Lunchy's 岡田 修平

作り手の人となりを知れば味わいは変わる。私の記事が皆さんのランチを美味しくするスパイス…

Lunchy's 岡田 修平

作り手の人となりを知れば味わいは変わる。私の記事が皆さんのランチを美味しくするスパイスになれば嬉しく思います。 Lunchy's(ランチーズ)は神田神保町界隈の街の活性化のため飲食店を応援しています。

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  • ランチの話

    場所や器が変われば味わいが変わるように、 「情報」も人の味覚に変化をもたらしてくれます。 私の話がみなさんのランチを美味しくするスパイスになれば嬉しいです。 地域:神田神保町界隈

最近の記事

#20 『神田錦町 更科』

更科の創業は1789年、信州保科松平家の御用布屋だった八代目堀井清右衛門が領主より蕎麦打ちの腕を見込まれ、麻布永坂の保科家の江戸屋敷傍に「麻布永坂更科 布屋太兵衛」を創業したことに始まる。1869年、これまで一軒も支店を出していなかったが、堀井丈太郎を初代とし、唯一の分店として神田錦町に「神田錦町分店」を開店。現在の神田錦町 更科までに至る。店名になっている「更科」は出自である信州(長野県)更級郡の「更」と領主保科家を仰ぎ「科」の一文字を頂戴し更科と名乗る。現在の堀井 市朗氏

    • #19 『お茶の水、大勝軒BRANCHING』

      大勝軒で修行した田内川 氏(オーナー)が「老舗や名店の多い食文化の高い神保町でチャレンジしたい!」との想いから2006年「お茶の水、大勝軒BRANCHING」を開業。現在はビルの建て替えのため移転し、九段下に近い神保町3丁目に店を構えているが、2023年を目処に元の場所にて再OPENの予定。 こだわりは、掲げた大勝軒の看板どおり「ラーメンの神様」と呼ばれた山岸 氏の味を食材からレシピに至るまで忠実に継承し続けていること。またメニューにおいても旧東池袋大勝軒の創業当時のメニュ

      • #18 『カレーノトリコ』

        2018年、岩本町にあった店舗を現在の神田に移転。オーナーの田邉氏はアパレル営業から転職し有名カレー店で修行した後、カレーノトリコをOPEN。カレーノトリコは基本ベースに加えるバリエーション豊かなトッピングが有名だが情報は全てSNSから拾ってもらうというストロングスタイル。店名のカレーノトリコはおそらく田邊氏本人を指すものだろうが、一度食べた客も完全にカレーノトリコの虜。 おすすめランチあいがけカレーのチキン  1400円ドライカレーとインド風カレーを一度に楽しめる「あいが

        • #17 『海南鶏飯本舗』

          「食べることが大好きだけど健康面が気になる・・・でも美味しいものは食べたい・・」そんな自身の悩みから、ヘルシーで日本人が好きな鶏を使ったタイ料理カオマンガイに着目。2021年7月にカオマンガイをメインとした海南鶏飯本舗をOPENする。調理法においても”自分が納得できる美味しさ”への追求から低温調理法を選び、ジックリと下味の染み込んだ柔らかくジューシーな鶏肉に仕上げている。 ソースはなんと9種類も用意されており、本格的なチリソースからシンプルな塩コショウまで”味”にも”飽き”に

        #20 『神田錦町 更科』

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        • ランチの話
          20本

        記事

          #16 『新潟イタリアンバルQuwanka』

          JR神田駅と地下鉄淡路町駅の間に位置し、新潟の食材を中心に使った料理を提供してくれるイタリアンバルQuwanka 店名の「Quwanka=食わんか」は「食べてみないか?」という、日本語からきており、オーナーシェフの松井氏は「イタリア語のような響きがあって楽しいでしょ(^^)」とにこやかに語る。 肩肘張らないタモリ倶楽部のようなネーミングセンスに松井氏の気さくな人柄が垣間見える。 松井氏は新潟県出身で19歳で上京、横浜の四川料理店にて修行の後、系列にあたるイタリア料理店にて13

