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子供会を知らないHSPの同志ママたちへ:子供会役員をやらずに済む唯一つの方法

この記事は、
子供会に既に入会済みの家庭のHSPの母親という立場から、後に続く、子供会がまだ存在する地域に住む、小学校入学前のお子さんのいるHSPのお母さんたちへのアドバイスの記事となります。

子供会へのネガティブな意見が多い記事でもあります。

HSPというものに理解のない方や、
子供会役員は子どものためにやるべき!
というご意見の方には全く合わないものとなっています。
読んでいただくお時間が無駄になりますので、是非このページを閉じていただくことをお勧め致します。
こういう考えもあるんだな〜と、温かい目で見ていただければ幸いです。




地方の子供会

年末になってくると、小学生の母親にとってはとてつもなく精神的に大変な時期になる。
来年度の子供会の役員問題である。
私のいる地域の子供会は、全く母親に優しくなく、役員を引き受けるとイベント毎の担当制であるはずなのに、結局全てのイベントに駆り出されてしまう。結果、年がら年中やることだらけとなってしまう。それどころか、子供会以外の町内会行事も、参加する人数が少ないからと、子供会に声がかかってやらざるをえなくなるのだ。ただ参加するだけかと思いきや、おじいちゃんおばあちゃんの担当はもう体力ないから子供会のお母さん方が主体になって進めてくれとまで言われる始末。まったく理不尽この上ない。
役員をやっている間は、子供会のために家庭のレクリエーショが激減するという。1家庭で1度だけ役員を担当したら良いだけなら頑張れるが、兄弟一人につき1度は役員をやれと言われるのだ。そのせいで家庭内の予定の半分が子供会で埋まり、役員である母親のストレスが溜まり、家庭内の雰囲気が物凄く悪くなるのだという。

と、ここまでは、私が周りのお母さん方から聞いたPTAや子供会の内情の話である。
まだ子供会が存在する地域では、上記に挙げたような体制と似たようなものなのではないだろうか。

ここからは、色々なお母さんに聞いた、様々な考え方のお話である。

子供会に対するお母さん方の考え

Aさんの言い分
4年生ではやらなくて良いと聞いていたから会議を欠席したのに、何故欠席裁判になるのか。だったらすぐ子供会を辞めます。
結果、その次の日には辞める旨を伝えた。

Bさんの言い分
たしかに次に4年生になるけれど、4年で役員をやったらもっと下の学年のお母さんが大変になる。5、6年で担当するべきではないのか。
結果、それでもと食い下がられて、次の日には辞める旨を伝えた。

Cさんの言い分
確かに次は6年だけど、別居とは言え介護を手伝う身として、これ以上の負担は増やせない。もう本当に無理だから。
結果、それでも食い下がられて、次の日には辞める旨を伝えた。

Dさんの場合
1年やったから、もう良いでしょ、と思っていたらもう1年やってくれと言われた。その次の年ならなんとか、と言って、1年空けてもう1回やったら、コロナ禍明けで復活した行事だらけで、2年前にやったときとは比べ物にならないほど負担が増えた。
お母さん同士合う合わないもあったり、イライラして愚痴言いながら準備したりした。ストレス倍増どころか10倍で家庭内の雰囲気も悪化。もうこれ以上は無理だから今年度で辞めると伝えた。

Eさんの場合
コロナ禍に1度役員やったけど、今度5年になるし、やるならやる。子どもの交流の場がなくなるなんて可哀想。
(今年度の役員から話を聞いた後)
なんか思ってたよりも大変そう。なんでそんな子供会以外の行事にも駆り出されるの?わけわからない。子供会辞めようかな。

Fさんの場合
大変って聞くし、もう辞めたい。でも役員やらなくて良いなら、もう一年入会しておいて、その後フェードアウトしようかな。どうせ習い事で参加できなくなるし。

Gさんの場合
最初から入らなかった。入る意味を見いだせないし、フルタイムで働いているのに、なんで休日まで駆り出されないといけないの?


HSPな私

私は、人と会うと本当に疲れてしまう。それに同性のみのコミュニティが、とにかく怖いのだ。これは昔いじめの標的にされた所以だろう。
今はもっと上手に立ち回るようになったし、仲の良いママさんもいる。
だが、普段あまり話さない人たちと会って30分も話すと、午後には気疲れして動けなくなるのはいつものこと。

仕事だったら家族以外で毎日同じ人と会うから少し時間が経てば慣れる。それにそこまで小さなコミュニティではないから、性格が合う合わないがあっても、仕方ない、と耐えられる。
が、無になれる仕事とは違い、子供会の10人程度の同世代の女性のみで、時々会って噂話ばかりするというとてつもなく小さいコミュニティでは、一年も耐えられるとは思えない。
「なぜ子供会なんてやらなくてはいけないんだ」とイライラしているお母さん方の怒りと苛立ちを感じながら一緒に活動しなくてはならないかもしれないのだ。
怒りの感情に触れ、ストレスが溜まり、夫や子供に当たり散らす自分が安易に想像出来る。
あのときこんなこと言ってしまったけど、気に触っただろうか、怒ってないだろうか、等自分の言動も、気になって仕方がなくなる。そんなこと気にしたって仕方がないとわかっていても、やはり気になってしまうものなのだ。
これらが、HSPの自分の生きづらい主な理由ではないだろうか。

