Laundryman Lv.Max

肩から先をもぎ取って ヌンチャクみてえに振り回す ナンセンスパルプ小説メーカー

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マガジン

  • Lv.Maxの逆噴射小説大賞応募作品

    逆噴射小説大賞2022最終の最終候補作品『デスメタル乳首破壊光線』、その他応募作、ピックアップ、ライナーノーツ

  • Lv.Maxのパルプ小説

    三文小説寄せ集め

  • Lv.Maxの週刊少年マガジン原作大賞応募作品

  • 【連載SF小説】『ヘヴィメタルアーム&コーク』

    AIディストピア系SFアクション小説。連載中。

  • 【小説】偽チキン配達員

    本業は若手のVシネ俳優、副業は復讐代行。 表も裏も暴力尽くし。 本業と副業、演技と現実の境界が曖昧混濁。 危険な偽チキン配達員。

最近の記事

  • 固定された記事

【デスメタル乳首破壊光線】

 バンドの練習に行くと、メンバーの二人はすでに肩慣らしを始めていた。俺は二人に声をかけてギターケースを下ろし、防音室の隣の部屋に入る。  狭苦しい事務室でPCの電源ボタンを押した。十数年モノのPCは殺してくれと悲鳴を上げながら起動。この断末魔にインスパイアされて書いた歌詞は1つや2つではない。3分ほど聴き入ってから目を開けると、モニタには青空と農場の緑。  メーラーを立ち上げ、出演や対バンの依頼がないかザッとチェック―――――一通のメールに目が止まる。  差出人の名は『ブル

    • 今年の目標・やることは、 「デスメタル乳首破壊事件」・「空港税関-怪物図鑑」の完成版を公開する。 「デスメタル乳首破壊光線」を改稿する。 今年も逆噴射小説大賞とトーチ漫画賞に応募する。 エイリアンの新作を見に行く。 でいこうと思います。

      • 【逆噴射小説大賞2023】個人的ピッコアッポ&セノレフライノナーツ

        要約:去年もやった。今年もやる。 逆噴射小説大賞2023個人的ピックアッj   先の3連休、俺は応募作を全部読んだ。多分。読み飛ばしたやつもあるかも知れないが、気にしない。  ピックアップカルチャーに則り、今年もやっていく。このピックアップは賞レースの予想とかではない。レギュレーションや審査基準は俺には関係ない。  面白いやつ全部ピックアップしようとしたが、大体どれも面白いので、多すぎてやめた。ピックアップ基準はその時の気分だ。順番もその時の気分だ。 1  基本的に、俺

        • 【最期寿司】 #逆噴射小説大賞2023

           老舗『なりた寿し』の板前、成田セイゴはまだ二十代中頃ながら、握りの腕も包丁さばきも、店主である父ロクゾウに引けをとらなかった。  そして、すれ違った者は残らず目を奪われる、端麗にして精悍な顔つきの男だった。  客たちはこぞってセイゴの力量と容姿を褒め称えた。政治家や財界人の客はみな、この若人がうちの息子であれば、養子にこないか、などと半ば本気で言うのだった。  父ロクゾウは、いいえ倅はまだまだです、といいながらも、息子への称賛を聞く度に、その目尻を少しばかり下げていた。年老

        • 固定された記事

        【デスメタル乳首破壊光線】

        • 今年の目標・やることは、 「デスメタル乳首破壊事件」・「空港税関-怪物図鑑」の完成版を公開する。 「デスメタル乳首破壊光線」を改稿する。 今年も逆噴射小説大賞とトーチ漫画賞に応募する。 エイリアンの新作を見に行く。 でいこうと思います。

        • 【逆噴射小説大賞2023】個人的ピッコアッポ&セノレフライノナーツ

        • 【最期寿司】 #逆噴射小説大賞2023

        マガジン

        • Lv.Maxの逆噴射小説大賞応募作品
          6本
        • Lv.Maxのパルプ小説
          16本
        • Lv.Maxの週刊少年マガジン原作大賞応募作品
          5本
        • 【連載SF小説】『ヘヴィメタルアーム&コーク』
          5本
        • 【小説】偽チキン配達員
          4本
        • 【小説】デスメタル乳首破壊光線
          3本

