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通霊の石 Stone of Spiritual Understanding

東京都美術館の『イサム・ノグチ 発見の旅』へ行った。
コロナ禍で、美術館に行くことも躊躇する時期が長かったが、どうしても見ておきたかった。

私が一番印象深かったのが、『通霊の石』。

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撮影可能な美術展であり、好きな角度で撮ってみた。

Stone of Spiritual Understanding

という題名も好きだ。
ちょうど、イサム・ノグチの画像が流れていた。
彫刻を、もっと深く感じることについて話していた。

あのフリーダ・カーロと恋人関係にあったという、イサム・ノグチ。
それを知ったときは驚いた。

そして、私は、この通霊の石という作品と、以前見た石内都さんの「Frida is」展を重ね合わせていた。

フリーダの持ち物の鮮やかな色彩は今も心にある。

そして、禅の世界のような色彩のイサム・ノグチの石の彫刻と、和紙の風合いから溢れる柔らかい光。
流れているビデオの中に、彫刻に降り注ぐ雨が映っていた。
背景の山の緑も濡れていて、作品の黒々とした石は生きているように見えた。

『通霊の石』を見て、何かが繋がったような気がした。

Stone of Spiritual Understanding


フリーダ・カーロはバスで不慮の事故に遭い、鋼鉄の手すりが腹部に突き刺さったのだという話を、以前、美術書で読んだことがあった。
アルミニウムの角柱が貫通した石と、関係があるのか、ないのかはわからない。
二人の作品は、全く違う個性でありながら、深いところにある魂を感じさせるような気がする。


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書くこと、描くことを続けていきたいと思います。