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短期目標にしか興味なかった私が「それな〜」と頷けた1冊


今回紹介するのは


ドリー・クラーク 著

The Long Game
今、自分にとっていちばん
意味のあることをするために


この本は長期目線で目標を掲げよというのがメインテーマ。
よく2.3年後どうなりたいかなどの短期目標が挙げられがちな世の中だからこそ響く内容が溢れんばかりに凝縮されていた。

著者のドリー・クラークさんは講演やコンサルティングで活躍されている方。
2019.21年の2度も世界で最も影響力のある経営思想家に選ばれています。
( 本書と下記サイトを参考 2023.6.15在 )


この本は世界的パンデミックの後に出版されたのと、ステイホームで今一度将来について考える人が増えたタイミングも重なったため心に響く箇所が多いと私個人の感想だけど思った。

本書のプロローグはドリーさん本人の話から始まる。
関係先とのミーティングを連日続けていた著者がふとした時に「なぜこんな生き方を選んでしまったのか?」と疑問を抱く話でスタート。
この話だけでも超がつくほど長いので割愛させていただきますが「長期目線で人生計画を立てた方がいい」という考えに至った著者の答えが数多くつまった1冊です。




理想を思考するには余白が必要


自分が本当は何がしたい?何を叶えたい?
重要ではあるものの触れてこなかった人も多いはず。
自分の内に問いかけるにはまとまった時間が必要なのだから。

時間が無い
一見すると言い訳にカウントされがちですが誰もが捻出できないと思っていることでしょう。

そもそも時間が無い理由を本書では2点。

・忙しい自分が必要だと思われる
・忙しくしていれば重要な問題に着手せずに済む

どちらか一方でも心当たりある人はいるでしょう。私は2つめが一番心にぶっ刺さる(小声)

自分の根本的な問題に着手するのは私含め怖い。
だが何もしないリスクだってもちろん存在する。

仮に数年後、時間ができたとしても失った若い時は戻ってこないし、50代でいきなり新しい挑戦するのも不可能ではないにしろ踏み出しづらいでしょう。

過去に感想を投稿した

DIE WITH ZERO
限りある時間の使い
・Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい!

にも類似した話は出てくるし今回の本と上記含めた4冊とも世界で人気が出た本をわざわざ日本語訳までされているので人類共通の必須認識というのは分かるかもしれない。

自分のための時間をいかに確保するか

時間あってこそ将来を仮決めできる

というのがまず伝えたいテーマになります。




本当に大事なこと以外はNOと答えよ

「時間を確保する」話の続き。
どうすれば時間を作れるか?

結論 自分の最優先事項 "以外" はNOでいけ!

例えば「家族との時間が最優先」なら

・上司から頼まれた残業
・気の乗らない飲み会
・仲間との気の乗らない予定
・場合によっては魅力的な予定でも

優先順位が10点満点中9点以下なら断る。
10点以上なら絶対行く!絶対やる!

ような基準さえ設けていれば、おのずと空き時間は完成するわけです。

上記の例なら定時から3時間かかる残業を断ることで残った3時間以上を家族と過ごす時間にあてられる訳です。
「3年後に独立する」という目標が最優先事項なら気の乗らない知人とのショッピングを断り、休みの全てを目標達成への努力に注げるみたいな。

それ以外の予定をもし入れるなら予定や時系列の代替が効かないものを入れるみたいなマイルールを定めた方がいいかもです。
※最推しの卒業コンサート、身内の結婚式など
(これはあくまで持論)

先程の時間がない原因の2点の解消にもなるのでこれは特に重要点です。




10年後の理想を設計する

この本のタイトル The Long Game
あくまで私自身の解釈としてはGame=人生と捉えている。

著者の考えで10年あれば大抵の事は叶うという。

というより短期目標を良しとする風潮が多いのは我が国日本に絞って考えても多く聞くことなのだから。
逆に長期で目標を掲げ、続けさえすれば周りのライバルは減ることになる。

