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♪ Be the light


ONE OK ROCKワン オク ロックの この曲の、
このタイトルの言葉は、とても深い。


東日本大震災が
この歌が生まれるきっかけになったと聞いた。


あれは 
地震として 未曾有の大きさの悲劇だったから
聴く前は自然と 
励ますメッセージなのかな と思っていたけど


この歌、そして  
Be the light という言葉は、


ただ優しく 慰めたり
励ましたりするだけのものではなかった。


顔を上げて しっかりと自分の足で立つんだ、
一歩を踏み出せ と


悲しみがとても深いことを 
じゅうぶん 理解したうえで、


君ならやれる、大丈夫だよ と 
信頼を置いたうえで、


「君自身が 周りを照らす光になれ」


と、ある種 突き放すようにして
立ち上がらせようとするメッセージだから。


英語で歌われていて
オフィシャルの和訳もあるみたいだから
個人の訳詞なんかはお呼びじゃないんだけど


自分の中からも 
言葉 (日本語の) が外に出たがっていたので、
外に出してやろうかと(笑)。


オフィシャル訳詞へのリスペクトも捧げつつ。


3.11以降、
私たちの国で記録された 同じ意味の「数字」は
特に大きかったものだけでも
4.16、 9.6、
まだ記憶の生々しい 今年の 1.1 もあって、


他にも多くの
その他の自然災害や人災によって


それまで送っていた平穏な生活の
場所も 時間も、
共にそれを営んでいた大切な家族すらも、
無慈悲に奪われてしまった人たちがいる。


人生 いつ何が起こるかなんて
わからない。


私も昔 
そんな予兆も 心の準備も 
全くない中で 
突然この世から あやうく退場させられかけた事がある。
(↑交通事故★)


いきなり降りかかって来た
思いがけない試練に
現実に起こったことがよく理解出来ず
事実として受け止め切れずに、
ショック状態が続いてしまうなら


それは その人の心が
自分の人生に起こった出来事だと認識する為に
必要としている時間なのだから、
無理に回復を急ぐことはないんだと思う。


でも もし


強く肩を抱きしめたり、
そっと背中を押して、
前へと進んでいく為のちからを
誰かに貸してもらいたい…  
と求める人がいるなら


この歌は 助けになるんじゃないかな
と思う。


ひとつ 説明を書きたい。


このうたの歌詞のなかの
You realize that wherever you go there you are
という言葉は、


直訳だと
「君がどこへ行こうとも、
(そこに) 君がいることを自覚するだろう」で


おそらく 
「どこにも逃げることは出来ない」
という意図を込めているのだと思うのだけど


この言葉に 
私の 個人的な想いが重なって、
被災者の方々へ 伝えたいことがあるの。


(でも実際のとこ、
敢えてその人たちに限定する内容ではないから
誰であっても 対象になる)


それは


「あなたがどこへ行こうと、
悲しみを抱えている
(あなたのような) 人はいる」
ということ。


「あなたの大切な人がいなくなったり 
あなた自身がつらい思いをしていることで 
私も、あなたと同じくらいに悲しい」
ということ……


もちろん そのかたの 
生身の、生木なまきかれるような痛みを
じかに感じることなどできない。


じっさいに 愛する人たちや 
それまでの生活を
もぎ取るように奪われてしまった悲しみは


どんな同情や
思いやりをもって想像してたみたところで
とうてい 及びもしないだろう。


それでも


直接 その人のことを知らなくても
直接的な関係が 何もなくても


私(たち)の心も 
悲しみや寂しさで 痛くて、苦しい。 


とてもつらい。


それは嘘じゃない。


だから「あなた」は、どこにでもいる。
そのことを 知って欲しい。


苦しんでいる人がいる ということ


その人の存在を知ることで (≒ 知ってしまうと)
その人の苦しみを
じぶんの痛み(の一部) として、
感じている人もいる。


たぶん たくさんいる。
しかも世界中に。


あなたは だから一人じゃない。 


これから行くどこにでも 
あなた(の心の痛みとつながる人)はいるよ。
そのことを 知って欲しい。


時間は 
今のこの悲しさ、苦しさのところで
永遠に停滞するわけじゃない。


時間は常に 前へと進んで行く。 
止まらずに。(= Time won’t stop)


