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バリュー

人の成長がすべて

今日は、朝から、私達が今まで、大切にしてきたバリュー(価値観)について、少し書きたいと思います!

私には創業時と変わらないおもいが、1つだけあります。
「事業は人がすべてだということ」

本社で初めて、参加した、期首会議で私が話したことです。  

20代で初めて、自分のお金でスタッフを雇用したすぐ後から、これだけは、ずっと同じで、その他の自分の考えはすべて、甘く、たくさんの失敗を経験し、今では、まるで、変わってしまったことがほとんどです。

経営者として、若く、今以上に未熟すぎた私には、チームで働くことの意味がわからず、スタッフに対しても、自分が嫌われることを恐れ、仕事に必要なことでも、厳しいことは遠慮して言えない、そんな時期がありました。当然、事業もうまくいかず、最初の何年かは、頭を抱え、スタッフ達の給与を遅れることなく、支払うことで精一杯でした。  

そんな時、尊敬する先輩経営者から、あなたの今の考えは本当に会社のため、チームのためですか?自分のためだけでは経営者としては務まらないよ。と言われてしまう始末でした。
この時、正直、私はこの言葉の意味あいがよく、わかっていませんでした。
それでも、何としてでも、商売を成功させたかったので、自分が変わり、スタッフ達と一緒に成長していくしかない、と強く思ったことを今でもよく、覚えています。


自分も成長したい

それからは、仕事が終わってから、経営を学んだり、人にものを伝えることが苦手な私は、移動時間に経営本を読み続け、とにかく、働きながら、さまざまなことを学びました。

法律のこと、税金のこと。労務のこと。人事考課や会計、キャッシュフローについて。会社の経営に最低限、必要なことは何でも。

そして、自分やスタッフ達ともできる限り、向き合うこと、とにかく、自分が休まずに働き続け、自分がもっと強くなり、変わることを選びます。

トリミングサロンを開業してからも、失敗の連続でした。


犬が好きなだけで、はじめたこの仕事に最初は何度も、行き詰まり、
トリミングのことやお客様達のライフスタイルについて、知識を学び、インプットすることばかりでした。            

どんなお店をつくりたいか、考えもせず、行き当たりばったりの経営だったと今でも、心から、反省しています。


こんなに未熟な人間ですが、失敗をしても、ピンチを何度も乗り越え、
お客様達から、頼っていただいたとき、小さなことでもお役に立てたとき、

チームがうまくいったときや、スタッフ達の成長を見たとき、
この仕事を始めたことに、今までに感じたことのない、やりがいのようなものを感じました。


お客様との信頼

話が少しそれましたが、私がトリミングサロンの運営で人がすべてだと思うのには、理由があります。

私達の仕事は人間の美容とも少し、形態が違い、ワンちゃん達をお預かりして、トリミングし、おかえしする為、飼い主様はトリミング中の様子を見ていらっしゃらないことがほとんどです。

その為、信頼関係をつくることは容易ではありません。だからこそ、トリミングサロンの運営において、顧客との信頼が最も、重要だと考えています。動物達とそのご家族、どちらも私達にとって大切なお客様なのです。

ですから、二面性があったり、裏表が激しかったり、人として弱く、信頼関係を結べない人をうちのスタッフとし、大切なお客様達を預けることは、どうしても、したくありません。

言葉を話せない動物達とかかわる仕事を長く、続けてみて、とても、倫理観や人間性が問われる、責任ある仕事だと思ったからこそです。


チームの成長

ちなみに、私達のこれまでのストーリーを話すと、長い小説が書ける程のとても、濃い壮絶な内容になるかもしれません!笑

それはまた、ゆっくり、記したいと思いますが、今も、信頼できる、創業期のメンバーが何名も残ってくれていることには、心から感謝しています。
私のつたない表現では、とても、言いあらわせませんが、
つねに自立と自律をし、色んなことを一緒に乗り越えてきてくれたメンバーは私にとって、何よりの誇りかもしれません。


ふだん、私はスタッフ達をしょっちゅう、ほめたり、感謝をかたちにあらわしたりする、できの良いリーダーじゃありませんが、

彼女たちは、仕事に対していつも、誠実で、高い向上心があり、自分のモチベーションを自分で何とか維持し、主体性をもってお店やお客様達のために変わらず、頑張ってくれています。

