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気付いたら、11月だった。

少しずつ寒くなって冬がそこまできてて
気付いたらハナミズキやケヤキがいつの間にか色づいててみんな足早になるこの奇跡が焦燥感に襲われて苦手だ。年明けの誕生日があまり楽しみじゃなかったのは死に近づくのを何故祝うのか!という奇妙な子供だったのもあるけど3日違いの父の誕生日に私はいつだって父を喜ばす事が出来なかったので呪縛なのである。さらには12月の母の誕生日翌日に亡くなるという(さらには過去稀な夏日を記録)盛大すぎるサプライズをしでかした父。その父がまさに枯葉が落ちてくように終末期を送ったのがこの奇跡。どうして楽しかった日々よりも最期の時期が染み付くのだろうかと思ったけど単純にずっと一緒にいたからだ。病室で費やせる時間は全て過ごした。荼毘にふすまではずっと一緒に過ごした。最後の独り占め。全部全部終わったら記録するんだ文章にするんだと思った緩和ケアから収骨までの一連はまさかのすっぽりと葬儀の記憶が抜けてたり、、、
四十九日前に買ったMacには1行も書けてない。
父が亡くなってからすっかり文章が綴れなくなってしまった。あれから私だけが歳をとりまだ取り残されてこの季節を彷徨ってしまう。希死念慮からではないこの置いてけぼり感はいつになったら薄れるのだろうか。これだから、初冬は嫌いなんだ。

芽吹きの春が命を感じるから好きなの。

さてトムヨーク来日でSNS盛り上がってますが
ギャルソン、ヨージ、マルタンが似合う彼はやっぱり陶芸家っぽいな。そしてビョークは画家だなやっっぱ!とか思ってたのは陶芸家の友人が言ったからか、、、と彼の事を思い出した。色々思い出した。

画家は変態なのよ。1番変態。
筆を置くタイミングって変態じゃないと出来ないから。ほら、陶芸はさ窯任せみたいなとこあるから。

繊細で感受性も感性もとびきりで
私の事をひめ♡って呼んで
2人で温泉連泊したり
Radioheadが好きで音楽の話が出来て
常宿ホテルから見えるラウンドワンのEVが好きで
私にマグカップ作ってくれて

私が死んだら値段あがるかもーー

って笑って言ってたのに
あっけなく最期を迎えた。
いつものバーのカウンターにお花が添えてあって
いつもの酔いどれ天使達が泣いた。
美しいものが好きだった人。

どこに引っ越してもずっと持ってる。
一軍の棚に必ず。
飾ってちゃだめ、ちゃんと使うのよー
って作者が言ってたから。

いつ聴いても美しいこの曲とともに
久々にこのマグで

先生の笑い声が聴こえる


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