だからお互いに 
動き続けていこう、生き続けていこう……


OOR彼らの意図したニュアンスとは
もしかしたら 違うのかもしれないけど
この曲の歌詞に重ねて
私は そんな気持ちを込めて
翻訳してみた。


この歌の 最後の語りの部分では
「自分たち人間」(には選択権がない)
というニュアンスで、私は訳した。


一般的な「僕たち」という言葉とは、
違う意味を放つもの。


冒頭で 
「神さま」と呼びかけていたから、 
最後では 
「人間」という、
神様と対になる言葉を入れて訳した方が
バランスが良い気がして。 


動画も ONE OK ROCK オフィシャルのものを
載せるべきなんだろうけど
この歌が生まれた理由をかんがみれば 
こちらも良い映像だと思うから、
こちらを選びました。


似たような動画がいくつかあるけど 
私はこれを 何度も観てしまっている。


すべてが胸を打つ映像で、
心が 強い痛みを感じるものと
ほっとして(少しだけ)
微笑むことが出来るものとがあって、
好きな動画です。


(人によっては閲覧注意かも知れないです。
「直後」の写真が多いです)


たとえ話題にしなくなっても
忘れたりなんかしないよ
心の奥に ずっととどめているよ ってことを

 
これからも信じてほしい って
思っています。



< Be the light >

Just the thought of another day 
いま思うこと

How did we end up this way
一体どうして こんなことになったんだろう

What did we do wrong?
僕たちは何か 悪いことでもしたんでしょうか?

God……
神さま……


Even though the days go on
どんなに時間が経って

So far so far away from
あの日から 遠く離れたとしても

It seems so close
まだこんなにも 近くに感じる


Always weighing on my shoulder
ずっと肩にのしかかっている

A time like no other
他とは全く違った あの時が

It all changed on that day
だって全てが変わってしまった…  あの日から

Sadness and so much pain
悲しみと 多くの痛み


You can touch the sorrow here
まるで触れるくらいはっきりと 
その悲しみはここにある

I don’t know what to blame
どうやって
誰を責めたらいいかもわからない

I just watch and watch again
僕はただ何度も なんども 
見つめていた……


Even though the days go on
あれから何日も経つけど

So far so far away from
あの日から 時間は離れはしたけど

It seems so close
それでもまだ 気持ちや心は 
その近くに留まり続けてる


What did it leave behind?
あの出来事は 何を残して行った?

What did it take from us and wash away?
なにを僕たちから奪い 
押し流してしまったんだろう?

It may be long
きっと答えを得るには長い時間がかかる

But with our hearts start a new
けれど 新しい心でスタートを切り

And keep it up and not give up
ものごとを続けていくこと… あきらめずに、

With our heads held high
顔を高く上げて……


You have seen hell and made it back again
地獄を見たんだ  
そしてここに戻ってきた

How to forget? We can’t forget
どうして忘れられる?  
忘れられるわけない

The lives that were lost along the way
あんなふうに奪われていった命たちを

And then you realize that wherever you go there you are
どこに行ったとしても君は
〈居なくなること〉は出来ない

Time won’t stop
時間は止まらない

So we keep moving on
だから 僕たちも動き続けよう


Yesterday’s night turns to light
昨日のやみは 光に変わる

Tomorrow’s night returns to light
明日の闇は 光にかえ

Be the light
その光になれ


Always weighing on my shoulder
いつも苦しみを感じている

A time like no other
比べようのない あの時のこと

It all changed on that day
あの日 すべてが変わってしまったんだ

Sadness and so much pain
悲しい… 心が痛い


Anyone can close their eyes
目をつぶって

Pretend that nothing is wrong
何も悪いことなんか起きていないフリは
誰でも出来る

Open your eyes
でも それでも目を開けて

Look for light
光を探せ


What did it leave behind?
あの出来事は 何を僕たちに残し

What did it take from us and wash away?
何を僕たちから取り上げ 
流し去ってしまったんだろう?


