#249 うつ病発症133日目・発症後394日目 ~不意のストレスで調子を崩す~

さて,今日もうつ病の経過を記録していきます。(第1回目はこちら。第2回目も大事なのでこちらからどうぞ)

【過去のこと・思い出したこと(発症133日目)】

このブログでこれまでの経緯を結構きれいにまとめられたと思っているので,ご覧くださるとうれしいです。

さて,昨日からの続きです。

・11月19日㈫:この日で,うつ病発症から133日目,実家療養を終えて一人暮らしを再スタートさせてからは54日目です(9月27日~)。一人暮らし再スタートから54日が経過し,ひとりでの暮らしにも少しずつ慣れてきています。11月7日から「午前中の散歩」を始めていて,これがうつ病の回復を大きく後押ししています。(こちら

それに加えて,この頃は午後9時にはパソコンもスマホも部屋の電気も消して午後11時には就寝する,という不眠改善作戦も実行しています(これが奏功したのかは結局わかりませんでしたが)。(こちら

と,調子が良くなってきていたのですが,昨日のブログでも書いたように,前日(11月18日)の晩,おじさん(父の弟)から電話があり,その内容も非常に不愉快だったので,大きく調子を崩してしまいました。調子が良くなってきてはいたのですが,まだまだ,不意のストレスで大きく調子を崩してしまう状態だったのです。

多分,不意のストレスで調子を崩してしまうのは,このブログを書いている今もそうだと思います。調子が安定している時期に,唐突に調子を崩してしまうと,本当に悔しくて悔しくて仕方ないのですが,いつそうなってしまうかわからない恐怖は常に抱えています。あとで書きますが,うつ病は,自分以外の誰かの喜びを心から祈ることができるようになったら,それは既に治っている状態らしいのですが,その状態がまだ全然ピンときていないので,僕の完全治癒はまだまだ先だと思います。だから,まだ回復途中の僕は,いつ唐突に調子を崩してしまうのかわからないのです。

自分以外の誰かのために頑張っていたことでうつ病になったと僕は思っていましたが,その頑張りが結局自分のためであったことに気づき,なおかつ,自分以外の誰かの幸せを祈れるようになるなんて,僕には遥か遠い未来のことにしか思えません。

とにかく今は,自分が何を楽しいと感じるかやっとわかってきたので(読書とブログ),それに夢中になりたいのです。僕がせっかくつかんだ楽しさ,僕がうつ病による苦しみを経てやっと見つけた喜びを,誰にも邪魔されたくないのです。

僕の楽しいを誰にも邪魔されたくない。僕の楽しいを奪う人とは関わりたくない。そんな気持ちでいっぱいです。

そんな状態の僕が,「誰かの喜びを考え祈る」なんて,想像もつきません。

だからまあ,もう少しゆっくり時間をかけて治療します。

僕はまだ,うつ病が治る段階に至っていないようなので。

さて,話を戻しますが,この日は,前の晩の電話で大きく調子を崩し,眠剤まで服用して眠りについた翌日です。おそらく,午前3時頃まで寝付けなかったでしょう。眠剤を服用して眠りについた後,朝9時頃には目が覚めています。調子が悪いので,起きてすぐ散歩に行くこともできず,10時26分になってやっと散歩に出かけることができています。11時8分には自宅に戻っています。この日は午後3時から整体に行っていて,朝の散歩を含め,外出はこの2回だけです。やっぱり,調子が悪い日は外出がかなり億劫になっていますが,それでも,午前中の散歩は継続しています。午前中の散歩が,睡眠に効くことを,身をもって体感しているからです。

午前中の散歩が効いたおかげか,この日の晩は,前日に比べたら寝つきが良かったはずです。

まあ,調子が悪い日の後に調子の良い日がやってくるのは,僕が何度となく経験してきたループなので,この日も,この「ループ」に従って,調子が上向いたようです。現に,この日の午後に昼寝して,少し回復しています。

→今日はここまで

【今日経験したこと・経験して考えたこと(発症394日目)】

・今日できた仕事・勉強

今日は出勤しました。午前9時~午後6時頃まで滞在できました。今日は『うつ病は重症でも2週間で治る、もし……: 「つらい生き方」をやめる心理学』と『偽善者たちへ』を読んでいました。