          #16 『新潟イタリアンバルQuwanka』

          #15 『avocafe(アボカフェ)』

          「女性が気軽にランチを楽しめる空間」をコンセプトにしたお店avocafe。ライムグリーンを基調とした店内に照明からテーブル・イスや小物まで全てが可愛らしく、ちょっとオシャレな女の子の家にでもお邪魔したような感覚を覚える。まさにエモい空間(笑) OPENにあたり、アボカドをメインとした飲食店の開業は周囲から反対の声も多かったが、アタリハズレの選別が難しい食材だからこそ、 「プロが選ぶ食べ頃のクリーミーな美味しいアボカドを食べて頂きたい」という強い思いから2007年にOPEN。

          #15 『avocafe(アボカフェ)』

          #14 『洋食膳 海カレー TAKEUCHI』

          竹内さんはフレンチとイタリアンの経験を持つオーナーシェフ。 大のカレー好きが高じて2013年、カレーの激戦区である神保町に 『洋食膳 海カレー TAKEUCHI』をOPEN。カレーの味が抜群に美味しいだけでなく、SNS映えする盛り付けでも有名で女性を中心に沢山の支持を集めている。 店内で飲食されたことがある方はご存知かと思うがTAKEUCHIといえば 鉄道関係のインテリアとサザンオールスターズのBGM。 少年時代に夢中になっていた鉄道熱が大人になって再燃。店のいたるところに

          #14 『洋食膳 海カレー TAKEUCHI』

          #13 『HEALTH UP PROTEIN STAND』

          「健康であるからこそ楽しい毎日がある」 HEALTH UP PROTEIN STAND(ヘルスタ)は”健康美”をスローガンに身体に必要な”純粋なタンパク質”を採れるプロテインスタンドとして2021年3月神保町にOPEN。全ての人たちの心身の健康美を応援している。 ヘルスタが提供するプロテインは牛乳由来のホエイプロテイン。 ホエイプロテインは筋肉成分の多くを占めるアミノ酸が含まれており、筋肉修復効果も期待されていることや、体内への吸収速度がスムーズで胃腸にもたれにくいことなど

          #13 『HEALTH UP PROTEIN STAND』

          #12 『キッチンカロリー』

          腹ペコ学生の強い味方『キッチンカロリー』 創業は1953年、学生が多いこの街で「学生にお腹いっぱい美味しいものを食べさせてあげたい」という思いからこの地に創業。 店名は創業者の想いを込めて「カロリー」と命名。 明治大学と隣接していることからも古くから明大生に愛されており、卒業生を紹介する「校友山脈」の中でも卒業生の語りで懐かしい思い出と共にキッチンカロリーの名が語られている。 ※明治大学博物館にて「神田学生街140年の今↔昔」内に展示中。 《2022年2/3~4/10》 社

          #12 『キッチンカロリー』

          #11 『凱婷縁(カイテイエン)』

          2020年OPENの凱婷縁。店の看板メニューでもありアイコンにもなっているおしどり麺は、オーナーの祖父母が若かりし頃、一皿の食事を分け合って食べていたことから、仲睦まじかった祖父母にあやかり良縁や円満の願い込め、丼を中央で分けるという器の作りとなっている。店名の凱婷縁は祖父:凱、祖母:婷、良縁:縁から命名されている。厨房を預かる山本氏は建築関係の会社のサラリーマンを経て愛知県にある某有名自動車会社へ転職、自動車会社時代は年間600食近く食べるほどのラーメン狂。その後、強い想い

          #11 『凱婷縁(カイテイエン)』

          #10 『スマトラカレー共栄堂』

          「#5 ビヤホール ランチョン」でも記載した神保町に存在するいくつかの”顔的”な飲食店。今回ご紹介するスマトラカレー共栄堂もその一つだ。 共栄堂の創業は大正13年、広く東南アジアに知見を広め「南洋年鑑」を著わす等、南方風俗に精通した伊藤友治郎氏よりスマトラ島のカレーの作り方を教わることに始まる。その後、試行錯誤を重ね日本人の口に合う様にアレンジ。以来、創業よりスマトラカレーとして皆に親しまれてきている。現社長である宮川 𣳾久氏は三代目で共栄堂を引き継ぐ前からの生粋の洋食料理人