        記事

          【空港税関-怪物図鑑】 #逆噴射小説大賞2023

           空港のバックヤード、冷たい床を背に、腕に渾身のチカラを込めて、俺はチュパカブラの首を締めていた。  なんだってチュパカブラの首なんか締めているのか? 仕事だからだ。  俺は税関職員だ。といっても、一般にイメージされるような薬物取締はしていない。空港に運ばれてきた動物が輸入禁止のものでないかチェックするのが俺の仕事だ。基本、イヌネコと書類を適当に眺めるだけ。  だが、違法な動物を運ぶやつもいる。カワウソのような希少動物、危険なコモドドラゴンやユニコーン、殺人ビーバーを密

          【空港税関-怪物図鑑】 #逆噴射小説大賞2023

          はじめてマンガを真剣に描いてみた感想

           つい先月、気が向いたのでマンガを描いて公募に出してみた。(この記事の投稿時点で結果はまだ)  なんだって急にマンガを描いたのかというと、トーチwebのツイッターでトーチ漫画賞の募集を見かけたからです。その募集を見かけた時点で締め切りまで残り一ヶ月。  トーチwebで連載してみたいストーリーがあったので、俺は勢いに任せて描いた。ちょうど絵がかける安物タブレットPCがうちにあったんでね。  ちなみにそれまでマンガ描いたのは、遊びで2次創作のギャグめいたものをラクガキしたときく

          はじめてマンガを真剣に描いてみた感想

          「回避の超人」 【企画書部門】 #週刊少年マガジン原作大賞

          キャッチコピー: 時速150kmを超える剣先、全身全霊の突きが、掠りもしない。 あらすじ:  フェンシング部主将マトバが脚を負傷し入院。数合わせで練習試合に参加した初心者ワタヌキツルギは思わぬ活躍をして、フェンシング部に入部する。  超人的な動体視力と反射神経で剣先を回避する能力を持つワタヌキは、その才能を遺憾なく発揮する。日本代表選手や、幼い頃から訓練を積んできた選手たちが、ワタヌキの前に、残酷なまでにあっさりと敗れていく。  自分には何の才能もないと思っていたワタヌ

          「回避の超人」 【企画書部門】 #週刊少年マガジン原作大賞

          【解説】 殺人ビーバーって何!? 【今話題】

           最近、ラッコがサーファーを襲うニュースが話題になりました。  他にも動物が人間を襲うケースがあるのか、調べていると、なんと!!  実は、 殺人ビーバーが人を殺す という恐ろしい事実がわかりました。 ビーバーってどんな動物? ダムを作る習性があります! ビーバーは齧歯目の動物。  体長80〜120センチメートル。  体重は11〜30キログラムです。  大きめの犬くらいでしょうか。  ビーバーの最も大きな特徴は、ダムを作る習性があることです!  親にも誰にも教えてもらわ

          【解説】 殺人ビーバーって何!? 【今話題】

          【小説】デスメタル乳首破壊光線【後編】

          前編はこちら 7.誘拐犯 カーティスを誘拐されるのは、この際、べつに構わない。どうせ大して役には立たなかった。引き取ってくれてありがとう。あとで返してもらうが、いまはどうでもいい。  重要なのは誘拐犯の方、防護服の連中だ。バーで老人が語っていた『宇宙人』はこいつらに違いない。行方不明のデスメタル連中を拐った奴ら。ジャックの遺産への手がかりを潰しているのはこの誘拐犯だ。ひょっとすると、ジャックの公的情報を消したのもこいつらの仕業かもしれない。  いずれにしても、デスメタルバ

          【小説】デスメタル乳首破壊光線【後編】

          【小説】デスメタル乳首破壊光線【前編】

          あらすじ 1.イントロ バンドの練習に行くと、メンバーの二人はすでに肩慣らしを始めていた。俺は二人に声をかけてギターケースを下ろし、防音室の隣の部屋に入った。  狭苦しい事務室でPCの電源ボタンを押す。十数年モノのPCは、殺してくれと悲鳴を上げながら起動した。この断末魔にインスパイアされて書いた歌詞は1つや2つではない。3分ほど聴き入ってから目を開けると、モニターには青空と農場の緑。  メーラーを立ち上げ、出演や対バンの依頼がないかザッとチェック―――一通のメールに目が