どう見ても、年々、成長がとまりません。

私の期待をいい意味で、いつも、超え、確実に成長を続けています。

この人を採用して、心から、良かったな、と思える、尊敬できるスタッフ達とたくさん、出会えたことは、運が良かったとしかいいようがありませんが、

私は、人生は誰と出会い、何をするかできまると、いつも考えています。


一緒に働きたいひと

人の協力がなければ、事業は成り立ちません。
ですから、私は仕事する中で、どんなことをするかより、どんな人達と働いていきたいかを最も大切にしています。

採用ポリシーに定めてあるとおり、私達の経営理念を理解して下さり、大切にしていきたい価値観を共有できる方達と一緒にこの事業をもっと、発展させていきたいからです。

このバリューは、私自身も、自分がこういう人間として、いつか、成長していたいなと目指す、 強くて優しい人間像を思い浮かべながら、まとめた価値観です。

これからも、このバリューに基づき、経験や年齢など関係なく、個人の成長とチームの発展を意識し、店舗運営にたずさわっていきたいと考えています。

●【プラス思考な人】どんな時も、仕事中は明るく、周りにも、ポジティブな影響を与えられる人になりたい    

●【誠実な人】動物達や人、お客様や会社、誰に対しても、裏表がなく、感謝の気持ち、関心や思いやりを持ち、誠実な対応ができる人になりたい

●【向上心のある人】自分とチームの成長、どちらも大切にし、何ごとにおいても、一緒に成長していくことをあきらめず、高い向上心を持ちたい

●【謙虚さのある人】  素直で、心からの謙虚さを忘れず、人の助言に耳をかたむけられる人になりたい 

●【当事者意識のある人】何事も人ごとで終わる評論家じゃなく、自分ごととして考え、自分には何ができるか、どうしたらもっと良くなるか、考えられるようになりたい

●【自分の機嫌をとれる人】心身共に自己管理し、自分の感情やモチベーションは、自分でコントロールできる人になりたい 

●【解決できる人】問題が起きたとき、どうしたら、解決できるか、考え、主体的、建設的に行動し、解決できる人になりたい

●【柔軟な人】変わることをポジティブにとらえ、新しい変化を柔軟にとり入れ、変わっていくことを楽しめるようになりたい

この8つの価値観を共有し、一緒に努力できる人と働きたいのです。どれもチームワークを築き上げるには、必要とされる、最低限の要素かもしれませんが、私達チームにはまだまだ、不足しています。

人と人がひとつの場所で、同じ目的を持って、働くには、なかなか、お互いに努力が必要かもしれませんが、少しずつでも、仕事を通して人としても、成長し、変化していかないことには、これからの厳しい時代、生き残ることはできません。


変化の時代に

人と人との問題が起きたとき、いつも考えるんですが、
会社は皆さんに対して、働いていただいている、
スタッフは会社に対して、働かせていただいている、                                                                    

スタッフ同士であれば、お互いに力をかりあい、助けていただいている、

そういう謙虚さや想像力がみんなにあれば、あまり、大きな問題もおきず、問題が起きても、比較的、スムーズに解決するように思います。

情けないことですが、うちはいつも、トラブルをおこす人、離職する人も、同じ傾向なのです。

変われない。私は悪くない。あの人とはやっていきたくない、あわない。こんなに頑張ったのに。先輩が。会社が。後輩が、、、と、いつも、こんな調子です。

要するに、いつも、誰かのせい【他責思考】で、自己評価が高すぎる人。自信が持てなくて、私、悩んでます、周りに迷惑をかけてばかりなので、やめます、というようなケースはほとんどありません。

話をきくと、自分は悪くない。周りがおかしいんだ。そういう、ネガティブで利己的な感情でいっぱいになっていて、話し合うこと【対話】が、なかなか、できないのです。

ある意味、自信のなさの裏返しなのかもしれませんが、私達は心理学の専門家ではないので、ここはなかなか、難しいものがあります。

そして、これは、私がこの仕事を始めて、最もがっかりしてしまったことのひとつです。もちろん、すべてのトリマーさんがそうだとは思いません。

マインドやコミュニケーション能力高く、常に自分ができることは何かを考え、努力を積み重ねてきた方をたくさん、知っているので。

謙虚さのあるトリマーさんに出会うとホッとしますが、経験者で、うちの面接に来られる方の90%は、前職のオーナーや先輩達に対する愚痴やうらみつらみばかりです。

私はそんな人からは、向上心や謙虚さなど、感じないことが、ほとんどです。

それで、私の本音としては、


「そのとき、あなた自身は何か行動しましたか?何か提案したり、どれくらい努力されましたか?」

と聞きたくなります。

たまに、話のながれで聞いてみると、たいてい、

「ワタシは入ったばっかりの新人だったんで。」

とか、

「オーナーと話してもわかってくれないので。」

とか、

「店長のトリミングに対する考えが違うんで。」とか、

「お客様がデザインカットを希望するヒトなんていないんで。」

とか。。

言い訳だらけで、話がすぐに終わってしまいます。


こういった思考の方には、自分が何とかしてやろう!という、当事者意識などはなく、いつも、どこか、ひとごとで、批評批判ばかりで終わる、評論家タイプ。

そういう人にかぎって、いつか、独立したいんです!とか言うので、なかなか、返答に困ってしまいます、ワタシ。笑


いま、コロナ禍ではありますが、今年はこれまで以上にインターシップのお問い合わせをたくさん、いただき、本当にありがたいことです。

今年のインターシップでは、私達が大切にしていきたいバリューを直接、お渡しして、どんな人と一緒に働きたいかをより、伝えるようにしていることもちょっとした変化です。

謙虚さを持てず、変われない(成長できない)チームでおわるのか、技術やサービス、人としても変化し(成長し)発展できるチームになれるかは、

私達ひとりひとりがよく、考え、行動することにかかっています。

この夏、私自身も、いつも以上に、いろんな地方で働き、問題がおきても、新しい発見もあり、充実した時間を過ごせています。

また、スタッフ全員が、心身共に強くなり、少しずつでも、ステップアップし、お客様達に、もっともっと、必要とされるチームへと成長できれば、サイコーです!

9月も、暑い日が続きますが、厳しく楽しく働いて、みんなにとって、明るい発展がありますように。


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