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#403 うつ病で判断能力・集中力が欠如→疲労解消によって回復

どうも,こんにちは。

古田博大(ふるたひろまさ)です。

このブログを初めてご覧になる方は,はじめまして。

いつもご覧くださっている皆様,いつもアクセスありがとうございます。

僕は,1990年生まれで現在30歳。2017年1月から弁護士として働き始めましたが,ちょうど2年半が経過した2019年7月10日にうつ病を発症し,それから今日までずっと休職しています。

うつ病発症からしばらくは,眠ったり食べたりすることもままならず,生きることそのものが苦しい時期が続きましたが,長い時間をかけて少しずつ回復することができました。今は,週2日の休みをはさんで毎日出勤練習(慣らし勤務)を繰り返しながら,復職への準備を進めています。

去年(2020年)の12月1日から,少しずつ業務にも携わるようになりました。具体的には,理論的な調査や簡単な法律相談を担当するようになりました。今のところ,仕事を理由に大きく調子を崩してはいません。

うつ病をきっかけに「自分も何か行動したい!」と思い,2019年12月から,この毎日ブログを始めました。とはいえ,このブログでは,うつ病に関することだけでなく,日々考えたことを自由気ままに書いています。

書きたいことがたくさんあって,文章が長くなってしまうことも多いですが,ブログの負担が大きくなりすぎてうつ病に悪い影響を与えないよう,書き始めてから1時間程度でアップロードすることにしています(#ほぼ毎日時間オーバーしていることはナイショです

「書きたいがたくさんある」と「1時間でアップする」は両立が難しく,そのため,文章がつながっていなかったり,文章自体がわかりにくかったりと,弊害も多々あるんですが,どうしても「毎日ブログ」を続けたいので,毎日綱渡り状態ですが,アクセスしてくださる皆様のおかげで,今日までなんとか続けることができています(;^_^A

(ちなみに,「、」ではなく「,」を使っているのは,判決など裁判所の公式文書は全て「,」が使われていて,僕も仕事上それに合わせていて,ブログを書く際にいちいち「,」と「、」を入れ替えるのがめんどくさいだけです。詳しくはこちら

僕のうつ病の経過については↓でまとめています。

それでは,今日も書いてきます!

僕は,一昨年(2019年)の7月にうつ病を発症し,うつ病との付き合いも約1年半続いています。

幸運にも,だいぶ回復してきて,職場に出勤し,少しずつ仕事ができるようになってきました。

うつ病を発症した当初の2019年7月頃は,全く仕事ができる状態ではありませんでした。

僕は,↑のリンク先でまとめているとおり,うつ病発症100日前にさかのぼって,自分の状態を記録し続けてきました。

その記録は,現在も続いています。

毎日のブログで末尾に書いている【今日のうつ病】コーナーこそ,発症100日前から続いている,僕のうつ病経過の記録です。

この記録を,逐一見ていければ,僕のうつ病の経過がとても詳しくわかるのですが,まあ,それだけの膨大な時間を僕に費やしてくださる方は,そう多くはないと思います(笑)。

だから,ここでも少しまとめておくと,僕がうつ病を発症する直前期は,判断能力・集中力が欠如していました。

「低下していた」のではなく,「欠如していた」のです。

言うまでもありませんが,「判断能力」と「集中力」は,違います。

判断能力は,物事の意味を理解し,考え,行動に移す能力のことです。

集中力は,目の前の作業に集中して取り組む能力のことです。

僕は,そのどちらも「欠如」していました。

「判断能力」について言えば,僕は,うつ病を発症した頃,自分がどうするべきなのか,決めることができていませんでした。

元気に仕事ができていれば,自分の現状を踏まえ,どの仕事から片付けていくべきなのか,判断することができます。

めちゃくちゃに忙しくても,あらゆる仕事の期限が1時間後に迫っているわけではないですから,期限が近い仕事,または,既に期限に遅れが出ている仕事から1つずつ処理していくしかありません。

