#20 『神田錦町 更科』
更科の創業は1789年、信州保科松平家の御用布屋だった八代目堀井清右衛門が領主より蕎麦打ちの腕を見込まれ、麻布永坂の保科家の江戸屋敷傍に「麻布永坂更科 布屋太兵衛」を創業したことに始まる。1869年、これまで一軒も支店を出していなかったが、堀井丈太郎を初代とし、唯一の分店として神田錦町に「神田錦町分店」を開店。現在の神田錦町 更科までに至る。店名になっている「更科」は出自である信州(長野県)更級郡の「更」と領主保科家を仰ぎ「科」の一文字を頂戴し更科と名乗る。現在の堀井 市朗氏