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6月のこと。

先月は、書かねば書かねばと必死になりすぎて、本当に書きたいものも見失って、誰のために書いているのかも分からなくなることもしばしばあった。
書いて生きていきたいという想いばかりが先行して、そうしていくためには稼がなければと自分にとって分かりやすいライターの仕事のために勉強したり記事を書いたり実績を積むことに必死だった。

しかし、その間、私は自身のモットーである「苦しむも本望」から外れているとやんわりと気づいていたかもしれない。いや、この機会に、この道はモットーから外れていると気づけた。

私が「苦しむも本望」だと思う書いて生きていく、は何なのか。
商品の紹介記事やクライアントから受けてきた物語、インタビュー記事。本当はどれも違っていて、私は結局のところ、小説や脚本を書いていたいのだという答えにたどり着いた。
幼少期から続いている小説を書く行為。寝る間も惜しんで倒れるまで書いた高校時代の脚本執筆。やはり、自分はこの部分が自分にとっての核になる。

自分が何を伝えたいか。
自分の頭の中で動く人々を文章で落とし込む。
文章に生まれる余白が多様な捉え方や感覚を生む。
映像も音声も読者に委ねる。
それができる小説が私は好きだし、書いていたい。

巡り巡ってきた感じ。
帰ってきた感じ。

結局、書くといってもほぼ毎日続いていたのは、140字小説を書くことと長編小説を考えている登場人物が動くたびに記録することだった。

気づけたことをきっかけに、生活の仕方を今一度考えてもいいかもしれない。

仕事と勉強に追われている生活ではなくて、自分が豊かだと思える生活。ちゃんと、自分の暮らしに目を向けて自分を労わってあげる。お金ではない豊かな生活。

そんな生活がしたいなと先月末に振り返って、今月は、自分の心に正直にタスクを無視した項目も組み込む暮らしを送り始めた。

初めて行った喫茶スナックのママに大量のイチゴをもらったのをきっかけに、勉強のする予定だった時間を全部ウィスキー漬けとシロップ漬けの時間に費やしたり、4月に仕込んだ麦味噌ができたので、鰹節とわかめのお味噌汁を作ったり。

デジタルベースではなく、アナログベースで小説のネタを書き込みたいとお気に入りのノートが見つかるまでお店を何軒も回ったり、今年度やりたいことを書き出したドリームマップを作ったり。

ご飯を食べながら観たかったアニメを一気見したり。

先月までの自分だったらこの時間の使い方は、何も生産できなかった自分に嫌悪して落ち込んでいたかもしれない。けれど、今は豊かだと思える。

6月も折り返し地点。
出したいコンテストも複数個ある。
自分が豊かだと思える暮らしをしながら、小説執筆に力を入れていきたい。


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