でも,僕は,そういった冷静な判断ができなくなってしまっていました。

既に期限に遅れが出ている仕事がたくさんあって,それに加えて,まだ期限が来ていないけれども,期限が迫っている仕事もたくさんあって,それらの膨大な仕事を整理することができず,「やらなきゃいけない仕事がたくさんある!」ということしか頭に抱くことができませんでした。

そんなことしか考える余裕がなかったのです。

元気であれば,目の前の仕事を1つずつこなしていくしかない,と自分に言い聞かせて,期限に遅れながらも,少しずつ前に進んでいくことができたでしょうが,疲れがたまりすぎてエネルギー切れを起こした結果,そういった冷静な判断ができなくなってしまっていました。

「うつ病によって判断能力が欠如していた」ので,こんな惨憺たる状態になってしまいました。

「集中力の欠如」について言えば,僕は,目の前の1つの作業に集中して取り組むことができなくなっていまいした。

僕ら弁護士の仕事は,とにかく,目の前の仕事に集中することが大切です。

たった1つの,目の前の事件に集中しないと,書面は書けません。

他のことを考えながらキーボードを操作していても,説得力のある書面なんて書けるはずがないんです。

特に僕はそう実感しています。毎日ブログを書いていたらよくわかりますが,文章を書く作業は,目の前の文章に集中していないと全然ムリです。

他のことに気を取られていると,全く文章が進みません。

前後のつながりがおかしかったり,何を書いているのか,自分でもわからなかったり。

文章を書くという作業は,まず第1に「書き始める」ことが最も大事ですが,書き始めたら,他のことに一切とらわれず,目の前の文章作成に集中することが必要不可欠です。

にもかかわらず,僕は,うつ病を発症した頃,集中が「欠如」していました。

目の前のたった1つの事件,目の前のたった1つの文章に,全然集中できませんでした。

電話の着信音が気になったり,他の人の会話が気になったり,今すぐにやらなくていい仕事が気になって,それを済ませないと気が済まなかったり。

今すぐにやらなくていい仕事を気にしていたら,弁護士の仕事は絶対にダメです。

仕事なんて,無限にわいてくるからです(笑)。

仕事が無限にあるなかで,どれか1つの仕事に集中して取り組み,1つずつ丁寧に処理していくのが,弁護士の仕事です。

かつての僕は,そのことを理解していませんでした。そして,うつ病発症前後の時期は,この無理解に集中力の欠如が加わり,より一層,目の前の事件に集中することができなくなってしまいました。

こんな感じで,僕は,うつ病によって,判断能力と集中力のどちらも欠如する状態に至ってしまいました。

それからしばらくは,この状態が続いたと思います。

おそらく,3週間くらいで,判断能力や集中力は,だいぶ回復したと思います。

でも,そこからが長かった(笑)。

不眠の症状に悩まされてました。

ずっと。ずーっと。

寝つきが悪かったり,夜中に目が覚めてしまうと,不安で仕方なくなるんです。

眠れないことが怖くて仕方がないのです。

今なら,少しくらい眠れなくても,大きな不安に襲われることはありません。

寝つきが悪いときの対処法も覚えましたし(耳栓を装着して首にマッサージ機をあてる),寝つきが悪い日が,何日も連続で続くことはないと,経験上理解できるようになりました。