まさに、短期目線が多い世の中だからこその裏攻略のように思える。

ホリエモンこと堀江貴文さんも成功に必要なのは「しつこさ」だと言っていますので。

しかも10年なのでこの際「大胆な目標」掲げてもOKとなる。1度しかない人生なのだから大きな夢を出してもバチは当たらない。

ただ気をつけなければならない事が2つ


1.目指す目標は1つの方がいい

この目標だが複数あるのは本書ではオススメされていなかった。
10年とはいえトライできる時間に限りはある。
その限られた時間でベストを尽くすための一点集中ということでしょう。
仮に複数あるにしてもその中でこれさえ叶えば全て叶う目的のセンターピンを決めた方がいいということでしょう。


2.壁に当たっても諦めない「軸」を明確にする

そして何かを突き詰めている人なら共感できるかもしれない、目標に向かう途中に何かしら壁が出てきたり、成長を全く感じられない時は必ずやってくる。
そんな時でも諦めない動機は必要不可欠となる。

スポーツ選手も初めは新鮮だったとしても次第に慣れてきて成長を感じない時に直面する事が多い(この状況をプラトーというらしい)
だがこの時にワールドカップでベスト4になるなどのブレない目標さえあれば頑張れる動機となる。

私は絶対こうなる!という明確な軸を決めたうえでLong Gameを開始してくれ!ということです。

このような長期目標を考えるうえで固まった時間を充分確保して翌年、3年、5年、10年先を設計する事がまず大事になります。



時には「計画変更」も大事

長期目線で目標達成にむかう時の注意がもう1つ

目標達成へのルートは変更していい

これは先週投稿した本 (題名長いので省略)でも似た内容が書かれていた。
その本は「人生で叶えたい目的」を明確にするというテーマの本です。
その内容で「目的は必ず叶う」と最後に書かれていた。仮にノマドワーカー( 時間と場所に縛られずに働く生き方 )として自由に生きることが目標だったとしよう。
収入源がブログだったとして、そのブログで収益がガクッと下がったとしても

・YouTuber
・動画編集
・ライターとして企業と契約する働き方
・作家


のように叶えるための手段は他にも存在する。
先週の本と全く同じ例えにしたのでもし見てくださった人からしたら重複しちゃうが温かい目で見守ってくだせぇ()

ただでさえ目まぐるしく変わっていく世の中なので第2、第3の戦術は持っていても損はないでしょう。

目的地「軸」はそのままで手段はトライ&エラーで進めていくというのがこの本で特に伝えたいテーマだと個人的には思っております。




○○○○も「長期目線」が必要不可欠

最後は私個人的に響いた所をピックアップして終わりにしましょう。

本書の第7章(177~213ページ)
ここでは人間関係がメインで複数のテーマが書かれています。

そう
人間関係も「長期目線」が必要不可欠となる事項です!

所々にた話ばかりで目まぐるしくなりそうなテーマですがその中で特に印象に残った箇所が

これまでたくさんの人から、編集者や有名な同僚を紹介してほしいと頼まれてきた。(省略)
人は強く押されると、思わず「イエス」と言ってしまうからだ。しかし長い目で見れば、この方法がうまくいくことはない。人は自分が利用されたと感じると、また力になろうとは思わないからだ。

185ページ

これは心当たりがある。
知人の知人経由で紹介された人の中には長く続いている人もいるが疎遠になった人も多い。

ビジネスの世界なら尚更でしょう。
とは言いつつ私もビジネス面では経験浅いので実感は難しいけども。
本書を読んだ上での私なりの解釈にはなりますが信頼関係あってこそ互いに仕事を頼みあえるということでしょう。

過去に読んだ「金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン」という本の中でも本当においしい話はお金持ち同士にしか共有されない(外出先で手元で調べれないのでうろ覚えですが) と書かれていたので全てにおいて言えることかもしれません。

上下関係でも取引先との案件も互いに得があってこそ成り立つというわけです。

そしてもう2つ

自分のスキルと相手のニーズが重なるところを見つければ、より意義深い関係が築けるということだ。
人とのつながりは、キャリアの成功にも私生活の充実にも欠かせない要素だ。