          #10 『スマトラカレー共栄堂』

          #9 『ATSUMI食堂』

          2018年8月にOPENした「ATSUMI食堂」は兄と弟の二人で切り盛りする店だ。 店名の「ATSUMI」は、現在は閉店しているが曽祖父から祖父、そして父へと受け継がれた浅草で70年の歴史を誇った「大衆食堂あつみ」の屋号を引き継いでいる。兄弟が営むATSUMI食堂は料理のジャンルに囚われず、美味しいものを提供したいと言う想いから屋号に”食堂”を用いているが、アンテナの高い兄弟が営む店は食堂というよりは、さながら”気軽に入れるお一人様向けレストラン”。 提供される料理のクオリテ

          #9 『ATSUMI食堂』

          #8 『ビストロべっぴん舎 お茶の水』

          オーナーの志賀氏は某有名飲食情報誌を作っていた元サラリーマン。 その関係から縁もあり老舗カレー店の復活プロジェクトに携わる。 その後、会社を退社しフレンチビストロを提供するワインバーを経営。 新たに2016年8月「カリー&ビストロ べっぴん舎」を神保町にOPENする。 現在、神保町・お茶の水(本店)・柏と3店舗を展開している。 ここまでサラっと一文にまとめはしたが、私が聞いた「志賀物語」はもっと濃厚ストーリー(笑) それはまた改めての掲載をお待ちいただくか、直接志賀氏に聞い

          #8 『ビストロべっぴん舎 お茶の水』

          #7 『讃岐うどん 直白(ひたしろ)』

          店主の佐藤氏は藪そば系の蕎麦店でそば職人として勤めた後、うどんの世界へ転向。修行として入店したうどん店にて人生のターニングポイントとなる「師」に出会い”手打ち讃岐うどん”のイロハを徹底的に叩き込まる。2014年、師の店であった現在の直白を受け継ぐ。店名の由来は「ひたむきに真っ直ぐ白く」という意味から。 昔気質で職人気質な佐藤氏。ビシッと角が立ったうどんは佐藤氏の性格そのもの。厨房を一人で切り盛りしているため中々会話ができる機会も少ないですが、真っ直ぐで男らしく優しい方です(

          #7 『讃岐うどん 直白(ひたしろ)』

          #6 『インドカレー カーマ』

          店主である大野弘 氏がバックパッカーをしながら旅をしていた頃、滞在中のカナダで知人のバングラディシュ人から南インド風カレーをご馳走になり、サラサラでスパイシーで奥深い味わいのインド風カレーに感銘を受け、1995年にカレーの街として既に有名であった神保町に「インドカレーカーマ」をOPENする。当時、カレーの街神保町でもインド風カレーは珍しく苦労の連続であったが、地道に夫婦二人三脚で乗り越えていきながら徐々にファンを獲得。今や神保町には欠かせない根強い人気を誇るカレー店となる。

          #6 『インドカレー カーマ』

          #5 『ビヤホール ランチョン』

          神保町にはいくつかの”顔的”な飲食店が存在する。 その一つが老舗洋食店「ビヤホール ランチョン」。 店のルーツは古く、明治42年(1909年)駿河台下の一角に西洋料理店として開店。当初は決まった店名もなく「生ビールが飲める洋食店」として地元や訪れる人々に愛されていた。その後、常連で懇意にしていた東京音楽学校(現・東京藝術大学音楽部)の生徒から「名前がないのは不便だから」と「ランチョン」と親しみを込め名付けられる。 四代目であるオーナーの鈴木氏はこの街で生まれ育った神保町

          #5 『ビヤホール ランチョン』