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二次創作

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二次創作をまとめています。
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1月7日(日)朝/彷徨う青年たち2

1月7日(日)朝/彷徨う青年たち2

彷徨う青年たち1の続編を書いています。
今日は出かける用事があって恐らく書けないので、昨日書いたところまで載せます。
……というか、時間が無くて日記を書けないので書きかけの二次創作で誤魔化すというわけです。

身支度しなきゃ!それでは。

寒さと空腹で目が覚めた。眼前には真っ黒な海が広がっていて、辺りには誰もいない。日中なら賑わっているであろう海の家も、明かりが付いておらずしんと静まり返っている。

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1月5日(金)朝/彷徨う青年たち

1月5日(金)朝/彷徨う青年たち

今日が仕事始めである。憂鬱なので、昨日丸一日掛けて書いた二次創作を載せる。
こっちの話も憂鬱だけどね!

彷徨う青年たち Mimínoz

※ 斑鳩三角のキャラ設定が原作と異なります(第一部ならアリだったかも…?)。
※ トー横キッズとゴールデン街の設定が現実と一部異なります。

「あいう〜ひへぇ〜」
談話室で密くんにマシュマロをあげながら、過去公演を視聴しつつ次回冬組公演への意気込みを熱く語って

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快晴に漕ぐ傘の花

快晴に漕ぐ傘の花

斑鳩三角は特異な存在だった。
入学式では校長挨拶の間キョロキョロと辺りを見渡していたかと思えば、あ〜!あんなところにさんかくが〜!と言い、急に立ち上がった。入学式には生徒たちの保護者も出席しているので、早速子供たちの間で、斑鳩くんとは関わっちゃダメよ、という教えが広まった。
発達障害か何か障害を持っているんだろう、勉強もできないんだろうとみなされ、彼に関わろうとする者はいなかった。教師でさえも。

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未知の世界

未知の世界

詩人として安定して食べていけるようになってしばらく経った頃、担当者から「イメチェンしませんか」と提案された。この担当者は私の色とりどりに変化する詩を好いてくれており、私が所謂「商業詩人」として安定して売れる芸風に凝り固まってしまうことを恐れているらしい。固定客を薙ぎ払う勢いで、今までの有栖川さんらしくない新しい詩を詠んでください、と熱望された。かつて担当したアーティストたちが皆売れる路線の作品しか

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晴天に失った秘め事

晴天に失った秘め事

傘が意味をなさない夕立ちの中、担当者との打ち合わせを終え寮に戻ると、玄関の前で三角くんが背中を丸めて座っていた。
また鍵を持っていないのかね、と声を掛けたが返事が無い。気になって覗き込むと、木の枝で地面に三角形を沢山描いている。邪魔をしないようにそっと傘を差し出すと、やっと三角くんが顔を上げた。
「オレに関わらないほうがいいよ」
それだけ言うと、三角くんは土砂降りの雨の中を傘も持たずに駆け抜けてい

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さんかくの証明

さんかくの証明

学生たちは夏休み真っ只中の8月上旬。私は締切2日前に依頼された文芸誌への寄稿が無事に終わり、蝉の声をBGMにしながらバルコニーで紅茶を飲む。納期を守った代償としてバキバキに凝った背中をほぐすため、椅子の背もたれに背中を預け真上を向くと、3人の顔が視界に飛び込んできた。
「ありすの服、さんかくじゃない〜!」
「うげっ、このタイミングで三角星人のおでましか」
「アリスさん、夏休みの宿題で分からないとこ

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【A3!二次創作】ギモーヴを買いに

【A3!二次創作】ギモーヴを買いに

リビングのソファで目を覚ますと、いつもしかめっ面に見える十座が、目を輝かせながらマシュマロのようなものを食べていた。その様子を臣が洗い物をしながら見守っている。
「……オレも……マシュマロ欲しい……」
手を差し出しながら十座の元へ向かうと「これは''ギモーヴ''って言うらしいっす」と言いながらギモーヴと呼ばれるものを手のひらに置いてくれた。
試しにひとつ食べてみると、食感はモチモチとしており、噛み

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【二次創作】三角と吸血鬼

【二次創作】三角と吸血鬼

「……アリス、この紅茶、渋い」
そう言うと、密くんは紅茶が注がれたカップにマシュマロを大量に詰め込んだ。
「おいおい、そんなにマシュマロを入れたら紅茶の風味が台無しではないかね。それに、ワタシの入れた紅茶が渋かったことなんて今までにあったかい?」
私は自分のカップに注いだ紅茶を一口啜った。
「渋いというより、開封してしばらく経つから風味が飛んでしまっているね。ワタシとしたことが密くんの口に合わない

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