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遠い星で、また会おう。

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著者の人生を脚色して描いたストーリー。主人公の洋介(ようすけ)はごく普通の家庭に生まれるも、両親の離婚をきっかけに、虐待、貧困など、多くの苦境に立たされる。それらを乗り越え、児童…
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#親

#40 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。 第6章 知らないことが多すぎる  ガチャン。ガラガラ…。…

#39 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  「おはよう。」  「…。」  「兄ちゃん、起きてる?…

#38 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  2学期が始まってからというもの、完全に今までの生活に…

#37 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  夏休みは始まったものの、K高では、夏期講習と言う午前…

#36 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  「精神科で入院している、山元伸子の息子です。面会に来…

#35 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  あくる日から、いつも通りに学校に向かった。宿題は何一…

#34 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  目を覚ますと、頭痛は収まっていた。それなのに、ひどく気怠かった。時計は2時を指している。外は明るい。昼か。  お腹は空いていたけれど、何もやる気が起きず、眠気が勝っていた。台所に行き、朝食用に買っていた薄皮クリームパンを取り出して、口に運ぶ。正直、美味くない。台所の小窓の向こうで、鳥が鳴く声が微かに聞こえる。今頃、5限目の真っ最中なんだろうな。  休んでいて、何もしていないのが不安だった。部屋からカバンを持ってきて、勉強道具を机の上に

#33 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  しばらくして、目が覚めた。時計は5時。いつも起きる時…

#32 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  浩介が寝てしまって、しばらく台所で麦茶を飲みながら考…

#31 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  ある日、また、母さんが遺書を書いて夜中手首を切ってい…

#30 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。 第五章 激痛 それから、前の部活のメンバーに「山元、お…

#29 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  家の玄関を開けると、いい匂いがした。みそ汁の匂い。目…

#28 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  精神病棟というものに初めて入った。エレベーターホール…

#27 遠い星で、また会おう。

※この作品は、フィクションです。  いつもなら、もっと先のバス停で降りるのだが、今日はそうはいかなかった。大通りで一度バスを降り、電車に乗り換える。街の中心地にある救急センターだ。受付で母さんの名前を言い、転院に付き添うことを伝え、8階までエレベーターで上がる。エレベーターを降りてすぐ目の前の個室に母さんがいる。母さんは「ごめんね。」と言い、弱々しく返事をした。  「ちゃんと、ご飯は食べた。」  「うん。」  「顔色悪いよ?大丈夫?」  「うん。」  「お母さんの