至誠天に通ず
九條です。
嘘で固めた人生は、嘘を重ねれば重ねるほどその人を狂わせ、人生を狂わせてしまうものだと思います。
以前にある雑誌の記事で読んだのですが、嘘は麻薬のように中毒になるということです。それは、嘘をつくことによって一時的に脳内で快楽物質が放出され、嘘が癖になり、やめられなくなるということだそうです。
しかし長期的に見れば、その快楽物質は脳細胞を徐々に破壊して行ってしまうそうです。恐ろしいですね。麻薬そっくりですね。
嘘をついている本人には分かりにくいのだと思いますが、周りから見ると嘘は容易に見抜けるものだと思います。
たとえば、洋服を着ていると着ている本人には背中の綻びは見えませんが、周りからはそれがすごく良く見えますね。
同様に嘘の綻びも本人には自覚は難しいのでしょうけど、周りからは良く分かるのだと思います。
知識も技術も素人の「付け焼き刃」ではすぐに刃こぼれを起こしてダメになってしまいますね。
長い時間をかけて、汗をかいて、血の滲むような努力をして、周りから叩かれて、陽の当たらないところで必死の努力をして、そうして鍛えられて、鍛え上げられてこそ、切れ味鋭い本物の知識が身につくのだと思います。
畢竟、嘘をつき重ね、その場その場で場当たり的に「付け焼き刃」の知識で取り繕っているような人はいつまで経っても周りからは評価されないと思います。
ネット上では知識人ぶって、意味のない中身のない(公の資格を得ることもなく、そのための努力をすることもなく、安直に誰にでもすぐに名乗れるような)自称の肩書を大仰に名乗り、知ったかぶりをして偉そうなことを言っている人、いますね。
キチンとした信頼できる文献群(ソース群)を読まず、自分にとって都合よく安易な分かりやすい情報やネット上のいい加減な情報ばかりを鵜呑み丸呑みにしている人、いますね。
人の褌で相撲を取るような人。他の研究者の研究領域(フィールド)に土足で踏み込み、踏み荒らすような人、いますね。
そうしたわけの分からん「付け焼き刃」の知識で知識の「つまみ食い」ばかりして、いい加減な根拠なき独自の怪しい蘊蓄を垂れ流している人、いますね。
けれどもそういう人の現実(リアルな)世界での評価を見ると、世間からの評価は無きに等しい。
虚飾ですね。
虚しいですね。
誠がいちばん。
努力がいちばん。
周りに正直に、そして自分に正直に。常に努力を積み重ね、努力を惜しまぬこと。恥を知り、己の身の程を知ることが何もよりも大事。
そう思います。
「至誠天に通ず」ということですね。^_^
令和六年八月廿五日 九條正博 拝
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