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HSPのアンガーマネジメント成功記念日 ~時には自分を労わろう~

子供の兄弟げんかで自分までヒートアップしてしまう。
我が家ではそんなことは日常茶飯事だ。
けれど、今日は自分の怒りのままに子供に説教せずに済んだ。
自分を甘やかして、冷静になりつつ分析でもできた。
アンガーマネジメント成功という素晴らしき記念日の、日記のような、お話。



夫の帰りが遅く、共に就寝が遅くなってしまった次の日。
寝不足のままに子供の登校の用意をして、送り出したその矢先。
窓からふと見たら、長男がグーで次男を殴っているのを見た。
見てしまった・・・。

その後どうなったか。
十数メートル離れているとは言え、私がいる方向を向いた状態で、次男に暴力をふるっている長男。
いい加減気づくと思うのだが、気づかなかったらしい。
一、二回次男の腕を殴って、自分の場所に戻り、気が済まないのかまた次男の元まで戻って殴り、また自分のところへ戻る。
ここで声を掛けたら長男のプライドを傷つけるだろう。
もう少しで止まるだろうか。ちょっとためらいつつ様子を見ていた。
しかし長男は止まらず、そんなことを五回以上は繰り返していた。

その結末は、同じ班の男の子に止められ、長男の拳はようやく停止。
6年生の男の子も、止めようと動いてくれているのも見た。
私が窓を開けて長男に声をかけようとした瞬間のことだった。
よかった。朝から説教の時間を設けずに済んだ。
彼らにお菓子1か月分を渡したいくらいの謝罪と感謝の気持ちでいっぱいだ。

とにかく、そんなシーンを見てしまった私の心は当然いろいろな感情が混ざっている。
人前であんなに殴るなんて。
殴るなんて。
友達に止められるまで殴るなんて。
結果、激怒。そして、やるせなさ。

でも𠮟るべき相手も、事情を聴ける相手もいない。
でもごちゃまぜの感情は収まらない。

収まらなさ過ぎて気持ち悪い。


もう、寝よう。
幸い、お仕事も今は小休止。
外も晴れていて、洗濯も終わった。
もう何も思い残すことはない。

今はベッドに入る。これだ。
自分は今、とてつもなく寝不足なのだ。
寝不足で心身ともに不安定で、怒りやすいし悲しみが抜けないのだ。

とにかく目をつぶって、何も考えないように・・・


できなかった。
結局いろいろ考えてしまった。

きっと、次男が何かを言って長男を怒らせたのだろう。
長男相手に負けず嫌いが出てしまい、殴られても言い続けたのかもしれない。
言い続けられたから、長男も殴り続けたのだろう。

通常発達の次男は、何かにつけて不器用。
人当たり、人付き合い、運動神経以外すべてにおいて長男に劣っている。
(人付き合いで苦労してきた私としては、それだけで満足してもいいのではと思うのだが、兄弟間ではそいうはいかないらしい。)

家の中だと、次男のほうが手をあげることが多い。
頭脳派の長男には言葉で勝てないので、つい手が出てしまうのだ。
けれど、人前だと一気にいい子になる。
きっと彼の”人当たり・人付き合い”という脳内マニュアルの中に、「人前で殴らない」というルールがあるのだろう。器用なことだ。


長男は、きっと相手が次男だったせいか、家の中にいるかのように怒りが止められなくなったのだろう。
学校生活の中で、友達に手をあげて困っているということを先生から一切聞かないし、友人の話からも聞いたことがない。
そこはきちんとわきまえている、というところだろうか。

けれどたとえ兄弟相手とは言え、人前での執拗な暴力は、長男への負の印象につながってしまう。

実際、すでに5,6年生の男の子たちは、何度もルールを破る長男に対して「なんだこいつ」と負の感情を露わにしている。何度注意しても車道側に近寄って歩く長男に、愛想をつかした、という感じだ。
私が彼らでもそう感じるだろう。


そしてHSPでありグレーゾーンかもしれない私、である。
怒りや悲しみのコントロールが、昔からものすごく下手だ。
今回も、必要以上に他人に感情移入してしまい、その負の感情を逃すことができなかった。

長男の周りの子たちの感情や、次男の感情を思い浮かべ、自分事のように怒りがわいてきた。
更にはその怒りに気づいた時の長男の心情を思い、悲しみとやるせなさまでこみ上げてきた。
自分発の感情ではないにもかかわらず、感情移入が過ぎる。
昔からなのだが、これは本当に頂けない。
窓から登校する子供に手を振りたいが、見ないほうが自分のためだろうか。


ふと起きると、11時だった。

子供は登校して不在。
まどろんで存分に自分を労り甘やかしながらも、冷静に分析できた。怒りもゼロに近い。
これがアンガーマネジメントだろうか。初めて成功した気がする。
子供が登校したという状況が良かった、だけかもしれないが大満足。
自分を甘やかす日なので、採点方法さえ甘くするのだ。
これをお手本に、暴力込みの喧嘩が止まったら一旦その場から離れる、ということを心がけよう。

今日子供たちが帰ったら、家族会議の開始だ。
長男には、状況を聞き、どうしても兄弟間暴力が止められないか聞いて、結果次第では集合時間ぎりぎりまで家にいてもらおうか。
次男には、人前でいろいろと長男に言わないように注意してもらおう。
この二つで、人前での暴力やその結果長男への印象悪化は防げるだろう。


とりあえず、昼ご飯はまたまた自分を甘やかしてカップラーメンをいただいた。
飲み物は、通常の1.5倍の砂糖を入れたカフェオレとルイボスティーだ。

これで元気をつけて、ちょっとお仕事しつつ、子供を待つとしようか。



P.S.
原因は忘れたそうだが、やはり大まかな流れは私の想像通りだった。
とりあえず、今週は長男は家にギリギリまでいる、次男は外で長男が怒るようなことを言わない、という約束を作った。
こんなことが多々あるのだ、難儀なことである。

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