信頼関係は現在進行形⁉️「だろうな」と確信できることが大切
以前、信用と信頼について書きました。
アルフレッド・アドラーの言葉を借り、信用は仕事の関係、信頼は交友関係、信頼とは相手を無条件で受け入れ、尊敬することだとわかりました。
できれば信頼関係のうちに仕事ができると良い、という気持ちも書きました。
ところが現実はなかなかそうはいきません。仕事では「裏切られる」ということがあるものです。
仕事に限らず、裏切られると相当なショックが伴います。時には人間不信になりそうなくらい落ち込むことも。
ですので「無条件」というわけにはいかず、条件付きで相手と付き合ってしまう場合が多いです。信用はするが、より慎重に、用心深くなってしまう。
ある人がこう言います。
「裏切られるのは裏切るからです」
なるほど、なかなか耳の痛い話ではあります。
ところで、信頼に至るまでにはいったいどのくらいの時間が必要なのでしょうか?一朝一夕には難しいことは想像できますね。
幸い少ないながらも仕事の関係で信頼できる人が何人かいます。ほんとうに感謝すべきことです。
一人一人どうやって信頼関係に至ったか紐解いてみると、わたしの場合は1年や2年という期間では成立しません。
毎日のように膝をつけ合わせても3年、いやそれ以上はかかるのではないでしょうか?
もちろん、3年経ったら「はい、信頼関係!」なんてことはありません。そこはかとなく何かを預けている、預けられている感が得られたらって感じです。
しかもそのあと関係がこじれることもないわけではありません。まさに「裏切られた感」ですね。
実はこの裏切りも、自分としては裏切ったのではなく互いに新たなステップに行こうよ!ってつもりだったのが、相手にとってはまだ苦労を強いるのか!などと意志の不一致によって生じる気がします。
ちなみに「苦労ばかり押し付けやがって」って思われているということは、そもそも信頼関係が成立していなかった、ということにもなりますね。
そこで終わればそれまでの関係、裏切りの遺恨を残すことになるでしょうし、それを乗り越えれば信頼関係につながるのでしょう。
ということは、信頼関係に至るまでの期間なんて、あってないようなもの。いつまでも続く現在進行形なのですね。
実は信頼できる人がいる、とはいうものの、ほんとうにそうなのかはわかりません。少なくとも自分は信頼関係「だろうな」と思っています。
この「だろうな」というのがいちばん大切なのではないでしょうか?
「かな?」でもなく「かもしれない」でもなく「っぽい」わけでもない「だろうな」です。
現在進行形で確定することができない信頼関係を「だろうな」という確信に変えるのです。
疑っているわけではなく、仮定しているのでもなく、似たようなものでもない、確信。ごまかしようのない自分の気持ち、気概です。
「好き」という感情も似たようなところがありますね。根は同じだと思います。
こうやって考えていくと信頼関係とは確信に基づくあやふやでありながら現在進行形のもの、ということになります。
そもそも会社員、サラリーマンは異動が伴います。2〜3年スパンで異動するケースも多く、信頼関係を築く前に他の部署へ、なんてことはザラです。
そんな中で信頼を得、信頼を置くのは難しいかもしれませんが、会社単位で見れば退職しない限り関係は続きます。
転職した場合でも、もし同じ業界内であれば仕事上の人間関係は生きているかもしれない。
信頼関係は現在進行形なんだから「だろうな」という確信があれば場所や立場が変わっても引き継がれるものだと思います。
そういう関係の中で仕事ができるというのは、やはり幸せなこと。くじけずに無条件で受け入れることができる信頼関係を築き、そう信じ続けたいものです。
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