          【小説】デスメタル乳首破壊光線【前編】

          【小説】偽チキン配達員の襲撃

          あらすじ 若手俳優のカタマチは副業で復讐代行をしている。チキン配達員に変装して怪しまれることなく標的に迫り、容赦のない暴力を振るう。  俳優業の方はブレイクの気配が無い。任侠モノのVシネマに出演し続け、副業同様の暴力的な役柄を演じる。現実と演技の境界があやしくなっている、危険な偽チキン配達員。  あるとき、復讐と裏ビデオのデータ破壊を女性から依頼されるが……。 1.スミダワラ「チキンの配達ですー」  頼んでねえけどぉ?と、気だるげな返事がインターホンから返ってくる。 「30

          【小説】偽チキン配達員の襲撃

          【偽チキン配達員、再び。 Part.2】

          【前回】 「寒いのなんの…。耳あて持ってくりゃよかったかなあ〜」  日も沈み始めた。冷たい風が容赦なく、マンション上層階の壁面に吹き付ける。  シシバヤシの職場の向かい、マンション6階、空き部屋のバルコニー。化学繊維ジャケットの下にも何枚か着込んでいるのだろう、着膨れた男が震えていた。双眼鏡でシシバヤシの職場を監視する男、カナヒラである。  カナヒラリュウは早朝に、階段から壁面を伝ってバルコニーに侵入した。器械体操で培った運動能力。この手の曲芸はお手の物だ。そこまでは良か

          【偽チキン配達員、再び。 Part.2】

          【偽チキン配達員、再び。 Part.1】

          【前回】  カラーコーン、タクシー、ウーバーイーツのリュック、作業着で歩く男、配達用のスクーター、転がる空き缶。  街のどこにあっても、誰も気にしない。  オフィスの周辺、住宅街、路地裏の景色、どこにでも溶け込む。視界に入っていても、脳が意識の外にやってしまう。  チキン配達員の制服がリニューアル前のデザインだったとして、誰が気にする? 気付けるか? 気づけたなら、不幸中の幸いかもしれない。もしもお前が人に恨みを買っているなら、そいつから離れるべきだ。全速力で、今、すぐに。

          【偽チキン配達員、再び。 Part.1】

          これまで投稿した作品のメモ書きなど

          『デスメタル乳首破壊光線』 逆噴射小説大賞2022にて、最終の最終候補!  逆噴射聡一郎先生からのコメントをいただくことができました。出落ち判定されると思ってたんですが、健闘しました。  コメントではタイトルについてご指摘いただきましたが、先にタイトルが浮かんでから肉付けしたので、そこはしゃーないという感じ。評価された要素を伸ばしていきたいと思います。  読んでくださった皆様からご好評いただいたようで、とても嬉しいです。ありがとうございます。  これを書いて筆がノッてしまっ

          これまで投稿した作品のメモ書きなど

          ヘヴィメタルアーム&コーク 【あらすじ】 #週刊少年マガジン原作大賞

          あらすじ:  人工知能と、その端末である重金属警備員が人類を管理する近未来。  改造人間・花菱ガンマは人類解放のために戦う。首から下、重金属の体を変形させて武装することのできる改造人間の仲間とともに、重金属警備員と戦い、人工知能のサーバー破壊を目指す。  だが今回の任務でガンマは孤立し、敵地のド真ん中でエネルギー枯渇の危機に陥る。  大量のエネルギーを消費する重金属製の身体と武装。それらを動かすために必要なエネルギー源が手に入らず、機能停止=死を覚悟する。  生き延び、

          ヘヴィメタルアーム&コーク 【あらすじ】 #週刊少年マガジン原作大賞

          ヘヴィメタルアーム&コーク【第3話】

          《非常電源残量、55%、活動可能時間、残り2時間45分》 ダニエルとケイトに案内されてきたガンマは驚嘆した。 地下下水道から扉一枚隔てた場所とは思えない広大さ。 核シェルターとして設計されたこの場所は、重金属人造人間から逃れた人々の居住区となっていた。 40メートルほどの高さの天井からは、地上の高層ビルの基礎が数本、柱のように居住区を貫いている。 輸送用コンテナを改造した住居が整然と並ぶ、5km四方の空間。 コンテナの上や横では、プランターで野菜が栽培されていた。 このシェ

          ヘヴィメタルアーム&コーク【第3話】