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マリエとは
ドレス展の図録を捲って見る。
カール・ラガーフェルドが語っているのを読んで、クスッとしてしまった。
マリエ(ウェディングドレス)とは・・・。
ヨーロッパのマリエは何を意味するのでしょうか。
それは、人生最良の日のドレスを指しています。そのマリエを着る最良の日が、一生に何度も繰り返すことがあるのは、現実を見てわかってはいても、その日が本当に人生最良だと信じるのはよいことです。しかし、その日こそ唯一無二の最良の日だとその度に思うことが大切です。そのためには、ドレスも比類なく、最も美しく、うっとりさせるものでなければなりません。私は、個人的には、マリエのデザインをするのは少々気が引けます。なぜかというと、私の記憶に残るあまりにも美しい花嫁たちは、その後離婚してしまい、再びまたとないドレスを当然のように要求してくるからです。
心が女性であると、ついついこの美しいものに魅せられてしまう人も多いだろう。
できるなら、今度はもっと美しいドレスを!なんて、思うのだ。
1996年は大きなメゾンのものだったが、1997年のものは、アニエスb.やポール・カ、ソニア・リキエルなどが加わっていて、珍しいものが見られる。
アニエスb .のシンプルなドレスも素敵だ。
ポール・カの妖精のようなドレスも魅力的である。
スカートの透け感が美しいと思った。
パニエやビュスチエ、コルセットの縫い付けで、スタイルよく見せる工夫をする。
『ドレスの錬金術』というアトリエの仕事も載っていて、面白い。
美しいマリエには神秘的な面があるものです。平凡な現実はしばらく消し去っておかなければなりません。
カール・ラガーフェルドの言葉はつづく。
花嫁は神秘的に。
そして、平凡な現実が続いていく。
そういうものなのかも知れない。
書くこと、描くことを続けていきたいと思います。