#34 遠い星で、また会おう。
※この作品は、フィクションです。
目を覚ますと、頭痛は収まっていた。それなのに、ひどく気怠かった。時計は2時を指している。外は明るい。昼か。
お腹は空いていたけれど、何もやる気が起きず、眠気が勝っていた。台所に行き、朝食用に買っていた薄皮クリームパンを取り出して、口に運ぶ。正直、美味くない。台所の小窓の向こうで、鳥が鳴く声が微かに聞こえる。今頃、5限目の真っ最中なんだろうな。
休んでいて、何もしていないのが不安だった。部屋からカバンを持ってきて、勉強道具を机の上に