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会計事務所の役割

「え?うちの経費そんなにかかってる!?」と「そこに愛はあるんか」

経営者と会計事務所担当者とのかかわりは会社経営にとっては非常に重要です。

中小企業において、よっぽどしっかりした経理の人がいらっしゃれば会社の経営には何の問題もないでしょう。
しかし、そんなしっかりした経験のある人を間接部門である経理で雇用できないというのは中小企業ではよくあることです。
私は会計事務所が専門家としてその部分を担う役割があるということをこの20年近い経験で感じてきました。

ところが現状では、新しく契約していただいたお客様に、「年間経費がこれだけですから、ざっと店舗数で割った店舗ごとの1か月あたり経費はこれくらいですね」というと、「えっ!そんなにかかってんの!?」と言われることがあります。
「前の会計事務所はいったい何をしていたのだろう?」と思いますが、これが事務所変更の本当の理由なのだと思います。

会計事務所で働く人たちは、まじめな人が多いですが、コミュニケーションをとるのが苦手な人が多いです。気が弱く、大事なことでもお客様の顔色をうかがって話せない人もたくさんいます。それはサービス業においては致命的だし甘えでしかないのですが、税理士試験を受けるのが最優先という大義名分のもと、コミュニケーションの方法を身に着けない人が多くいます。
その人たちに何か忠告を言えば豆腐のメンタルを言い訳にする。工夫することも、お客様に歩み寄ることもなく、最後の(いまさらどうしようもない)びっくり箱みたいな報告をして怒られて豆腐になっていくのです。

私は、6か所ほど会計事務所を変わりまして、そのすべての事務所に上記のような人がたくさんいることを知りました。私もたくさんのお叱りを受けましたが、常に心にあるのはこの人が自分の身内や親戚なら伝えるだろうということは、良いことも悪いことも伝えるということです。

スパルナ会計の行動指針「そこに愛はあるんか」というのはそこから来ています。

スパルナ会計の愛は、「お互いを尊重し、尊敬しあう関係を構築すること」と定義しています。

お客様にもスタッフにも関係してくださる業者様にも愛をもって接することを心に誓っています。
「えっ?うちの経費そんなにかかってる!?」その言葉はとても重く心にのしかかる言葉です。

会計事務所の担当者が歩み寄らないと、「話を聞いてみよう」とお客様が思うことはないと思います。
契約してしばらくしてから「ちょっと教えてください。」と言われたら、よっしゃと小さくガッツポーズをしています。

あ、ちょっと待ってください。うれしいのは契約してからですよ!


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