こういった冷静な思考を今は巡らせることができますが,うつ病発症からかなりの間,僕は冷静な思考ができませんでした。

眠れないと,不安で怖くて仕方がない。

この状態が,1年以上続いたと思います。

2019年7月にうつ病を発症して,翌年(2020年)の夏頃まで,この状態が続きました。

不安で怖い夜を過ごした翌日,僕は全く使い物になりません。

眠れていないので疲労回復ができておらず,判断能力・集中力は著しく低いです。

おそらく僕は,いまだに,うつ病発症前から蓄積した疲労を引きずっていますが,今ではほとんど実感することはありません。

でも,不安な夜を過ごしていた頃は,根深く蓄積した疲労を大きく引きずっていたので,眠れない朝を迎えた日は,その疲労がムクムクと表面に現れてくるんです。

この疲労が,僕の判断能力・集中力を奪うので,眠れない夜を過ごした翌日は,絶望的に使い物になりません。

今は,眠れない夜を過ごすこともなく,根深く蓄積していた疲労も解消されてきたので,「眠れない夜を過ごして翌日は使い物にならない」という事態はありません。

本当によかったです。

僕の場合,根深く蓄積してきた疲労を解消できつつあることが,回復への大きな一歩となりました。

疲労の蓄積がうつ病の原因であることに気づき,それにフォーカスをあてて,出勤練習よりも午後の昼寝を優先したところ,効果てきめんでした。

昼寝すると夜もぐっすり眠れるようになり,大きく疲労回復が進みました。

その結果,うつ病の回復が進み,今現在,少しずつ仕事ができるようになりました。

仕事を少しずつ始めて1か月以上が経過しましたが,今のところ,うつ病による影響はありません。

まだまだ業務量が少ないので,現状で判断することはできませんが,この状態をキープできれば,あまり心配する必要はないと思います。

引き続き無理せず,ゆっくりやっていきます。

【今日のうつ病】(うつ病経過まとめ:こちら

まだまだ僕のうつ病は治っていないので,毎日うつ病の経過を記録しています。

今日までに経過した期間↓

・うつ病発症(2019年7月10日~):548日(1年5か月と29日)

・実家療養後の1人暮らし(2019年9月27日~):469日(1年3か月と12日)

・午前中の散歩(2019年11月7日~):428日(1年2か月と1日)

・毎日ブログ(2019年12月3日~):402日(1年1か月と5日)

・出勤練習(2020年3月30日~):284日(9か月と9日)

今日で,出勤練習を始めて9か月と9日です。新型コロナウイルスの影響で,2020年4月13日~5月11日までの約1か月間,一時中断されていましたが,それを差し引いても,約8か月間出勤練習を積み重ねてきました。

そして,去年(2020年)の12月1日から少しずつ業務に携わるようになりました。

具体的には,理論上の問題を調査したり,簡単な法律相談を担当したりするようになりました。

裁判所への出頭はまだですが,これから少しずつやっていけたらいいなと思います。

さて,今日は出勤しました。午前9時~午後6時(定時)まで滞在予定です。

今日の「SleepCycle」を見ると(睡眠記録アプリ「SleepCycle」についてはこちら),午後11時36分~朝8時1分までの睡眠が記録されています。昨晩は少しだけ就寝が早かったですが,昨日に引き続き寝つきは悪かったです。しかし,いつものとおり,耳栓を装着して首にマッサージ機を当てたところ,すぐに寝つけました。

朝,アラームより少しだけ早く目が覚めたような気がしますが,朝までぐっすり眠れています。SleepCycle独自の睡眠品質も88%/100%と良好です。

(なお,僕のうつ病は,主な症状が不眠(①寝つきが悪い②中途覚醒③朝早く目が覚めてしまい二度寝もできない)で,この不眠症状の有無が,その日の調子の良し悪しや,回復の進み具合を左右します。そのため,毎日の睡眠時間や睡眠の質について,睡眠記録アプリ「SleepCycle」に記録されているデータをもとに逐一書き出すことにしています。)

ただ,睡眠時間の割にSleepCycleの点数が低く,なおかつ,朝に疲労感が残っていたので,めちゃくちゃ絶好調ではありません。

今日も早めの就寝を心がけ,ゆっくり休養したいと思います。

今日もブログ書けてよかった!

それではまた明日!・・・↓

昨日のブログ↓

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※うつ病への負担を考慮し、「書き始めてから1時間くらいでアップする」という制限時間を設けています。

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