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ファンと公言した最初のチームは幼なじみの影響
季節は12月、ということはプロ野球は完全にオフシーズン。
選手の移籍情報や契約更改の悲喜交々がメディアを賑わし、シーズン中のあの熱狂からは遠ざかる静かな時。
ここでわたしのプロ野球ファン歴をもって、自己紹介をさせていただきたいと思います。今回は第3回、もしよかったらお付き合いください!
前回の「初めて買ってもらった自転車はあのチーム」もどうぞ。
時は進んで小学生へ。阪急西宮球場で初観戦、ナゾの母親からの進言で巨人の自転車を買ってもらったわたし。
たまに球場には連れて行ってもらっていましたが、野球とのかかわりはテレビ中継が中心でした。ただ、子どもとしては「8時だョ!全員集合」の方が見たくて親子ゲンカしたことも。
そう、我が家は野球観戦が大好きな一家でもありました。
父親はあまり野球に興味はなかったのですが、巨人が嫌いな人。いわゆるアンチ巨人、母親はまだ当時は知らなかったのですがロッテファン。兄は巨人ファンという構成。
巨人が勝つか負けるかで、父親と兄がビミョウな雰囲気になることもなんとなく察知していました。
当時幼なじみのトムくんという男の子がいました。わたしよりも2つ年上のお兄さん。わたしはトムくんが大好きで、いつも「トムくん!、トムくん!」とついて回っていました。
もちろん、やることなすことトムくんのまねっこです。子どもの頃って、そういうことありましたよね?
実はこのトムくん、名前は「ワカマツツトム」といいます。「ツトム」だからトムくんなんですね。
ワカマツツトム…。ん?オールドファンならピンとくるのではないでしょうか?
そう、ヤクルトスワローズの小さな大打者「若松勉」選手と同じ名前なんですね。
ということは、トムくんはヤクルトファンなんです。
わたしはそんな選手がいるなんて知りませんでした。トムくんに聞いて初めて知ったんですね。
そうとなれば「僕もヤクルトファンになる!」となります。なにせ、トムくんが大好きですし、トムくんのまねっこですから…。
もう親分と子分ですよ。契りを交わしているのです。
家に帰って、さっそく母親に報告します。「僕はトムくんと同じヤクルトファンになるよ」と。
すかさず母親は
「やめなさい!人のまねばっかりして!恥ずかしい」
とダメ出し。
しかしここはわたしも譲りません。なにせ契りをかわした親分の好きなチーム、そのチームには親分と同姓同名の選手がいる。
なぜそのチームのファンになってはいけないのか?
前回お話ししたとおり、阪急の自転車をダメ出しされ、強引に!?巨人の自転車に乗らされていました。
これは、はっきりと根拠を示したうえでファンを公言しないといけないと反省した出来事でもあります。
結果的にこれが母親への小さな抵抗、反発となりました。
その後わたしがヤクルトファンでいることを母親は認めませんでした。なぜ?深まるナゾ。もう今や確かめる手段はありません。
この頃広岡監督率いるヤクルトスワローズは初のリーグ優勝、そして日本一に輝きました。相手が阪急というのがわたしにとっては因縁深い。
しかしこの状況も長く続きませんでした。それは、私の住んでいる沿線に新たな球団が誕生したからです。このお話はまた!
次回は「沿線にあのプロ野球チームが誕生!」をお届けします。
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