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第2話『練習① 〜で、私の立ち位置はどこですか!?〜

みなさん、こんばんは~
コモンビートで広報インターンをしています、ジュンです。
再びですが、初めましての方もいらっしゃると思うので、はじめに私のプロフィールを軽く紹介させてください。

出身は茨城県。日本大学芸術学部演劇学科に現在所属しており、「社会に開かれた舞台」について知見を広めるため、インターンとしてコモンビートのミュージカルに関わっています。好きなラーメンは横浜家系です。

さて、前回に引き続きそんな私が行うこの連載では、私が実際に関東公演(※)の稽古現場に行った際に感じたことや考えたことを赤裸々に綴っています。
今回は連載第二回目、練習場所での自分の役割について考えている私の脳内をお送りします。


関東公演とは、コモンビートが7月16日(土)に東京で行った「ミュージカル『A COMMON BEAT』」の再開記念公演。
この記事に書かれているのは、その公演の一週間前の出来事です。



〜前回までのあらすじ〜

練習場所がある九十九里浜へと向かうため、一人電車に揺られている広報インターン・ジュン。
「楽しめる場作りがされているのか?」「私はそこでどうやったら楽しめるのか?」
そんな疑問について考えを巡らせているとそろそろ上総一ノ宮駅に着くのだった・・・


2022年7月9日(土) 12:57

8時50分頃、ついに九十九里浜ホテルの体育館に着弾。
駅からはりょうさん(コモンビート理事長)が運転するマイクロバスに乗ってきた。
理事長(組織で一番偉い人)に運転してもらっちゃっていいんすか!?と思いつつも、
「コモンビートでは普段から、役職、年齢、性別とか関係なくコミュニケーションしてるよ」とインターンの最初のガイダンスで言っていた・・・

でも、私はそういうフラットな感覚で過ごしてきたことがない。
上は上だし、下は下だ。
先輩には敬語を使い、言われたことがなんだろうと二つ返事でなんでもやる。
後輩には指示を与え、しでかしたミスがなんだろうと自分が代わりに謝罪する。
字面だけ見ると辛そうだけど、社会ってそういうもんでしょ?
って感覚で生きてきた。
今回の対面練習見学で自分の価値観が少しでも変わるきっかけになったら良いのだけれど。

と思いつつ、とにかくここでできることを見つけなければ!
早速はなさんから指示をもらい、公演Tシャツの販売準備をしていく。
Tシャツを並べながら続々と入ってくるキャストさんたちに挨拶すると、元気な声で挨拶が返ってくる。
このキャストさんたちのちょっとしたポジティブな反応のおかげで、不安と緊張でどうにかなりそうだったのが少し和らいだ。

ん?というか、”大人”ってこんなに元気だったっけ?
私が今まで見てきた身近な大人の姿は、日々仕事で疲れ切っていてこの世の深淵を見つめているような瞳をしている大人だ。
だが今目の前で私が見ているのは、イキイキした瞳でこんな小娘に気を遣って話しかけてくれる大人たちだ。
いや、無理に気を遣っているというか、単純に興味を持って受け入れようとしてくれている人が多い印象。

「もしかして、コモンビートってこれがデフォルト?」

まじかーーーーー
こんな優しい世界あったんかーーーーーー
本番直前で殺伐としてるだろうなって勝手に思ってすみませんでしたーーーーーー

・・・というか、冷静に考えればそういう大人がいるのも頷ける。
なぜならこのミュージカルは、お客さんを集めて作品を上演するという結果だけではなく、作品参加での人との関わり合いの中で何かを得るという過程が重要なのだから。
もしかしたら、その得た何かのおかげでこういうコミュニティができているのか?

とはいうものの、私もその過程をちゃんとこの目で見るのは初めてなので具体的にはまだそれがなんなのかがわかっていないけど・・・。


そうこうしているうちにお昼が近づいてきた。
私はTシャツを並べ終わり、キャストさんたちはステージ上での立ち位置確認へ。
と、それをただ見ているだけというのもなんとなく申し訳ない気持ちになったのではなさんに指示をもらうことに。

J「すみません、なにか残っている仕事はありませんか?」
は「今のところ大丈夫〜!」
J「本当ですか?」
は「本当だよー。とりあえず自由に見てていいよ!」
J「え。あ、はい、わかりました!(いや自由にってどうすればいいんじゃ〜!)」

「いや自由にってどうすればいいんじゃ〜!」
という声が漏れることはなかったが、楽しむことに加えて自由にやるということへのモヤモヤが追加されてしまった。
これは私の考えだが、集団で何かをやるということはそれぞれが自分の役割を自覚し、それぞれがその役割の責任を背負うことだ。
そして自分はインターンだとしてもコモンビートという集団にいるし、今回だったら練習現場という集団の場にいる。
舞台で立ち位置の確認が必要なように、社会生活でも自分の立ち位置がどこなのかを決めて動くことは大事なのだ。

それなのに、自由にして良いのか。
考えすぎ?そうかも。
いや、でも・・・

なんて思ってると突如として脳内にトム・クルーズが現れ、こう一言。

「Don’t think, just do!」

あ、この前観たトップガン マーヴェリックのセリフでしょこれ!
ということではなさん、私はトム・クルーズからの助言を心に刻んで「自由に」させてもらいますね!

と、よくわからない決心がついた私は自分なりに練習現場を観察することに。
「楽しいと感じられる場」がどういったものなのかはここでしかわからないのだから。
ついでに自分自身も楽しめるといいのだけれど、それはまだ先になりそうだ・・・。

☆次回、自由に観察をする中で徐々にあることに気が付く。そのあることとは・・・
 第3回『練習② 〜あ!ぜんぜん”違う”じゃん!〜』お楽しみに!



☆関西公演情報☆

【ミュージカル「A COMMON BEAT」再開記念シリーズ 関西公演】

▼日程
2022年10月2日(日)
初公演:開場 12:30 開演13:00
千秋楽:開場 17:00 開演17:30 ★オンライン配信あり

▼会場
吹田メイシアター 大ホール

▼詳細

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