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悲観的な「私の代わりなんていくらでもいる」という発言への反論がしたい記事

 乾燥と喋りすぎで口角炎がなかなか治らない。どうも、琳堂ヤコです。ちなみ右だけ治ったよ。。
 今日はですね、自己肯定感の低い人たちから割と聞く「私の代わりなんていくらでもいる」という言葉に関して反論していくよ。といっても、これは私に関係する人たちに向けての思いが発端にある記事だから、初めのところはその話が入るよ。そこだけちょっと覚えててね。その後も「ここは友達に向けた思いなんだな」という部分が出てくると思うから「あ、ここはきっと個人的なことなんだな」とスルーしてちょうだいな!
 今回も自由な文体で書いていくけど、文字を読むのが苦手な人・つらい人や、なんでも三行で終わらせてほしいけど浮いた時間で別になにをするでもないせっかちなだけの人のために太字だけ読めば良いようにしてあるよ。じゃ、お話始めようかね。

交友関係の「私の代わりなんていくらでもいる」

 私は「私の代わりなんていくらでもいる」というのをネガティブな文脈で思ったこともなければ口に出したこともない人間だ。なぜなら、代わりがいくらでもきくしと思うことは自分が興味がなくなったものに対して言うか、早く抜け出したい環境に対して思うか、だからだ。交友関係に関してでも、まったく思ったことはない。

 そんな私にある日「私の代わりなんていくらでもいるし」と正直に気持ちを吐露してくれた親友がいる。そのことはインターネットで出会って、たまたま同い年で、業界も分野も業種もなにもかも違うが、プロフェッショナルとして向上しようと思って生き抜いている同い年という最高の共通点があった。それと、私がお喋りなのに対して彼女は聞くのがうまく喋るのは苦手なのでそこらへんも合っていた。彼女側からすると、「喋ってくれるから楽」という感覚があるらしい。お喋り野郎にはありがたい存在である。
 そんな彼女は、自己肯定感が低い。私も実はもともと自己肯定感が低い部類の人間なのだが、中身がちょっと違った。彼女は、友人関係においてもそう思っていたのだ。そして、私にそれを打ち明けてくれた。
 彼女は自信家で自分の意見があってハッキリ喋りポジティブに変換し人を励ます向上心ある人……みたいな人間が好きらしく、私をものすごく尊敬していると度々言ってくれる。実際の私は、ただのオシャクソ(お喋りクソ野郎)である。積み上げてきた自信はあっても実力にはいつまでも自信がないからこそ上にいくために必死なだけであるし、物事の見方をポジティブに変換するのは人が喜ぶと自分も嬉しいし、良い言葉を口にすると自分の豊かさにもなるからであって、彼女の言うようなたいそうな人間では決してない。でも、彼女にはそう映り、そしてこうなるのだ。

「ヤコちゃんのお友達はきっとすごい人たちばかりなのに」
「自分の代わりなんていくらでもいると私は思っているから」。

 どれだけの悲しみと苦しみがそこにあったことだろうと私は思った。全力でそれを塗り替えてやろうと思った。「君が尊敬しているこの私が直々に君の友人になりたいと思って連絡をとっている」ことや「自分にはないこんなところが大好きだ」とか、「どうして友人でありたいと思っているのか」など、自分なりに言葉を尽くした。今となっては少し彼女の自己肯定感の低さも浅くなってきたように思う。他の人間関係ではまだ思うことがあるかもしれないが、私との関係性では絶対に思わせないぞと私は誓っている。それほどまでに人間としての彼女の魅力に惹かれていて、今となっては大親友なのだから。

私にとって、あなたの代わりになる人間は全くいない」。

仕事の「私の代わりなんていくらでもいる」

 これは結構ある。マジである。別に退職したら会社が別の人間を充てるだけだし、知ったこっちゃねえ。でも仕事のスキル的な自信のなさゆえに思ってしまうのなら、別にそんなこた言わなくていい。代わりがいくらでもいるかもしれないが、それでも人数としては確実にそこにニーズがあるのは間違いないし、何かしら改善できるところもあるかも。この反論にしっくりこない人は、人間関係における「私の代わりなんていくらでもいる」の方が自分の持つ感覚に近いのではと一度疑ってみてほしい。職場で話す人が欲しいなとか。
 あと、上司とかに「お前の代わりなんていくらでもいる」と言われて自分でもそう思ってしまう人は、以下の手順を試してみてほしい。

①その上司を脳内に浮かべる(できれば棒立ちで真顔)
②その上司は一切口がきけないという設定にしておく
③その上司に「お前の代わりなんていくらでもいると思うけど」と言う

