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ひよこのるる
2019年8月31日 19:20
2018年11月以来発表してきたぼくの訳詩約70編の、作者別の目録です。もし気に入った作品を見つけたら、同じ作者や時代の他の作品も読んでみていただけたらとてもうれしいです。 *作曲家・ミュージシャン別の索引も用意しております。 *以下、作者の生年順に並べています。Marcus Valerius Martialis/マルクス・ウァレリウス・マルティアリス(ローマ)c.40-c.
2020年3月17日 23:16
Heinrich Heine (1797-1856), Im wunderschönen Monat Mai (1823)うるわしく美しい五月つぼみがいっせいに開くころぼくの心のなかでは恋が花開いた。うるわしく美しい五月鳥たちが一斉に歌うころぼくはあの子に打ち明けたあこがれと焦がれる思いを。(喜多尾道冬の訳を参考にした。)Im wunderschönen Monat M
2020年2月12日 20:07
Heinrich Heine (1797-1856), Aus meinen Thränen sprießen (1823)ぼくが涙をこぼすと花々が芽生えて咲き乱れる、ぼくがため息をもらすとサヨナキドリの合唱に変わる、そして可愛いきみがぼくを愛するなら、咲いた花を全部きみにあげよう、そしてきみの部屋の窓辺でサヨナキドリの歌声を響かせよう。(喜多尾道冬、志田麓の訳を参考にした
2020年1月24日 08:26
Heinrich Heine, Ein Jüngling liebt ein Mädchen (1822)ある若者が娘に恋をして、娘は別の男を好きになり、その男はまた別の女に恋をして二人は夫婦になりました。娘は腹を立てるあまり道端でたまたま出くわした行きずりの男と結婚したので、若者は参ってしまいましたとさ。これは昔むかしの物語、けれど今なお古びない。そしていざ我が身にふ
2020年1月2日 20:43
Friedrich Rückert, Liebesfrühling (1821) IIIきみはぼくの魂、きみはぼくの心、きみはぼくの歓び、きみはぼくの痛み、きみはぼくが生きるぼくの世界、きみはぼくが昇るぼくの空、ああ きみはぼくが葬り去ったぼくの悲しみが永遠に眠るぼくの墓!きみは安らぎ、きみは癒し、きみは天からぼくへの贈り物。きみの愛ゆえにぼくはぼくを大切に思える、きみの眼差
2019年8月12日 22:33
Joseph von Eichendorff, Zwielicht (1815)(西野茂雄・志田麓の訳を参考にした。)シューマンの『リーダークライス』Op. 39 の10曲目として有名です。最終行は、同じシューマンの『森の情景』の「予言の鳥」の自筆稿でもモットーとして引用されています。
2018年12月8日 23:11
ちょっと思い浮かべるだけでぞくぞくする音楽というのはそう多くはない。ぼくにとって、アイヒェンドルフの詩によるシューマンの歌曲「月夜」(Mondnacht) Op.39-5 はその一つだ。音楽と文学が蜜月のような関係にあったドイツ・ロマン主義においても、アイヒェンドルフほど作曲家に愛された詩人は他にいないという。音楽のおかげでこんなにも愛され続けていると言ってもおそらく失礼にはならないだろう。