障害者向け施設で1時間内職などの作業をした場合の工賃が100円〜150円は搾取??
こんにちは。
タイトルの通りです。
僕は利用者から、1時間で100円は搾取じゃないのか?と、聞かれたので一緒に考えてみました。
結果、搾取ではないかなぁ…という感じでした。
施設によると思いますが。
うちの場合は、1時間で100円の内職作業はボルトにナットをはめる作業です。
1個当たり1.5円で受注しています。
それを、月にだいたい4〜5万個ぐらいをやっています。
施設は利用者が稼いだお金を全額利用者に還元しなければならないので、中抜き等は一切できない仕組みになっています。
そもそもなぜ100円〜150円なのか?って話は地域活動支援センターと、B型の就労継続支援施設では事情がまったく異なります。
(ちなみにうちは地域活動支援センターなので、地域活動支援センターの事情で話します)
で、、、
1時間で100円が少なすぎると言うのであれば、方向性としては2つ。
1つ目は、作業の量を増やす。
1時間に100円の工賃と言っていますが、実際は45分の作業と15分の休憩なので、普通に1時間みんなで作業をすればもっと早く納品できるので、工賃に総収入は増えます。
2つ目は、作業の質を高める。
こちらは、ボルトにナットをはめる簡単なものではなくてもっと単価が高い作業に変更すればできます。
しかし、そのどちらもやりたくないと言うことなのでどうしようもない。
以前は他の作業も請け負っていましたが、納期に間に合わなかったり、やりたい人がいなくて結局職員ばっかりやっていたので廃止になってしまいました。。
もちろん1時間100円以上の作業はいくらでもありますし、市から情報が降りて来ればみなさんに共有をして、利用者会議にかけていますが否決されます。
こんな状況では工賃の単価アップはできない。
むしろ、納品の車・ガソリン・運転する職員の給与・家賃・光熱費などの経費は全てNPOの運営費から計上しています。つまり、それらは市が払っているのと同義なので、実際は搾取どころの話ではないんですね。
あとは職員が毎日手伝っていても納期がいつもギリギリだったり、間に合わないこともありますが、、、その時の職員が作業した分は職員には工賃として支払われないので、本当はもっともっと少ない工賃になります。
給与(工賃等)は、労働に対する対価ではなく、生み出した価値に対する対価です。
どんなに長時間頑張っても、しんどくても、何かを作ったとしても、それらの価値が低ければ対価も低くなります。
じゃあ、どうすんの????
ってことで2つの案のどちらかでまとまりそうです。
1つ目は、他の施設に行く。
福祉の施設・社会資源に限らず、集団で何かをするときの生産性は一番のボトルネックに合わせることになります。それがうちでは1時間100円なので、それが嫌ならもっと高い工賃を払ってくれる施設に移るしかない。
2つ目は、うちの施設でもっと割りの良いお金儲けを考える。
こっちの方がなんだか面白そうで、色々と動いていくことになりました。
実際問題、ちゃんと稼げるのか?とか、やる人がいるのか?など問題はありますが1時間100円では少なすぎるし、もっと難しい・大変なことはしたくない。
B型作業所は就労を目的としているから行きたくない。
と、言うことであれば、、
社会や施設に変わることを期待せずに、自分たちが変わろう!と言うことに。
所長には許可取ってないけど、、、
うちの施設は利用者が主体で我々はあくまで出来ないことを支援するだけの用務員みたいなもんだから好きにやってもらおうと思います。
決まったら金の計算だけ所長と突き合わせようかなと思ってます。
面白い報告ができそうならここでも報告したいと思います。
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