だからといって、
「私は人付き合いで疲れてしまう気質なので、子供会役員なんていう疲れるものはできません」
なんて、言って断れないのも、HSPたる所以だろう。普通こんな理由で辞める人はいないだろうが。

子供会の役員を避ける方法は唯一つ

私が色々なお母さんから子供会役員の内情を聞き、尚且つお母さん方の色々な意見を聞いた結果、私の中で役員を避ける方法を見つけたので、ここに記す。

子供会に入る入らないは、
あくまで任意。
お住まいの地域の子供会の事情によっては
最初から入らない
というのが一番簡単な方法である。

子供会のことは、お子さんや旦那さんとお話する必要もあるかもしれない。
私の場合は、旦那様自身も内向的な人で、私の中の人付き合いに対する苦手感や大変さを知っているので、子供会を抜けたいという気持ちにも理解を示してくれている。初めから話して、入らないという選択肢があるうちに色々と考えればよかったと、後悔が尽きない。
子供にも子供会から抜けたらどうするかを、試しに聞いたことがある。イベントの日は家族で出かけたりするのはどうかと聞いても良い顔をしない子もいたが、それでも少しは理解を示してくれたようだった。既に近所に子供会に入っていない子が何人もいるという事実が、子どもの中で「そういうものなのか」と納得する手助けをしてくれているらしい。初めから入らないという選択肢をしても、大丈夫だったのでは?とも、思ってしまう。


もう子どもたちが子供会に入会して3年経った。
私はもう手遅れで、コロナ禍明けに復活した行事に追われる役員をやるか、どうにか理由つけて逃げるしかないけれど、

幼稚園や保育園までの
お子さんのいるお母さん方は、
まだ間に合う。

「最初からやらない」というのが一番簡単で、更にはストレスフリーで子供会役員というとんでもない仕事を回避できる唯一の道だ。
むしろ今は個々の考え方を尊重してくれるし、少し調べてみればあなたの住む地区でも子供会を既に抜けている人がいるかも知れない。そのおかげで、最初から入らないという選択肢を選びやすいかもしれない。
私のように田舎という古臭い風習に縛られた場所に住んでいると、もしかしたら重圧に耐えかねる時もあるかもしれないけれど、自分とって何が一番大切か、考えて欲しい。
私は、自分と家族の精神的安寧が一番なのに、全くの逆に行ってしまっている。

子供会役員のメリット

もちろん、小集団でも仲のいい人は見つけられるかもしれないし、思いの外楽しい瞬間もあると思う。かくいう私も、保育園のPTA役員という小集団の中で仲の良いママさん方と知り合えたので、参加するメリットが皆無とは言わない。
見識も広がるし、何より貴重な経験となる。
役員を通して仲良くなった人がいると、役員経験者のお母さんも言っていた。

けれど、そういうところに必要性を感じない方もいらっしゃるだろう。もしくは私のように、メリットはあってもそれ以上に疲れてしまう人もいらっしゃるのではないだろうか。

入会後に辞めたい場合

入会したけどやっぱり大変そうだからと辞めようとしたとき、私の住む場所のようにコロナ禍を経ても子供会が復活したような、地域のつながりを大切にする地区では、子供会の退会をするには精神的に辛いものもある。
皆頑張ってるのに、皆大変なのは同じなのに、子どものためなのに、と、色々なことを影で言われることとなってしまう。実際そういった意見を聞いた私が言うのだから、他にもたくさんそういう声があってもおかしくないと思う。

ただ、習い事が増える3年生くらいで、あえてお子さんの好きな習い事を土曜日等に集約してしまうのも、裏の手ではないだろうか。
忙しくなれば、必然的に子供も参加できなくなり、参加しないのなら子供会から抜ける、という状況を作りやすい、と上記のようにFさんというお母さんも仰っていた。

子供会役員を辞めたい人たちの中で

なんでこんなにやることがいっぱいあるの!?と苛立ちながら役員をやるお母さんよりも、”役員をやってほしい”と言われてから子供会を辞める人よりも、やる前から自分を守るためとは言え逃げる道を探そうとしている私よりも、この最初から入らないという選択をしたお母さんが一番利口であり勝ち組なのだ。

何故なら、子供会役員のことを話すとき、誰もその「子供会には最初から入っていないGさん」のことを、話題に出す人はいないのだから。

私と同じHSPのママさんたちへ

HSPという性格・性質を持って生まれてもなお家族という貴重な小社会を作って必死に守ろうとしている、今でも十分に頑張っている同志たち。
自分はどうしたいか、家族はどう思うか、どうしていきたいか、是非問いかけるきっかけにしてほしい。

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