It may be long
まだ道は遠いけれど

But with our hearts start a new
僕たちの心を新たに出発させ

And keep it up and not give up
続けて行こう 足を止めないで

With our heads held high
諦めずに 頭を高くかかげて……


You have seen hell and made it back again
君は地獄を見てきた 
でもまた ここに戻れた

How to forget? We can’t forget
どう忘れられる?  
忘れることなんて出来ない

The lives that were lost along the way
あんなふうに奪い去られていった命たちを

And then you realize that wherever you go there you are
これから君がどこへ行こうと 
どこにでも〈君〉はいるよ

Time won’t stop
時間は前へと進んで行く

So we keep moving on
だから 僕らも続けよう


Yesterday’s night turns to light
昨日の闇は 光に換わる

Tomorrow’s night returns to light
明日の闇は 光に還る

Be the light
その光になれ


Some days just pass by
ある日々は ただ過ぎ去って行き

And some days are unforgettable
ある日々は 忘れられないものになる

We can’t choose the reason why
僕たち人間に 選択権などないけれど

But we can choose what to do from the day after
でも「その日」のあとに何をするかは 
えらぶことができる

So with that hope,
だから 希望と

With that determination
その決意をもって

Let’s make tomorrow a brighter and better day
共に明日を 明るく輝く 
より良い日にしていこう



ついでに 2曲目のご紹介。
同じ人(RARE6SIXTHさん)の この動画も
とても良いので、貼っておきますね♪
この方がどなたかは、存じませんが…

(これも震災時の映像多いです。気をつけてくださいね( ;  ; )


間奏のところで
The hero did not existヒーローなんて いなかった
という言葉に続けて
有名な
防衛大学校第一回卒業式での (*)
吉田茂首相(当時)の訓示くんじを入れているセンスが秀逸…


「PRIDE」の文字がオーバーラップするところで
思わず泣きそうになりました。


私たち国民の生命や、生活を守るために
日々 過酷な訓練に耐えながら


体力や精神力をけずるようにして 
より強く 
より正確にと
任務遂行のために 自身をきたえてくれている人たちに


「いったい自分たちはなんのために……」
みたいな、
悲しい想いをさせてしまっては いけないと思うの。


そういう人たちの〈名誉〉は
日ごろ守ってもらっているお返しとして


私たちが 逆に彼らを 
しっかりと守っていくべきなんじゃないのか? と
なんとなく思っているから、 
わざわざ書いておきますね。↓


「私は 陸海空 全ての自衛隊の皆さまに 
感謝しています」


もちろん こういった災害時には
自衛隊さんだけでなく、
他の
様々な職務の 多くの人たちも 
全力を尽くして下さっているから


その方たちにも同様に とても感謝しています。
本当にどうもありがとうございます。


心で思うだけでなく 
ちゃんと声に出して伝えることって、大切だからね♪


同時に


皆で力を合わせなければいけない時には
自分に出来る事は いつでも
行動に移せるように準備しておくことも
心がけながら……



(*)
この言葉は、実際には卒業式ではなく
第一期卒業生が吉田邸を訪れた際のものだ
という説もあります。

↑いちおう注釈として書いてはおきますが
個人的な意見としては、
大事なのは言葉の「内容」なので
どこで言ったかはどうでもいいです★



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書いたものに対するみなさまからの評価として、謹んで拝受致します。 わりと真面目に日々の食事とワイン代・・・ 美味しいワイン、どうもありがとうございます♡