『うつ病は~』のほうは,もうめちゃくちゃに心に刺さる言葉ばかりでした。心に刺さりすぎて血反吐出ました(#出ていません)。うつ病者は,自分以外のために頑張って心が疲弊していると思いがちなんだけど,結局恐怖心や利己心から自分のために頑張っているとか,そういった言葉がぐさぐさ刺さって倒れそうになったのですが,そういった厳しい言葉のあとに,「自分以外の人の喜びを,心から考えられたら,それはもう既にうつ病が治っている」なんて優しい言葉も投げかけてくれていて,そのツンデレに惚れました。

自分は変われる,自分の未来は変えられる,と思うことが大事だけれども,自分ではどうしようもないこともある,という事実も認めてくれていて,僕の思想にピタリと一致していました。

自分ではどうしようもないこともあるけど,自分で変えられる部分もあって,そこが変われば,自分の外側に目が行くようになるし,そうなったらもう,既にうつ病は治っている。

温かい言葉を受け取ることができました。

今は,せっかく楽しいこと(読書やブログ)ができてので,もう少し存分に今の生活を楽しみたいと思います。仕事して給料をもらうのは,もう少し先でもいいかな(笑)。自分の時間の使い方は自分で決めるし,自分が本当に付き合いたい人間関係も自分で決めます!

めちゃくちゃにおもしろかった『うつ病は~』に対し,『偽善者たちへ』はあんまりおもしろくありませんでした。

著者の百田尚樹は,右翼系の論壇として有名ですが,少なくとも,この本に関しては,非常に感情的な論調が多く,あまり共感できませんでした。

例えば,「韓国併合」について,「韓国に頼まれて」なんて書いていますが,「頼んだ」のは,当時,世襲で李氏朝鮮を治めていた朝鮮のトップだけでしょう。民主的な選挙で選ばれた代表者が頼んだわけではありません。韓国併合を頼んだトップの決定に,国民は従っただけです。

そして,韓国併合については,「併合したおかげでよくなった」という理屈がよく聞かれますが,この理屈も,説得力には乏しいと思います。

日本の場合も,アメリカに占領されていたおかげで,経済発展に尽力することができ,高度経済成長を達成できたということができるのでしょうが,それでアメリカによる占領を正当化できるのでしょうか。

アメリカによる占領が実施されたのは,日本が戦争に負けたからであり,占領によって日本人のアイデンティティが大きく傷ついたことは否定できず,その傷つきを「結果的に経済成長したからいいでしょ」と片付けるのは,あまりにも乱暴です。

日本は,アメリカに占領されたせいで,ソ連との冷戦に巻き込まれ,せっかく戦力を放棄したのに,敗戦直後に,警察予備隊を結成させられ,日本のためでなく,アメリカのために戦うことを強いられました(朝鮮戦争)。

こんな活動を「経済成長のために仕方ないでしょ」と考えることもできるでしょうが(この考えがいわゆる「吉田ドクトリン」です。アメリカべったりで,経済成長を優先しようというやつです),とはいえ,鳩山一郎を筆頭に,当時の民主党員の反米意識を高めてしまうことも否定できないでしょう。(アメリカべったりの吉田茂率いる自由党と,日本独立を目指す鳩山一郎率いる民主党が,ソ連の脅威=社会党に対抗するために団結して結成されたのが「自由民主党」であり,自由民主党が結成されたのが1955年なので,「55年体制」と呼ばれるようになったのです)

もちろん,太平洋戦争に敗戦していなくても,米ソ冷戦という時代が来ていたのかもしれませんが,その場合は,自国の意思で参戦したわけで,アメリカの占領下で,自国の意思とは関係なく戦争に駆り出されたのとはわけが違います。

やっぱり,植民地化というのは,それによって経済発展などの利益を得たとしても,植民地となった国民のアイデンティティに悪い影響を及ぼすのです。

古代の歴史にさかのぼって見る限り,日本と朝鮮は,完全に別の国です。明らかに,別の国として,それぞれの国民がアイデンティティを築いてきました。であるとするなら,朝鮮が,日本という別の国に併合されたという事実は,朝鮮国民のアイデンティティに大きな影響を与えたのは間違いありません。

