見出し画像

ルイーズ・ブルジョア 糸とクモの彫刻家(子供と絵本について)

まだ、外出制限が出るなどとは思わなかった、昨年のクリスマスあたり。
玄関に飾るリースを買った帰りに、彫刻家ルイーズ・ブルジョアの生涯を描いた絵本をみつけました。
ボローニャ・ラガッツィ賞をとった綺麗な本です。

代表作・大きなクモが、なぜ「ママン」というのかがわかります。
「巨大クモ・ママン」は、六本木ヒルズにいます。

ルイーズ・ブルジョアが、このお話よりずっと厳しい子ども時代を過ごしたことは何かで読んで知っていましたが、美しい絵本では、あえてタペストリーの織りや染めを教えてくれた、大好きなおかあさんの姿を中心に描かれています。

絵本の中の「クモ」という題名の作品は、鉄(スチール)とタペストリーで作られていて魅力的です。

何かを作る土台が子ども時代にあるとしたら、実際に体験できないとしても、このような絵本を通して興味を持っことができたらいいな、と思います。

子育てや、小さい子に関わる仕事をしてきて、絵本から得られるものの大切さを改めて感じます。
たくさん読み聞かせをしてくれた母に、今更ながら感謝です。


机上の勉強などしなくても、
絵本には全てが詰まっているのになあ!


と思います。
親御さんに説明しないと理解されないことがあるのを歯がゆく感じることがありました。というよりも、おかあさんだって忙しくて、そんな時間がないかもしれないのでした・・・。
ルイーズの「ママン」も大忙しでした。
仕事の中から、娘に伝えていたのです。

読み聞かせ屋さんを開きたい。そして、一緒に絵も描けたら最高です!


絵本には選びに選ばれた言葉が使われていて、句読点の位置まで練られているし、
言葉と絵が結びついていれば、表現方法が自然と分かります。

想像する力、創造する力。文章の組み立てや色彩感覚。
完成図に向かうプロセスを考える訓練。

コロナで自宅学習を余儀なくされた子どもたちに、たくさん本を読む機会があれば良いと思っていましたが、図書館も予約なしでは借りられない状態でした。

叶うなら絵本を通して得られる温かさを感じてほしい。
誰かの膝で聞く、という温かい思い出もあるといいな。



そんな時、とても素敵な記事を読ませていただきました。
池田美沙子さんの「うみべのとしょかん」に関する記事です。
勝手に使わせていただいて、すみません。
本当に素敵です!

実は、父の仕事の関係でたくさんの絵本や児童書があった我が家にも、友達親子が本を借りにきてくれていたのを思い出したのです。
でも、こんなにきちんとカードなど作れず、母がノートに書き込んでいただけでした。

「うみべのとしょかん」の館長さんは、すごいです!



この記事が参加している募集

スキしてみて

読書感想文

書くこと、描くことを続けていきたいと思います。