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人間よ、人間的であれ 〜ルソーの想い〜

九條です。

私の「座右の銘」(にしてはちょっと長い)一文。

【ルソーの言葉】
「人間よ、人間的であれ。それが、あなたがたにとっての第一の義務だ。あらゆる階級の人々に対して、あらゆる年齢の人々に対して、人間に無縁ではない全てのものに対して、人間的であれ。人間愛のないところに、あなたがたにとって如何なる知恵があるというのか」

(ルソー『エミール』より)


【出典】
ジャン・ジャック・ルソー 著『エミールまたは教育について』(通称『エミール』) 1762年刊


【解説】
ジャン・ジャック・ルソー(Jean Jacques Rousseau/1712〜1778年)は、フランスの哲学者、教育研究者、思想家。

彼の思想は、近代社会論(社会契約論)や近代教育論に多大なる影響を与え、後のフランス革命(1789年〜)にもその影響を及ぼしたとされています。

ここに紹介した彼の著書『エミール』は、子どもの教育論として世界的に有名です。

彼はこの『エミール』において子どもへの教育のあり方を述べたので、ルソーは「子どもの発見者」とも言われています。

『エミール』は、我が国においても教育者とくに保育士にとっては必読となっている書のひとつだそう
です。


【感想】
私(九條)は、大学生時代にこの『エミール』を読んで、非常に印象に残りました。

私はこの書によって、教育(とくに幼児教育・初等教育)のあり方についてや、人としての愛情とはどういう事なのか、というような形而上学的な課題を具体的な『エミール』という「書物(文字)」を通じて形而下の現象と捉えて考えることができるようになったと思います。^_^

【オススメ書籍】
ルソー 著/今野一雄 訳『エミール』(上・中・下)岩波文庫 1962〜64年(2007年改訂)



©2024 九條正博(Masahiro Kujoh)
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