赤い服を着て雑誌を売っているナゾの人たち〜ビッグイシューを知る
ビッグイシューをご存知でしょうか?
赤い服を着た販売員さんが駅前などで両手を掲げて雑誌を売っているんです。
最初は何だろう?あやしいな、と思って見過ごしていました。たまにお客さんらしき人が販売員さんと談笑しているのを見かけたこともありました。
商売として成立してるのかな?何の雑誌かな?くらいの認識でいました。
ある日その正体を突然知ることになります。
ネット記事かなんかで「ビッグイシュー」という雑誌について、仕組み、販売方法などが紹介されていたのです。
で、販売員さんは赤い服を着て駅前で立ち売りしているとのこと。
アレ!?わたしが見たあの人だ、と気づきました。
家族にその話をしたら、息子も知っていました。学校で習ったとのこと。
そこでビッグイシューの公式サイトを検索し、確認しました。
ビッグイシュー公式サイト
https://www.bigissue.jp
ビッグイシューとは?
かんたんにまとめるとこんな感じです。
ホームレスの方や安定した住まいを持たない方が販売員となり、1冊450円の雑誌「ビッグイシュー」を売ると230円が販売員さんの手元に残る。
販売価格の半分以上が販売者の手元に残るというのは一般的には考えられません。つまり、真剣にホームレスの方々を手助けしている仕組みだということがわかります。
弱者や困窮者へのチャリティということではなく、あくまで労働の機会を与え支援していく仕組み。
この事業はビジネスであり、雑誌を購入するという一消費者としての行動で参加することができるというモデルです。
記事は社会問題を中心にとりあげられ、グローバル視点で書かれている。ビッグイシューの編集方針、試みに賛同したビッグスターが破格で記事に掲載されることも。
読んでみた感想として、政治的、宗教的な偏りがなく、現代社会の問題点をグローバル視点で紹介しています。わたしには面白く、とても気に入りました。
手売りのメリット
ビッグイシューの存在を知ってこれはぜひ買ってみたいということで販売員さんを探しました。
ところが普段使用する駅には販売員さんはおらず、月1〜2回立ち寄る駅の交差点で見かけていたことを思い出しました。
なかなかタイミングが合わなかったのですが、先日やっとお目にかかることができたので初めて購入。
最近は買い物といえばネットが中心でしたし、スーパーやコンビニでは機械的な作業、という感があります。
しかし「ビッグイシュー」は目の前の販売員さんに半分以上手元に残るという大きな、そして直接的な関わりとなるので、買い物の原点を経験できます。
むかし、買い物は「モノ」で選ぶのではなく「ヒト」で選ぶのだ、と教わりました。販売員さん、営業マンの人柄ですね。
まさにそういうメリットをあらためて体感しました。
ボランティアする時間がなくても…
最近の学生さん達は就活の面接対策で「何かボランティア活動をしていましたか?」という質問に答えるためにボランティアをしている、と耳にします。
ボランティア自体は悪いことでは決してありませんし、ボランティアする人が増えることはそれだけ困っている人たちを助けることになります。
「ビッグイシュー」の場合は普通の経済活動である「モノを買う」ことで社会的に困窮している方々を支援することができます。
何も役に立てることがない、ボランティアする時間がない、とわたしと同じように悩んでいる方がいらっしゃっいましたらぜひ「ビッグイシュー」のことを思い出してみてください!
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