……大体いけるよねこれ。意味通っちゃうよね。そう、管理職でさえ結構代わりがきくってあると思うんですよ。というか、部下に「お前の代わりなんていくらでもいる」なんて言っちゃう人間なんてね、人間心理についてのスキルを持っていなければならない管理職としてのスキルが低いんですよ。その程度なんです。だから脳内で同じこと言い返せます。「え、あなたの代わりもいくらでもいると思うんですけど」ってね。あとその会社マジで辞めるかその上司とやらを飛ばす算段で根回ししていいと思うよ。

なぜ私が「私の代わりなんていくらでもいる」と思わないか

 おそらくこの記事にたどり着いた人で私のツイッターフォロワーさんを抜けば、知りたいのはここの部分だと思うんですよね。この記事の書き手である「琳堂ヤコ」ってなんで「私の代わりなんていくらでもいる」と考えてないんだろうって。
 めっちゃ簡単なことですよ。職場で言えば、誰にも負けない向上心と明るさと謙遜と感謝と誠意があるから。指摘されたことにも感謝、ご教示いただけたことにも感謝、すべて感謝できることと見なします。で、仕事においてその指摘されたことなど含め反省ノート(できたこと含む)を、仕事が慣れるまでは絶対に毎回書きます。それを見て通勤し、仕事中にも見ながら仕事し、同じことをしないようにと見直しつくす。そうすると、指摘した側も「言った甲斐」が出てくる。
 もちろん、塾講師としてのスキルは常に自分を底辺において上を目指しているので、「代わりがきく」といったら「代わりがきく」。でも、総合的にみて、この教室or校舎を明るくして率先して学び独学し生徒にかかわっていく人間力の代わりについては絶対的な自信がある。
 これらは積み重ねてきたものと生粋のものとがかけ合わさった現状です。まあこれは職業とかにもよるから別にメインじゃないんだよね話題として!

 大事なのは、人間関係において「私の代わりなんていくらでもいる」と思わない理由についてです。
 そもそも人間って、複合的なものだと思うんですよね。社会的な価値観がいつの間にかすりこまれていたり、家庭環境で形成された価値観だったり、読書や映画や絵画など間接的な経験から得たものだったり、人間関係や旅行や学校など直接的な経験から得たものだったり、自分で意図するものもしないものも吸収して「自分」ができあがってると思うんですよ。そしてそこに外見という着物がある(ここでは人間性の話をしているので敢えて、外見を着るものと見なします)。
 まったくの純粋なオリジナルって、ない。誰もがいろんなものからいろんなものを吸収して自分を作ってきている。私はなかなか人と被らないおかしな奴なので変な自信があるというのもあるけれど、「どこまでも人間でありたい」という思いで生きてきたつもりです。目の前の人が友人の中の何人かから選んで「私」と話したい・会いたいと思ってくれるなら、実際そうしてくれるなら、少なくともその場では私の代わりはいない。継続した交友関係なら更に「代わりはいない」。私の感覚でいえば、一人ひとりの相手に持つ感覚が違います。共通の話題がある2人の子でも、これについてはこの子に投げてみるか、とか、今週はこの子と会うか、とか、その時点で二人が別の人間だと分けている。
 要するに、「私の代わりなんていくらでもいる」というのは、「代わりなんていくらでもきく」ような浅薄な人間関係に巻き込まれた経験がある人の痛みから出た言葉だと私は予想しています。
 そんなところにいなくていいんだよ。


 私はあまりハウツー本みたいなのが好きじゃないんだけど、好きな生き方のハウツーがある。その一つが、「こういう人間を自分の周りに置け」というもの。いくつか条件があるんだけけど、周りに置く人間の条件の一つで一番重要なのは「自分に責任を持たせてくれる人」というもの。
 「責任」というと重苦しいので、ここでは「存在」でいいと思う。「なにものでもない自分を存在させてくれる人」そういう人を選べる権利が自分にあると思ってほしい。そして、こんなにインターネットが開けた世界なのだから、思い切ってちょっとリプライやコメントをしてみるとかでいいと思う、返信来ないダメ元でもいい。
 ちなみに周りにおくべき人間の他の条件は、「自分をさらに前進させてくれる/そんな気持ちを与えてくれる」「落ち込ませたり陥れたりしてこない」だ。もしそれで、手元に選べる人間がいなくなったら次のステージに行く機会だと思えばいい。新しい人間関係を一つでも作ってみる。思い切って。
 既存の関係で言えば、前述した私の大親友のように、「自分の代わりなんていくらでもいるんじゃないかって思ってしまう日があって」と伝えてみるのもいい。これに対する反応で、上記の条件も満たす人間かどうかを測れる。いいこと尽くしだ。
 ちなみに私は自己肯定感ダダ下がりのときに友人たちに「私の好きなところ5~10個送って」と連絡して、一日で300個以上は集まった。集計してみようかなと思って自分でランキング作ってみたら第一位が「外見」だった。中身見ろよ中身が頑張った結果なんじゃこちとらおい!!!!お前ら!!!!!!!!!!!!!

おしまい。


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