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美しい日本語選び

ことば選び辞典『美しい日本語選び辞典』というものを購入してみた。
日本語は、美しい言葉であるように思いながら、しっかり味わうことなくきてしまった。

「格調高い表現ができず思案に余るあなたに!」
文学的な言い回しが見つかるスマートな決まり文句辞典。

中を見ると、知らない言葉が随分あると思う。
時代劇の中に出てくるような表現も。
しかし、これを上手に使いこなせたら優雅だなあ、と思う。

言葉は意識しないと身につかないものだな、と思った。
小さい頃、家族が使っていたように慣れていくけれど、その他、本で読むテレビで観る、曲で聴くなどの言い回しに加えて、敢えて知ろうとすることで言葉が磨かれることを、改めて思った。

そして、言葉というのは生きていて、その人そのものだと思うことがある。
言葉、話し方、話す内容・・・これらが全て、その人そのもの。

『言霊』というけれど、本当に言葉には宿るものがあって、使い方次第で自分を高めてもくれるものだと思っている。

その反対に、自らを大切にしない表現を自分にかけてしまった時には、暗示にかけてしまうような怖さも持っている。

優雅で気品のある物言いで、生きている人になりたい。


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今日は、『ルピナスさん』でいただきました。
ゼロの紙さんの記事のルピナスのお話から、絵本を思い出して書きました。
ゼロの紙さん、ありがとうございました!


絵本に出てくる『ルピナスさん』の「花の種」のように、世界を美しくするもののひとつが、言葉であるように思える。

花のように、美しい言葉。

美しい言葉を使っていて、粗野な行いをする人はいないと思う。
品格のある言葉を使って、人を貶める人はいないと思う。

そんなことを思いながら、ニュースで暴動の起きている国を見て憂いている。
心のこもった言葉を使えることと、その人の地位や財力とはまた別のものである。
お国言葉のやわらかさ、温かさはすてきだ。
下町言葉の威勢の良さや人情味は心地いい。

そして、どんなところに生まれても、言葉によって洗練を得ることもできる。
オードリー・ヘップバーンの『マイ フェア レディ』という映画にもあったように。

美しく、温かい響きの多いアジアの国の言葉。
荒れている場所には荒れている言葉があるように思えて悲しい。
世界は美しく平和なものであってほしいと願う。

そして、本当は叶えられるはずのことであると思う。
「美しい言葉の種」を子供たちに残すためにも、絵本の大切さを思った。



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