ヘヴィメタルアーム&コーク【第2話】
《非常電源、残量70%、活動可能時間、残り3時間30分。》
エネルギー補充のため、一縷の望みをかけて、ガンマはマンホールの中に入った。
地下下水道。
等間隔に設置されたLEDが道を照らす。
ガンマは暗視ゴーグルを上げ、周囲を見回した。
ひどい悪臭を覚悟していたが、思ったより衛生的だった。
金属街には人間がおらず、生活排水が出ないからだ。
前方へ水が少しだけ流れていて、靴底を濡らす。
水深3cm程。
雨水だろうか。
(想像していたより広い…)
横に向かって円形に掘り進めら