210ページ

大切なのは、「自分がどんな人生を望み、どんな人と一緒にいたいか」ということだ。

211ページ

ここ2箇所ともただ、相手の立場で喜びそうなことを提供するという章で書かれていまして。

自分のスキル×相手のニーズは分かっているようで忘れがちだな〜と思ったのでピックアップしました。
また別の本から例ばかりで申し訳ないですが過去に投稿した「転職2.0」という本でもシナジー(相乗効果)で会社を選べと書いておりましたので
(こちらもうろ覚えです汗)
目標を叶えるための人脈作り、出会った人との関わりの中でお互いのメリットは重要だと改めて気づかされました。

そしてこれに関しては全ての人間関係に該当するなぁ〜とも気付かされたというか。

家族親戚、学生時代からの友人、それ以外の関係(取引先・共通趣味の知人)
この全てお互いの利害なしに関係があるのもこの理由が加わってるな〜ってふと感じた。

特に友人や趣味で繋がった人もお互い「面白い・この人の○○な部分好きだわ」などの要素が重なりあって今も繋がりがあるとも解釈できるし。

更にいえば理想の人生を考えるうえで1番カギになるのは誰と過ごしたかになるのは言うまでもないでしょう。

という途中から本書の内容すっ飛ばしたような話になって自分でも「やってしまった」となった汗

まとめると

何するにも長期的な人間関係は大事!!!

って事です(めっちゃやっつけ終わらせた感)



題名の伏線回収ぜんぜんできてなかった。

私の理想で時間、場所に囚われないノマドワーカーという働き方を実現したいという人生目標がありまして。
ただテレワーク可の分野に関して未経験だし、ましてやいきなりフリーランスとして人脈ゼロで突き進むのもリスクがあるし。

この本を読み終え、改めて短期戦略は無謀ということを知らされましたね。

本音いえば今からでも豆腐メンタルでも救われるような環境を手に入れたい。
しがらみや同調圧力から解放されたい。
自分の不得意分野で強いられる日常が嫌。

など現状満足できていない。
転職するにもアピールポイントが何一つ浮かばずどう立ち向かえと。。
みたいな毎日を送っている。

ただこのThe Long Gameを読んで気付かされたのは数年後に成功さえすれば良くない?という長期目線こそが真の意味でストレスから解放される手段だな〜と思わされた点。

私も定期的に1年、3年、5年、10年という人生戦略を設計し直しながら人生を攻略しないとな。

早くて3~5年の間で自信持った結果を得た状態を作りたい。在宅ワーク、いや遠征先や旅行先でも1泊して翌日帰れるくらい余裕のある働き方をする。
その前に「人生の目的」に沿った転職をタイムリミット迫った30代までに決める!!!

という目標だけは前から頭に浮かべておりブレさせたくない渇望なので近々得たい目標を意識しつつ10年後の長期目線も重要にしようと思う。

いや思うだけじゃ意味ないんで浮かんだイメージだと10年後は40手前なので都心、もしくは静かな都市外で好きな時間に起きてネットでやり取りして、結婚してるか独身なのかは分からないけど生き方どっちも選べる状態にはしたい。

今浮かぶ願望はそんな感じです。

これで本書の感想は以上です。

・誘いにNOを貫く方法
・目標設定の更に具体的な方法
・20%の時間の重要性
・キャリアの区切り方
・長期戦略を耐える攻略法

など紹介しきれなかった部分が数多くありました
更には内容バラバラな箇所多いので人によって印象に残りやすい所それぞれで面白いと思います。実際に読んでみることをオススメします。

ただ、全体で300ページ近くあるのと文字ぎっしり書かれているのである程度読書に慣れていないとしんどいかもしれません(日本語訳本あるある)


私も買おうか悩んだ末、YouTubeなどの感想を数多く判断材料にさせてもらいましたので参考程度にURL貼らせていただいてこの感想は終わりにします。
内容入れたうえで書店などで手に取って開いてみると読むハードル下がるかもしれません。




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