本で考えれば体感的にはiOSのシェアのほうが高いです。

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biteWabe『iPhoneシェア率が異常!世界と逆をいく日本のスマホ市場【2020年9月】』より

 自分自身ユーザーとしてはiOS非対応だとガッカリしてしまったりすることは少なくありません。
 そう思うと、それだけで非掲載の判断になる材料だな、と思います。
 iOSはビルド環境を作るのもエラーなくビルドするのもストアに登録するのも何もかもAndroidと比較して開発側としてみるとハードルが非常に高いのですが、超える価値のある壁なのだろうな、と思います。
 予算もありますし、すぐ超えられるとは思ってもいませんが、いつか意識したいところですね。

●訴求文の洗練

 転職活動の飛道具的な材料にしたい、というのが個人的には最も大事な一番の動機の一つでもあり、今回の件は色々スピード重視で動いています。
 というのは言い訳ですが、やはりもっと文章には気を使えたな、と出来上がったものを見て思います。

 例えば、冒頭の部分を「気軽に遊べるトランプゲーム」と今回はしましたが、「2択だけで5000兆円が手に入る楽しみを味わえるトランプゲーム」とか「ぬるぬる動く女の子と遊べるトランプゲーム」くらいは盛っても良かったのかなと思います。多分時間をかければかけるだけ色々出てくるはずですし、ここは本当に時間をかけていい部分だなと思いました。

 そもそもの話としては、企画の段階でこの部分に当たる「一言で示せるゲーム性」が芯として必要なのだな、と思います。
 このあたり体感できたのはいい経験だったかな、と思っています。

 誤字も数回見返したのですが、それでも残ってしまっていたりしましたし、次回の機会があった時の注意力やスケジュールのとり方などには大いに影響したと思います。

 ちゃっちゃか公開したい気持ちは本当に非常に強いのですが、しっかり作ったものであればこそ、時間をかけてしっかりと売り込む重要性みたいなものは確かにあるのかもしれません。
(とはいえ、このあたりは結構工数もかかることなので、その間開発側の進捗はストップしてしまいますし、自身の立ち位置や目標などと相談するところでもあるかもしれません)

●画像はいらなかったかも?

 word(pdf)に入れていた画像、に絞ってよかったかなと思っています。
 注目タイトルを仕事で~とかなってくるとまた話は違ってくるのかもしれませんが、基本的には送ったものをベースに載せていただけるのだな、ということがわかりました。

■(事前にやっておいて)良かったこと

逆に、やってみておいてよかったな、と思ったことを挙げていきます。

●PVの作成 

 実際の記事見てみると、結構そのまま再生ボタン押せるような形で掲載してくださっていますね。
 掲載可否の判断にどう影響したかは想像する他ありませんが、実際に掲載された時の効果を考えたらないよりあるほうがよいのだろうな、と思います。

●HPの作成

 こちらも相当突貫で作成したもので色々突っ込みどころがあるのは承知しています(Webデザイナーの知人に「これを公開するくらいなら声かけてくれればよかったのに」的なことを言われたくらいです)

 それでも「公式HP」として情報は掲載していただけますし、これもないよりはある方が良い類のものなのだろうな、と思います。

■おわりに

 自分用メモという色が濃くなり色々書きましたが、とにかくやってみてよかった、という気持ちが一番強いです。
 しっかりしたメディアに自身のゲームの情報が掲載される、というのは思ったより感動も強いです。

個人開発者さんのプレスリリース記事で数回見た結びではありますが、
「このくらいのゲームでも掲載されるなら、自分も送ってみよう」
みたいな人が増えるといいなと思います。

お気持ちを形にして頂けることは大変光栄で、勿体ないながら大いに感謝いたします。いつもよりちょっとおいしい飲み物や食べ物を頂きますね。