見出し画像

花粉症とストレス反応の共通点

今年の花粉は、10年に1度の飛散量というニュースが聞かれます。
私も、花粉症持ちのため、一晩でティッシュを一箱使い切るほど、
症状が出ることもあります。

身体が花粉を押し出そうとしてくれる免疫反応なのは、わかるけれども、
もうこれ以上、頑張ってくれなくていいよ〜と、思いながら、症状に耐えつつ、薬を飲むなどして調整しています。

また、幸いなことに、私の行く職場では、花粉症仲間がいたりして、症状の辛さを分かち合ったり、集中力のいる事務作業が発生した場合は、その負担を調整してもらうなど、働き方を「花粉症シフト」しています。

花粉症とストレス反応の共通点

職業柄、日常のことをついつい何でも心理学に結びつけて考えてしまうのですが、花粉症が身体の防御反応であれば、それって「ストレス反応」にも共通して言えるのではないでしょうか。

「ストレス反応」には、
・眠れない
・食欲がない
・不安を感じる
などがあります。

これは、症状として出ると困ることではあるけれど、生き物として身体を守るために身につけた原始的な防御反応の名残りだという見方があります。

例えば、怖い敵に追いかけられて怪我をしたら、じっと、物陰に隠れて、動かないように身を隠したり、些細な物音にも敏感になって、危険から身を守ったかもしれません。

眠らない、というのも、いつ敵に襲われるかわからない状況であれば、生き物として賢い判断だったと思います。

また、食事をとることも油断につながるので、血糖値をあげて少しの間は食べなくても動けるようにします。

原始の生活での、いつ誰に襲われるか分からないストレス状況下では、眠らない、食べない、不安になる、というのは、役に立つ身体の反応だったのではないでしょうか?

ストレス反応は自然なこと

ストレスによる緊張状態から不眠や食欲減退がずっと続くと、本当は防御反応だったはずが、それ自体が身体の調子を悪化させ、生活がしづらくなります。

この、身体の防御反応が出過ぎることで生活に支障をきたす、という点が花粉症と似ているなと思った所以です。

もちろん、花粉症とストレス反応は別々のものですし、その症状に個人差もあるので、ケアや対処法は全く異なります。

それでも、あえてこの共通点を指摘したかったのは、身体に免疫反応が備わっているように、ストレス反応も身体に備わっている防御反応として自然なことであり、特別なことではない、という点を強調したかったためです。

私は、花粉症の症状を職場で辛いと言い合ったり、症状を考慮して業務を調整してもらうような「花粉症シフト」があるように、ストレス反応も同じように扱ってもらえる「ストレス反応シフト」があたりまえになる意識が広まるといいな、と思っています。

花粉症は日本中のスギの木を植え替えないと、根本の環境要因は改善しないかもしれませんが、ストレス反応は環境や心理・身体面など色々と原因を探って対処することが可能だったりもします。

春は、新社会人や部署移動など、環境が変わって、何かとストレスのかかる時期かもしれません。
職場で行われる、ストレスチェックを活用するのも良い方法だと思います。

また、オンラインカウンセリングのメザニンでも、日頃のストレスを振り返る、お手伝いをしています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。  
メザニンカウンセラーSATOMI
編集:メザニン広報室

※今回、不眠や食欲減退は、交感神経が関わると書きましたが、あくまでも一つの可能性であり、他の疾患の可能性を否定するものではありません。
症状を感じた方は、原因を自己判断せず、必ず医師にご相談ください。
(ここでいう医師とは、精神科・心療内科に限定して推奨するものではありません。ご自身の症状に該当する科を医療機関へ、ご確認・ご相談いただいた上で、お選び下さい)

※不安感に関しては、交感神経の関わりの他に、セロトニン不足など、他の要素も関連していると考えられていますが、説明が煩雑になるため割愛させて頂きました。また、不安感についても、自己判断はせず、気になる場合は上記同様に医療機関にご相談ください。

参考資料


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?