例えば,モンゴル帝国による元寇は失敗に終わりましたが,仮にそれが成功し,日本がモンゴル帝国の一部になったとしましょう。そのおかげで日本社会が大きな経済発展をとげたとしても,モンゴル帝国による征服が,日本国民にとってプラスと捉えられることはないでしょう。

日本と朝鮮・中国関係がよく問題となっていますが,やっぱり,そもそもの知識が足りないと思うのです。

どうして日中戦争が始まってしまったのか,その戦争はどういう経緯をたどったのか,日中戦争時点で朝鮮半島は日本の一部(植民地)だったわけですが,植民地化した経緯は何だったのか,日中戦争している中で,どうして日本は太平洋戦争を開戦したのか

こういうことを知らないまま,「日本が植民地化したおかげで韓国は発展した」とか,そういった日本に有利な知識ばかりがインターネットから降ってきて鵜呑みにするのは適切じゃありません。

うーん,百田尚樹は,読んでいておもしろくなかったので,もう読みたくはありませんねぇ。ところどころで「愛国心」を掲げていますが,愛国心を持つことに対して思考停止になっているんですよね。この国に希望を持つ理由を提示できないまま,「愛国心を持ちましょう!」「国を大事にしようよ」というのは,なかなか難しい話です。

思考停止するのではなく,この国に住む日本人として,希望にあふれた未来を本気で切り開くことが求められているわけで,中国や韓国の悪さを指摘して,さらし首にするような記述にはあんまり興味がありません。

僕は,日本語が好きで,この国にずっと住み続けたいからこそ,この国に希望を持つ方法を本気で考えたいのです。

思考停止で愛国心にすがるのではなく,この国に生を受けた1人の人間として,お金じゃない自分だけの幸せを見つけることに興味があるのです。

「愛国心」や「日本人としてのアイデンティティ」しか,心の拠り所のない人たちが,ネトウヨとして他者加害してしまっているという,橘玲さんの意見に僕は好感を持ちます。

「愛国心」や「日本人」にすがるのではなく,自分だけの幸せを見つけることに邁進してほしいのです。

めちゃくちゃに残酷な話なんですが,愛国心や日本人に固執して,他者を排除しようとしても,幸せは訪れず,どんどん自分が苦しんでしまいます。

僕だって,中国や韓国の言い分すべてを認めようとは思っていませんが,「愛国心」や「日本人としのアイデンティティ」というフィルターが必要以上にかぶさっているとよくないなあとは思います。

「日本が日中戦争と太平洋戦争を始めて,結果的に敗戦した」という事実を直視しないまま,日本に有利な事情だけにフォーカスをあてるのは違うと思うのです。

あの,もちろん,慰安婦問題(日本軍が強制連行した)なんてでっちあげなのも知っているし,日韓請求権協定で完全かつ最終的に解決されたことも知っています。日本が日韓請求権協定において,韓国に謝罪済みなのに,それでもなお,韓国人が違法な要求を繰り返してくることも知っています。

でも,そればかりがクローズアップされて,先の大戦の知識があまりにも不足しているような気がします。

僕自身も,うつ病になった後に自分で勉強したおかげで,知識を得ることができたので。

日本人は,明治維新までさかのぼって,太平洋戦争に至った経緯を,どこかで学ぶ必要があると思います。

そして,敗戦した日本が,きちんと償いを済ませたことまで,勉強したほうがいいと思います。

ま,これを実現するのは難しいでしょうが(;^_^A

僕も少し書いているので,ご参考までに(こちらこちら

・仕事・勉強以外に今日やったこと

今日は特にありません!

【今日のうつ病】

昨晩は午前0時頃に布団に入りました。ほんの少しだけ寝つきが悪かったような気がしますが,朝までぐっすり眠れました。朝は,7時45分頃に自然と目が覚めました。朝までぐっすり眠ることができました。熟睡感もあり,調子は良いです。

今日もブログ書けてよかった!

それではまた明日!

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