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私と音楽

私が小学生の頃、音楽室は宝の宝庫みたいだった。
休み時間には自由に入れたし、たくさんの楽器に直接触れて演奏することもできた。(今はどうだろう?)

ティンパニ、マリンバ、ベルリラ、ハンドベル、木琴、鉄琴、マラカス、タンバリン、そしてグランドピアノ。

同級生達と一緒に、毎日のように音楽室に通った。

近所にあった祖父母の家には、古い古いドイツ製の舶来のピアノがあり、その鍵盤は象牙で出来ていた。
私の手は小さすぎ、関節の形にも癖があったので、ピアノには向かなかったが、両親ともに音楽好きだったし、2人とも、とてもとても歌がうまかった。(父はほとんど毎日、ほろ酔いで歌っていた)。
母の母(私の祖父)も民謡の名手だった。
週末や長い休みに、祖父母の家に泊まりに行くと、風呂場から祖父のハリのある歌声がよく聞こえた。

母はシャンソンとカンツォーネ、そしてクラシック。
父はオールディーズやビートルズ。(私は小さい頃にその2つを聴きすぎて、両方とも嫌いになった。オールディーズはそれほどでもないが、ビートルズは今でも苦手である)。

私がちょっとした語学マニアなのも、もしかしたら、両親の聞かせてくれた古い外国の歌がルーツなのかもしれない。

世代を超えて、豊かな音楽文化に触れられた事は、今の私の人生の大きな財産になっている。

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