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キャリアも資格もない26歳女が、今の自分の価値に目を向けてみた。

 私は、キャリアも資格もない。今どき珍しく運転免許も持っていないから、履歴書にある資格を書く欄は空白だ。それを考えると、時たまひやりと足元を掬われるような、得も言われぬ不安を覚える。

 社会人5年目を過ごす今の会社では、研修の企画運営や社内研修の講師をしている。と、言っても弊社は医療系の会社であり、私は専門職ではないので、入社する有資格者に対して会社の規則規定について説明したり、有資格者による研修のお膳立てをしたり、資料を作成・管理したりといった『事務局』のような立ち位置である。

 その本業からははずれたある企画に、今回携わることになった。

 社内の専門職全員に個別インタビューを行い、ひとりひとりの広告チラシのようなものを作るという、時間も手間もかかる壮大な企画だ。インタビュアーは私だけであり、ライターも私だけである。

 なぜ畑違いの部署に所属する私がそこに携わることになったかと言うと、以前にちょこっとだけ広報を手伝ったことがあるのだ。
 パンフレットやホームページの改定時期だった。私の所属する課について社員何名かにインタビューをする機会があり、文章も担当した。そのときの構成や文を評価していただけたらしい。非常に有難いことである。

 自分で言ってしまうのもなんだが、私のキャリアは半端だ。
 四年制大学で臨床心理学を学んだものの、臨床心理士になることは諦めて就職活動をした。新卒で総合人材会社に入り、2年半営業として働いて、半年だけ求人広告のライターをした。その後現在に至るのだが。
 客観的に見て、『売り』にできるスキルも知識も見当たらない。転職市場で考えると弱い人材だ。

 そんな私がこの度初めて、『モノとして残る』仕事に挑戦することになったわけだ。転機と言えよう。
 今後自分のキャリアをどう構築していくか、このご時世(あと年齢的にも)考える必要はあるけれど、とりあえずは今携わっている企画を完成させる。ひとつひとつ積み重ねて、私の価値を築いていければいいなと思う。

 なにより私は、書くことが好きだ。好きなことにこうして関わることができるのは、素直に嬉しい。


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